格差は、自己責任では解決しない
世の中には、たくさんの格差があります。
経済格差、健康格差、教育格差など。
これらの原因は、様々な要因があり、その一つに貧困や富裕の連鎖があります。
世の中には、これらは努力による格差という方もいらっしゃいます。
「格差社会?」~二宮尊徳翁から学ぶ精神(堀義人 起業家の冒言)
僕はこれがどうしても納得出来ません。
ずっと引っかかっていました。
確かにそれも一理あるのですが、一方で食料自給率が下がった現代に、貧困層では、飢餓とまでは行かなくても、食べられるものが限られます。(飢餓状態の方がいないという意味ではありません)
食事内容が変わると「努力」に必要な『思考(考えること)』にも影響が起こると思います。
例えば、菓子パンやカップラーメンばかりの食生活と、野菜やタンパク質をを摂取できる食生活では、急激な血糖値の上昇や神経伝達物質、ホルモンなど違いが生じ、結果的に『思考(考えること)』ことが難しいと思われます。
ということで、怒りやすかったり、自己肯定感が低かったり、ストレス耐性が低いなど。
これらに関する、生理学や心理学的メカニズムなど、勉強不足でして、もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
努力か生きていく上で大事なことは当たり前ですが、しかし努力という自己責任だけでは説明できない事もあるはずです。
既に、所得と野菜の摂取量については、既に明らかになっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106405.html
つまり、医療従事者はそれらの事を、もっと多業界に伝えるなり、廃棄野菜が流通することで健康や教育に影響が出るような調査、研究ができると良いと思います。
そして、経済業界、教育業界、食料業界、医療業界、流通業界、福祉業界の連携が進むと良いと思います。
既に、子ども宅食のように始まっているところもありますが、さらに広がっていく事を願ってます。
これらに対して、医療界で最も分かりやすいのがこちらの記事だと思います。
社会疫学が解明する「健康格差」とその対策
ソーシャル・キャピタルが健康を守る
近藤 日本にも,子どものいる世帯の所得が生活保護受給水準の1.1倍未満の場合,学用品代や給食代などを補助する就学援助制度があります。この制度の対象児童生徒数は,2012年までの10年間で35%も増え,都市部では全体の3割に迫る勢いです。少子化で子どもの数が減っているにもかかわらず,生活保護費以下の収入で暮らす子育て世帯は20年間で倍増しました。
カワチ OECDの2009年の調査で,日本の相対的貧困率は先進7か国の中で米国に次いで2番目に高い現状が明らかになりましたね。貧困は物質だけでなく,将来展望,教育や励まし,時間や愛情,ケアなど,多くの欠乏を生みます。小児期に低所得世帯で育った人の死亡リスクは,成人期に低所得を脱しても最大2.3倍高いなど,成人期の健康にまで影響を及ぼします。健康格差の拡大を防ぐためにも,子どもの貧困の増加は放置できません。
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