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当時のダウンタウンさんが奪った精神的な時間というのはとんでもなかった

2018年11月7日 それでも止めないエンターテイメント


おはようございます。

YouTuberカジサックの動画がアップされるのを毎日楽しみに待っている自分がいることに気がついた西野です。

さて。
『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーは、まもなく1万3000人。

この人数が紹介される度に、「月1000円で、1万3000人ってことは…」とサロン収入が計算されては、「いいなぁ。羨ましいなぁ~」と言われるのですが、僕は貯金や贅沢の類いには本当に興味がないので
(毎日、蕎麦かキュウリかチクワでいいし、食いっぱぐれたら友達に毎晩奢ってもらうつもり!)
サロンで集まったお金は全額エンタメにブチ込んでいるし、サロンで集まったお金どころか、美術館建設で15億円ぐらい使う感じになっちゃっています。

おそらく、その姿勢を支持していただいているので、「羨ましいなー」と言ってくる人には、「『西野亮廣エンタメ研究所』みたいなサロンをやったら、たしかにお金も集まってくるけど、15億ぐらい使うよ?」とお話しすると、大体は「…だったら、辞めておく」と返ってきます。

皆、首を吊るリスクをとるのはイヤなようです。

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大型サロンのオーナーが背負うもの

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これはあまり語られませんが(つーか、語れる人が僕ぐらいしかいませんが)、万人規模のコミュニティーを運営させてもらうことで、「見ることができなかったハズの景色を見ることができる」というポジティブな面もあれば、それだけの数の人生にタッチするわけですから、それだけの不幸に立ち合う機会も増えます。

重い病気や重い障害を抱えているメンバーがいて、日替わりではありますが、彼らから毎日のようにレターが届き、あまりにも無力な自分を思い知らされる毎日です。

「手術費」とかは彼らが抱えている結構リアルな問題で、ぶっちゃけて言うと僕が出すことは可能なのですが、それを毎日やっちゃうと絵本が作れなかったり、映画が作れなかったり、美術館が作れなかったりして、「サロンメンバーが抱えている悩み」と「西野亮廣が作らなきゃいけないエンタメ」を天秤にかけています。

本当は闘病中のメンバーの面会に行きたいのですが、それをやってしまうと僕の一年はそれだけで終わってしまいます。

誰かを助ける為にエンタメをやっているハズなのに、見捨てなきゃいけない場面があって、それが時には命に関わることだったりするので、毎日、胸が締め付けられます。

僕にはやらなきゃいけないことがあるのですが、とはいえ、救いの声を無視することはできないので、せめて返信をして、「うん、うん」と話を聞いてあげて、
お金の問題が少しでも軽減できるように、『SILKHAT』や『レターポット』を作りました。

まだ立ち上げたばかりのサービスで使いづらいところもあるかとは思いますが、必ず全て改修します。
ごめんなさい、頑張ります。

不慮の事故に立ち合う場面もそれだけ多くて、そればっかりは(御家族の心のケア以外)僕にはどうすることもできないので、おいおい泣く夜もあります。

これら全てを背負うことが大型サロンのオーナーの役目です。 

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それでも止めないエンターテイメント

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たくさんの人の想いを背負えば背負うほど、「エンターテイメントで世界を獲る」が義務のようになってきて、サボリ癖のある僕のケツを蹴飛ばしてくれるので、ありがたいっす。

今、兵庫県川西市に『えんとつ町のプペル美術館』を中心とした『えんとつ町』を作ろうとしていて(つーか、作り始めていて)、昨日、映画『えんとつ町のプペル』の背景デザインのチーフである佐藤央一さんに、『えんとつ町』の制作チームに入っていただきました。

おそらく皆さんが知っている佐藤さんのお仕事は「SEKAI NO OWARI」のCDジャケットやステージのアートワーク(舞台セット)です。
デザイナーの佐藤さんは、もともと都市デザインを学ばれていたので、得意分野は「町づくり」で、映画『えんとつ町のプペル』でも、僕が描いた町に、えんとつ町に住む人々のストーリーを乗せて、拡張してくださっています。

昔、活躍しただけで今はフンゾリ返っているオッサンクリエイターじゃなくて、日本中の現在進行形の才能を川西に投下しようと思っています。
川西市長の越田さんには、クリエイターが泊まれる宿作りをお願いしに行こうと思います。

「ここは、あの○○さんが泊まった宿」が一軒あるだけで、クリエイターの卵が日本中から集まってくるので。
新宿ロフトプラスワンの宿版ですね。
面白いことをどんどん仕掛けていこうと思います。
付き合ってください。

【追伸】

映画『えんとつ町のプペル』のストーリーを全部喋るライブ(@大阪・11月18日)の開催が急遽決定したのですが、このライブ終わりで、このライブに参加したサロンメンバーの皆と打ち上げ🍺したいなぁ。

このライブに来る人、います?





