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医療、介護教育における性的配慮

最近、ご縁があって、私たち医療、福祉従事者への性的配慮について学び始めました。

ココロとカラダの不一致

LGBTについても、名前は知っているものの、いざ本を読んでセクシャリティーについて学ぶと、ほとんど無知だったことに気づきました。

また、メンタルヘルスの深刻さ(自殺企図や自殺未遂、自傷行為など)についても、数値で初めて知りました。

読んだのは、いつかのプログラムでご一緒した、ReBitの藥師さんたちの書籍。これ、本当に分かりやすく書かれているので、おすすめです。

ココロとカラダが乖離していると、知らず知らずのウチに、感情的になったり、また逆に完全にスイッチが切れたようになります。

その結果、結果的に意図しない選択から、望まない結果になるということを、ジェレミーハンターさんから学びました。

であるならば、LGBTの方は、より深刻になっていくことが容易に想像できます。(異なっていましたら申し訳ありません)

子育て世帯への無配慮

そして、僕が感じている性的配慮の1つに、gender gapもあります。
例を挙げるほどではなく、多くの先人が世界中で声を上げています。
私たちの業界においてもその従事者に対して、多くの問題を抱えています。

その中の1つに、僕自身は子育て世帯への無配慮に憤りを覚えています。

例えば、業界や保健行政の勉強会において
・なぜ、多職種連携の勉強会なのに、夕方にしか行われないのか?
・なぜ、仕事に必要な学習の機会なのに、業務終了後の夕方に行われるのか?
・なぜ、運営の都合、マイノリティーへの都合に合わせた組織運営しかされないのか?

子育て世帯は、戦力外である。
来るのであれば、子供を誰かに預けて来なさい。
そうでなければ、あなたたちが学ぶ機会はありません。

そのような配慮を感じられない場合、私たちの業界や、行政は、このように言っていると感じます。

それに対する1つの解は、多様性のあるボードによる組織運営です。

そのためにも、挑戦する人を応援する組織、業界風土を作って行く必要があります。

そろそろ、理学療法士協会は、他の公益社団法人のように、他業界から理事を招聘しても良いと思います。その方が、結果的に国民へ貢献できます。

組織運営に関しては、僕たちも大変お世話になっており、みおさん達が翻訳されたこちらが参考に。

そして、ちょうど来週に勉強会があります。僕も参加します。

無知から、差別や偏見ははじまり、対立や分断を引き起こす

知れば知るほど、分からないことが増えていきます。

世の中分からないことだらけであり、全てを知ろうとするなんて傲慢かも知れません。

しかし、人に関することは、僕自身知りたいと思います。

分かり合えるかどうかは問題ではなく、自分の無知が引き起こす差別や偏見は出来る限り0にして行きたいと本気で考えています。

歴史上、様々な差別が行われ、そして現在も続いて、また新しく生まれています。

人種差別、障害者差別、性差別、コロナ差別など、あらゆる差別は、無知から引き起こされると僕は思っています。

現在の施設を始める前に、障害のある子供と接したことがほとんどなく、とても不安を抱え恐れていました。

しかし、実際に受け入れてみると、それまでの不安や恐れは無くなりました。

知らないから怖い、怖いから、出来れば関わらない選択をする。しかし、知るとそれまでの思いは変わりました。

知る機会をどう作るか、小さなステップをどうデザインしていくか。
性的配慮についても、知る機会を作るのが大事です。
単純に興味はあっても、知る機会がない人がとても多いような気がします。

こちらの書籍がとても参考になります。

様々な、実例を元にどのようにして人の心が変わるのか解説しています。
公衆衛生、政治、セクシャリティー、イスラエルとパレスチナの紛争などから、学べることが数多くあります。

性的配慮に関する教育プログラムを教えてください

と、だらだらと書いてきましたが、これらの情報を探しています。
医師や看護師、理学療法士や作業療法士、社会福祉士や介護福祉士、管理栄養士の方など、その教育課程及び、卒後教育において、クライアントではなく私たち自身の業界への性的配慮に関する内容やプログラムについてご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

様々論文を見ていると、アメリカの理学療法領域で、1つそのような情報は見つけました。

Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender Inclusion in Physical Therapy: Advocating for Cultural Competency in Physical Therapist Education Across the United States

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おまけ

7月15日から、りぷらすレターを配信します。
ただいま、登録者が29名でして、あと1名で30名です。
ぜひ、キリ番をゲットしてください笑

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写真は全く記事と関係ありません。
朝ドラの舞台の1つ、宮城県登米市の風景です。

最近は、こちらの地域にいることが多いです。
今の時期は、緑が本当に美しいです。

田んぼの、山の緑と、鳥の声、生きているって素晴らしいって思える環境です。

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今日まで、1週間研修に理学療法士の方がいらしていました。

ではではー。



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