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まる子だった/さくらももこ

「あのころ」「まる子だった」「ももこの話」の三部作の二作目である。

一作目と同じく、漫画もしくはアニメであった話が、実際はどんな感じだっか描かれている。
実際と漫画(アニメ)の違いが楽しめるし、漫画やアニメを知らなくても自分の子ども時代と重ねながら読むとなお面白い。

 
「自分の部屋が欲しい」「文通をする」「犬をひろう」「七夕祭り」「誕生パーティーをひらく」「モモエちゃんのコンサート」「家庭内クリスマス」
…ここあたりは読んでいてとても微笑ましく
似た経験をした方も多いのではないだろうか。
(その経験から感じることは個人差があるだろうが)

 
今でこそLINEやスカイプなど無料通話が主流だが
携帯電話が普及していなかった頃
文通がとても面白かった。
私は幼稚園時代から中学時代まで遠くの友人と文通をしていた。
手紙を出してから数日後にイラストやシールをつけての返事がポストに入っている。
たまらなく嬉しかった。

今でも時折、手紙を書くことがあるが
一人一台携帯電話を持つ時代になった今でも
やはり手紙はいい。
書くのも、もらうのも。
「文通をする」の章を読みながらそんなことを思った。
 
 
「腹痛の恐怖」では当事学校で排便ができなかったさくらももこさんが
朝から腹痛に悩まされて大変だったエピソードが書いてある。
確かに昔は、学校で排便は避けていたし
おそらく周りの人も避けていたと思う。
特に女子はみんなでつるんでトイレに行く文化があったから
尚更気を遣うだろう(私はいつもトイレは勝 手に行こうグループ所属だったので気楽だった)。

これは子どもならではのエピソードで微笑ましい。
大人になると、この類のことはへっちゃらになるよなぁ。


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