2018年11月8日 エンターテイメントと宗教


おはようございます。

ネットニュースで、「現在『バカとつき合うな』が大ヒット中のキンコン西野は、10年前にライブでパンツを脱がしあったりしていた男なのに、誰かに何かを教える立場なのか?」的な記事を書かれたのですが、10年前どころか、先週も地上派でパンツを脱がし合っていた西野です。

さて。
ザッパラスの玉置サン&けんすうサン&僕という完全暇人だけで結成された情けないLINEグループがあるのですが、そこで、玉置さん&けんすうサンが40回に一回ぐらいイイコトを話してくださるんですね。

昨日、「なぜ、ほとんどのサロンオーナーは今、大幅にメンバーを減らしてしまっているか?」について、けんすうサンの仮説があって、あれはもう全サロンオーナーが話を伺いにいくべきだと思いました。
その中で、『イスラム教が豚肉を禁止にしたことで発生した効果』の話になり、それが面白すぎたこで、その概要をここでコッソリと。

つまるところ、「『豚肉が食べられない』とルールがあると、皆で囲んだ食卓に豚肉が並んだ時に『あ。俺、イスラム教だ』を意識させる(確認させる)ことができて、特別感を感じさせられると共に、イスラム教について考えている時間を増やすことができる」というもの(詳しくは、けんすうサンに聞いてください)。
「食事の前にお祈りをする」や「○○時になったらお祈りをする」というルールも、同じ効果が見込めますね。
「豚肉を食べる」や「食事をする」や「○○時」という、日常生活で必ずやってくるイベントに、コミュニティー独自のルールを絡めることで、そのコミュニティーのことを考える時間が増やせるわけです。

この話を聞いた時に、真っ先に頭に浮かんだのはダウンタウンさんです。

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エンターテイメントと宗教

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ネガティブな捉えられ方をしがちな「宗教」ですが、カルト教がうっとうしいだけで、エンターテイメントなんて、ミスチル教だし、安室奈美恵教だし、サザンオールスターズ教なので、個人的にはボジティブにもネガティブにも捉えておりません。

原価40円ぐらいのウチワが500円で売られていたら、外野の人間は「ボッタクリだ!宗教だ!」と叫びますが、ファンは「これが○○さんの活動費になってくれれば」と考えます。

僕はホームレス小谷(小谷真理)教の信者なので、数百円のボックスティッシュを1万円で買うこともありますし、フィンランドやニューヨークやイギリスを奢らされることもあります。

高額の坪を買わされるどころの騒ぎじゃありませんが、それによって小谷が面白い活動をしてくれたら、僕は満足です。

『たまごっち』の少し大きい版です。

なので、「オンラインサロンは宗教だー!」「エンタメの名のもと、搾取されているー!」と叫ぶ輩に対しては、「バカなんだろうなー」と思うと同時に、「テメエもワケのわかんねー巨乳のアニメキャラのイカ臭いフィギュアに数万円ブッ込んでんじゃねーか」と思っています。

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宗教的観点から見たダウンタウン

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宗教を作る上で必要なアイテムは、『教典』(そのコミュニティーの取扱説明書)と、『歌』(そのコミュニティーが一つになれるイベント)と、『たまり場』(教会みたいなやつ)だと思っています。

20代~30代のダウンタウンさんは、
『遺書』(=教典)、
『Wow War Tonight 』(=歌)、
『心斎橋筋2丁目劇場』(=たまり場)
で完璧に押さえていて、お手本のようなコミュニティー作りです。
これに加えて、大きかったのは、平日(月曜日~金曜日)の16時に生放送していた『4時ですよーだ』で、これこそが「イスラム教の豚肉禁止」的な効果を生んだのだと僕は考えます。

「16時」というイベントは毎日やってきますし、くわえて「学生の16時」はいろんなものを犠牲にしなければなりません。

「ごめん。俺、『4時ですよーだ』があるから帰るわ」の一言で特別感を味わえた(ポジションを獲得できた)学生が大量にいたわけですね。

学生を熱狂させるには、「もろもろを犠牲にしている自分」が演出できる『16時』という時間が絶妙すぎるし、オマケに“学校から走って家に帰っている間もダウンタウンさんのことを考えている”わけですから(放送時間よりも、むしろコッチの方がスゲー)、当時のダウンタウンさんが奪った精神的な時間というのは、とんでもなかったのだと思います。

「エンタメはもちろんのこと、宗教として完成されすぎている」という話っす。

【まとめ】
ま。こんな感じで、時間から逆算してコミュニティーを作っていくと、なかなか面白い答えが見えてくるのではないでしょうか?

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普通に生活費のかかる個人ですから。お金をいただけるのは嬉しいことです。 ありがとうございます。先にお礼を言ってしまいました。返礼の法則って知ってますか?さあ