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僕らに必要だったのは『仕事』ではなく『役割』だった

2019年4月16日 「必要のないもの」に数十億円をブチ込みます

おはようございます。

日本のハイボールの消費量を極端に上げているキングコング西野です。

話題の「キャリオク」でSUNTORYさんに転職します。


さて。

堀江さんがよく「遊びしか残らない」「遊びが仕事になる」とおっしゃっていますが、まさにその通りで、個別差はありますが、物質的にも時間的にも世界は確実に豊かになってきていて、僕らは「飢饉」で死ぬことはありません。

『働き方改革』とやらで長時間労働が禁止されて(賛否両論ありますが)、一昔前なら長時間労働するしか生きる道がなかったのですが、そういえば、長時間労働を禁止しても生きていけるようになっています。

労働時間が減り、暇が増えると、「結局、僕らに必要だったのは『仕事』ではなく『役割』だった」ということが見えてきます。

役割を見い出せない人は、孤独を覚え、精神的にこじらせ、衰弱していきます。
あれだけ禁止されているというのに、公園の鳩にパンを与えているオジサンは、そこに自分なりの「役割」を見いだして、今日も健康でいれるわけですね。

テレビをつけたらコメンテーターさんが有名人の熱愛報道に対して、あれやこれやとコメントしていますが、そこに何の意味があるの?
「意味」なんてありません。まったくもって、無駄です。
そこにあるのは「役割」で、時間とお金をかけて強引に「役割」を作り出して、精神的な衰弱を防いでいる。


動物のようにシンプルに食べていく為に働いているわけではなくて、食べてはいけるんだけど、「役割」がないと精神的に死んでしまうから働いているのが僕らです。
どうやら時間を持て余すと、正しいことや、意味があることの価値は下がり、「熱狂できる無駄」の価値が上がり、人やお金はそこに流れるようです。

小学校の時に、スライムを作って、教室の天井に投げつけて、いつ剥がれ落ちてくるかドキドキしませんでしたか?
すみずみまで無駄な時間でしたが、僕らは熱狂し、スライムが張りついた教室の天井の視聴率が急激に上がりました。
今、世の中はその方向に進んでいて、「熱狂できる無駄」がプラットフォームになりつつあります。
それこそが、僕らが作らなきゃいけないものだと思います。

 
『えんとつ町のプペル美術館』をランドマークにした「えんとつ町」なんて、べつに無くてもいいわけじゃないですか?

ついには巨大な時計台を作ろうとしているわけですが、スマホで時間が確認できるこの時代に、時計台なんて本当に必要がない。
ですが、僕らはそういった「必要のないもの」に数十億円をブチ込みます。
そこに「役割」があるからです。


「熱狂できる無駄」を開発する人がいて、
それを形にする人がいて、
それを評論する人がいて、
それを受けとる人がいて、
それらの価値を膨らませる人がいて、
それぞれ、まるで無駄な作業に使命感を覚えて生きていくのが現代で、『アートの時代』ですね。

食料や寝床は最悪どうにかなります。

僕らは「役割」をデザインしなくちゃいけなくて、つまるところ、ここから力を持つのは『エンターテイメント』です。

エンターテイメントの価値はこれからグイグイ上がるので、エンターテイメントに賭けた方がいいと思いますよ。

現場からは以上でーす。






2019年4月16日 「夢があればだいたい叶うよね」というロジック

けんすう

こんにちは!アル のけんすうです。
マンガサービスをやっております。
 どこでマンガ読んでても「いや、仕事だからね」という最強の言い訳ができてしまったので、常に仕事をしている勤勉な自分が出来上がってしまいました。

そういえば、このサロンにもいらっしゃる、徳力さんという、ブログ界隈では非常に有名な方がいるのですが、こんな素敵な記事を書いてくれました。うれしすぎました。

徳力さんは、日本のインターネットをよくするためにずっと尽力している人なので、もしご存知ない方は今後チェックしておくとよい人だと思います。
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というわけで、毎日毎日アルを作っているのですが・・・。
西野さんが、よく「夢を追いかけている人を応援するというのが最高のエンタメになる」的なことをよく言っていると思うのですね。
これはめちゃくちゃそのとおりです。

これから先、どんどんAIによって労働がなくなって暇になる & その割にお金はあまりない、という人が増えてきます。
コンテンツを消費する、ということにももちろん時間を使いますが、それだけだと刺激がないのでつまらないのですね。
なので、もっと夢中になれるものを探すわけです。

夢中という字はおもしろくて「夢の中」なんですが、だいたいの人は自分がおいかける夢を持っているわけじゃないので、夢を持っている人を応援することで、同じ夢を見て、夢中になる、ということです。

もちろん夢を持っている人がえらい、というわけではないのですが、夢を持っている人には限りあるので、夢を持っている人のほうが需要と供給のバランスにおいて、貴重になります。

んで・・・。
こういう話しをすると、「自分もおいかける夢を持ちたい!」と思う人もいると思うんですよね。
そして「でもそんな大それたことを自分はできない」と思ったりもすると思うんです。
そこで今日は「夢があればだいたい叶うよね」というロジックを話したいなと思います。
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たとえば、あなたが、「ディズニーを倒す」という夢を持っているとします。
でも、今までの自分は、映画も作っていなかったし、物語を作ったこともありません。
そうなると、みんな「自分には無理だな」って思ってしまうんですよね。
なぜなら、みんな「過去からの延長線上に、現在の自分がいる」と思うんです。

