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ホームレスに殴られたことはありますか?

本当にあった怖い体験。

理不尽、それは、

道理が合わないこと。

世の中には道理が合わないことなんてたくさんあります。上司に理不尽に怒られた。仕事を押し付けられた。色々あるとあります。

今日は僕が本当に体験した”怖い”話です。こんな経験普通ないでしょう。てか、したくないって人がほとんどのはず。

「ホームレスに殴られたことはありますか?」

というもの。普通ないと思います。僕はそんな希少な体験をしました。してしまいました。今日はそんな話を書いていきます。


ロサンゼルスでの朝

僕は21歳になる年に服飾関係のインターンでロサンゼルスで働いていました。

留学をきっかけに紹介してもらったところなのですが、有名なテーマパークのデザイナーや某世界的有名店に布を卸している企業さんです。ロサンゼルスのファッション地区に会社を構え、まるで映画のマイ・インターンばりのおしゃれをギュとしたような所で働く機会をもらいました。

インターンが始まって1ヶ月。仕事もバスに乗って出社するのも、慣れてきたなっていう頃。バスを降り、道路の脇に生えている南国独特のヤシの木っぽいのを横目に、当時流行りに流行っていたジャスティン・ビーバーの「Sorry」を聴きながら、ルンルンでロサンゼルスの市街地を歩いていた時に事件は起こりました。

ロサンゼルスには街中でさえ、たくさんのホームレスがいます。その中には薬中や精神障害の人も数多くいて、絶対に一人で行ってはいけない地区などがあります。

そこはもちろん通らないようにしていたのですが、目の前から黒人のはぐれホームレスが前からふらふらと歩いてきました。髪はボサボサ、靴に穴は開いていて、見るからに臭い風貌で、

「やだなー、こわいなー。」

と思っていたら、

「ぐおおおおおおおおーーー!!!」

と声をあげて、僕は気づいたら殴られてました。一瞬の出来事です。

左頬が痛かったです。

口の中が切れて、血を「ぺっ」とするのはドラマだけかとずっと思ってたんですが、あの時初めてしました。そのままホームレスは走り去り、どこかに消えて行きましたとさ。

これが人生で1、2位を争う僕の理不尽体験です。


人生は理不尽。

この時、僕が学んだことは「人生は理不尽」ということです。

ですが、この日は僕にとって”最悪の日”で”最高の日”でもありました。

というのも、

ホームレスに殴られていた僕を見ていた人たちが警察に電話してくれ、治療をしてくれ、なぐさめてくれ、ハグをしてくれ、食べ物を恵んでくれました。見ず知らずの外国人に。

人生でこんなに理不尽な目にあったことはないですが、同時に、人生でこんなに人の温かさに触れたことはない日でした。

「なんて日だ!!!」

と思っていた僕でしたが、「普通ありえないだろう」というような理不尽な状況を受け取った時こそ、何か学びがあるのだと思います。

押し付けられた状況や相手に文句を言いたくなる気持ちはすごーくわかります。実際、僕もそのホームレスに一言言ってやりたかったですし。笑

ですが、「現状を受け入れて前を向く」ということが一番大切なんだとこの時感じました。受け取ったのはただの状況。「理不尽」というのは一方的な見方。見方を変えることができれば、そこにはチャンスが潜んでるかもしれません。

よくある話で、ペットボトルに残っている水を「もう半分しかない」か「まだ半分も残っている」と考えるか。

他方的に物事を捉えるということは自分の視野を広げることに繋がりますし、そのチャンスを掴みとることができる人が”自分の理想”や”なりたい自分”に近づける人なのかも。

嫌なことはたくさんあるかもしれませんが、見方を変えてポジティブに「あっ、でもこう考えたら〜」と考えられるといいですよね。

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