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歌詞は海よりも深い人間の感情が詰まっている。

音楽には不思議な力があると思う。

僕も生きてきて、いつも耳にはイヤホンがあって、その時代時代の歌を流していた。時にはMD、時にはウォークマン、時にはiPod、時には携帯で。嬉しい時も悲しい時もいつも隣で寄り添ってくれた。

小学生の時に給食を食べながら流れてきた曲や、部活の時に自分を鼓舞するために聞いた曲や、ドライブで気になるあの子との雰囲気を作るためにかけた曲や、海外で見知らぬ土地にワクワクしながらかけた曲。思い出したらキリがない。

曲だけではなく、フラッシュバックしたかのように脳に鮮明にストーリーとして思い出される。音楽は偉大だ。


音楽の起源。

音楽の起源を定義するのは難しく諸説あるらしい。

最初は鳥のさえずりや、虫の鳴く音から生まれたとされています。そこから現人類が手を叩き、物を叩き、音で遊ぶようになりました。

いつしかその音は音楽になり、雨乞いの儀式やお祭りといった伝統的なものになり、3万年ほど前にドイツで縦笛のリコーダーのようなものまで見つかっている。

こうして人類の進化の過程には、音楽があったみたい。ジャズやクラシック、ロック、レゲエ、EDMなどその土地で育まれた音楽と文化がある。

ただ音としての音楽から、いつしか音に言葉をのせるようになった。


歌詞は人を動かす力がある。

僕は職業柄、歌詞をちゃんと読んだりすることが多いんです。歌詞ってどこからそんな言葉が生まれるんだろう、というぐらい創造性の塊で、どんな思考回路をしたらそんな表現が思いつくんだろうと考えさせられることがあります。

僕の好きな曲にMr.Childrenの『Tomorrow Never Knows』という曲があるのですが、この歌詞で

無邪気に人を裏切れるほど何もかもを欲しがっていた。

という表現があります。

なにこの深さ。無邪気に人を裏切るってなに。笑

人を裏切るほど何もかも欲しがるって欲しすぎて罪悪感すらない清々しさ。子供のような透明さと裏切るという狡猾さの矛盾がこのワンフレーズに収まる歌詞の深さ。

とか考えるのが楽しくて面白くて仕方ないです。こんな風に考えて心を動かされるのは、人の感情を動かす良い特訓にもなります。

僕も職業柄マーケティングを組んだりしますが、商品が売れるかどうかは感情が動くかどうかで決まります。

人は理屈より感情で動く生き物。

セールスをする時、サイトを作る時、どんな時でも言葉を使います。毎日使う”言葉”というツールをどう使うかによって、結果は大きく変化します。どんな時でも使うからこそ、その勉強はした方が人生良い方向に行くんじゃないかな。


歌詞は最強の勉強道具。

恋は石ころよりも溢れていると思ってた。なのにダイヤモンドより見つけられない。

これはなんの曲かわかりますか?シャランQというちょっと前に流行った超有名曲。

恋愛に迷っている人は超刺さります。男運まじない。って言ってる女性。いつも女に手の上で転がされる。って言ってる男性。

なかなか運命の相手は見つからないもんです。

なんでこんなフレーズ出てくるんですかね?深すぎてえぐい。あー、わかる。というようなわかりみが深い感じ。モヤモヤした言語化できない感情を言葉にしている天才的な言葉選び。

歌詞を作る人は自分が悩んだり体験したことを基本的には書いているのですが、細部にこだわった感情がリアルに描かれているわけです。


誰かの言った何気ない一言が〜、あの本のワンフレーズが〜、というような誰かに刺さる言葉は世の中にたくさんあります。そうして誰の感情を動かしたり、きっかけを与えたり、すごいパワーがあるものだと感じています。

だから大手広告代理店とか言葉を使える職業は儲かるんだなと。

事実キーエンスのような医療機器を売っている会社も営業利益が他の会社よりも高いから年収ランキングで圧倒的の1位を誇っているんだろう。


何気なくただメロディーと雰囲気を楽しんでいる音楽は、その歌詞の言葉に影響されて、明るくなったり暗くなったりしんみりしたりと感情が動いている。

こういった表現を勉強するのに歌詞というのは物凄く良い。言葉のコントラストや深み、本質を理解すれば、もっと人生が豊かになることは間違いない。

歌詞は海よりも深い人間の感情が詰まっている。

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