これは人間の脳は因果関係が好きだからじゃないかと思っています。
過去の自分があるから今の自分がある、みたいな感じです。

ただ、、、これ僕は嘘だと思っておりまして。

過去の自分って、現在の自分にあまり影響しないはずなんですよね。
正確にいうと、「過去の自分は、今の自分の行動に影響しない」のです。

どういうことか。
たとえば、10年間ずっと野球やってきた人がいるとします。
で、その人が「私はテニス選手になりたい!」って強く思ったら、今日は何をするでしょうか?
野球でしょうか?
絶対テニスですよね。

今までどんな人生を歩んでいたかは関係なく、「未来どうなりたいか」の逆算として、今の自分の行動が決まるので、あまり過去を気にしなくていいはずなのです。
大事なのは、「未来どうなりたいか」の一点のみです。

ここの解像度が高ければ高いほど、今の行動が変わるのですよね。
行動が変われば、人生は変わっちゃいます。

「ディズニーを倒したい」と思った瞬間に、今の行動が変わるわけです。
昨日まで漫才しかやってこなかったとしても、物語を描いて本を売って映画を作って・・・となるわけですね。

大きな夢に対して「自分はできない」と思う人のほとんどは、その理由が過去の自分なんですよね。
論理的に考えると過去の自分はほぼ関係ないのに、過去の自分を理由にして、自分は無理だと思ってしまっているのです。

なので、そういうのを無視しちゃうと、割と誰でも大きな夢を叶えられるんじゃないかなーと思っています。
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んでんで。
その話しをすると、次は「未来が大事なのはわかった。でも今の自分の行動を変えるのが怖い」的なことを言われます。

ずっと芸人やってた人が、いきなり絵本作家になる、というのは、怖いわけです。
漫才やってたほうが安心するわけです。
こういうのを「コンフォートゾーン」といったりします。
自分が居心地いい場所を保ちたいと思うのです。
これも人間の本能的なものです。

今うまくいってる場所から離れるのはリスクが高すぎるので、今の状態を維持しようとしちゃう性質があるのです。

今の状態からはずれたことをすると、めっちゃ不安になるんです。
昨日と違う行動を今日する、となるとみなさんも不安になりますよね。
当然、不安だから、なかなか行動ができない。
「変わりたい」と思っている人が毎日変われないのはこれが理由です。

なので、夢を叶えたいなーと思ったら、このコンフォートゾーンを無理やり、ずらしちゃうと楽なのです。

具体的には「合格体験記を書く」というのをおすすめしています。
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これ、僕が大学受験のときに本当にやってたんですが、僕、バカだったので、偏差値31とかで浪人したのですね。
で、どう考えてもこのままだと受験うまくいかないんです。

勉強法とかも当然わからない。
じゃあどうしよう、ということで、どうしようかなーと考えてたんですが、結論として「合格体験記を読みまくって、先に合格体験記を書こう。完璧な合格体験記が書けたら、そのとおりにやったらいいだけのはず」と思ったんですね。

なので、いろいろな予備校とかに行って、パンフレットもらって、たくさんの合格体験記を集めて、研究したのです。

合格体験記を読み漁りつつ、早稲田大学に実際いってみたり、学生がいく食堂でご飯を食べてみたりして「あー、僕は合格して、もう大学生なんだー」という気持ちで合格体験記を書いていました。

そうすると不思議なことに、脳は割とマジで「あれ?もしかして合格した?」と思ってくるのですね。
なんか大学に実際にいるし、合格体験記とか書いているから、こいつ本当に合格したんじゃね?と。
コンフォートゾーンが、「受験に成功した大学生」という状態にうつっちゃうのです。

で、、、家に帰ってみると、当然、まだ受験生なわけです。
すると、脳はびびるんですよ。「あれ、コンフォートゾーンとずれてる!なおさないと!」となります。

ここでいう「なおす」は、つまりは「大学生である状態に戻ろうとする」ということです。
なので、すごい勉強して、受からないといけない!という気持ちになって、不安でしょうがなくて、勉強する、、ということです。

「新しい行動をすると不安になる」から行動をしないわけで、逆にいうと「新しい行動をしないと不安になる」ように仕向けちゃうといいのですね。

そして、もちろんその勉強という行為は、合格体験記を書いているので、精度が高い行動になるわけです。
なので、効率がいい動きができる。
という感じで、無事第一志望に合格できた僕でした。

この合格体験記を書く、というのは、どの分野でもできるのでおすすめです。
西野さんも、おそらくかなり鮮明な「ディズニーに勝つ自分」を描けているので、そのための行動もだいたい想像がついているんじゃないかなー、と。
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つらつら書きましたが、ぶっちゃけ、「夢が定まっている」人であれば、だいたいの人が夢はかなっちゃうと思っています。
そして叶う確率をあげるのは「夢の解像度が高い状態である」ことです。

そうすると、行動の精度があがりますし、行動をしないと不安になるのでがんばれちゃう、結果としてだいたい成功するということです。

というわけで、夢はあるけど、自信がなくて行動できていない人は是非とも試してくださいー!

そして、たぶん読んだ人の90%くらいが「そもそも夢がないんだけど、どうしたら夢とかやりたいことがが見つかりますか?」と思っているので、気が向いたらいつかその探し方とかも書きます。





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