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嫌疑犯 xiányífàn 被疑者

多くの刑事ドラマでは様々な可能性が現れては消え、次々と複数の人に容疑をかけながら消去法で犯人を特定していく。視聴者はその過程を楽しむが、罪を犯してもいないのに根掘り葉掘り聞かれるなんて、ずいぶんと失礼な話だ。それにしてもテレビの中の容疑者はよくもまあ数日前の行動について滔々と答えることができるものだ。「被疑者」は中国語では通常、"嫌疑犯" または "犯罪嫌疑人" と言う。違いはほぼないが、前者は人を表すのに "犯" で終わるのが興味深い。

你如果不配合调查,你也是嫌疑犯。 捜査に協力いただけないのなら、あなたも被疑者ですよ。

形容詞として疑いが強い(=怪しい)ことを表すには、"可疑" を用いる。

我觉得他很可疑。 彼が怪しいと思う。

同じことを動詞 "怀疑" (huáiyí) を使って言える。

我怀疑他。 私は彼を疑っている。

"怀疑" は目的語だけでなく、節を続けることができる。

我怀疑他是凶手。 彼が犯人だとみている。

容疑が濃厚かどうかは "嫌疑" が "大" であると表す。

他虽然有不在现场的证明,但他的嫌疑最大。 彼にはアリバイがあるが、最も容疑が濃厚だ。
他是最大的嫌疑犯。 彼は最も疑いが濃厚だ。

上述の形容詞 "可疑" に程度を表す副詞をつけることも可能だ。

我觉得他最可疑。 彼が最も疑わしいと思う。

以上、とりあえず名詞は "嫌疑"、形容詞は "可疑"、動詞は "怀疑" と覚えておこう。最初は多少紛らわしいかもしれないが、頻出用語なのですぐに使い分けがわかるだろう。

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