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鍼灸治療で思った東洋医療の教育について【前編】

ついこの間、知人のすすめで東洋医療の「鍼(はり)・灸(きゅう)」の治療を受けてきました。

鍼灸施術は、人生で初めてだったのでドキドキだったんですけど、鍼灸院ではこんな会話がありました。

会話:し)→鍼灸師さん、つ)→つぶまん

し)最初はチクッとしますけどすぐ慣れますよ~。
つ)ドキドキ。。。
 (ぷすっ)
し)もう5本ぐらい刺してますよ~。
つ)えっ全然気付かなかった😲
し)治療はりって″髪の毛”ぐらい細いんですよ。
つ)へぇ~。

そんなこんなで、治療が続く訳でござい〼

ちなみに、治療院は鍼灸接骨院だったのですが、鍼灸院との違いについてもちょっと質問してみました👀

つ)そういえば鍼灸院と鍼灸接骨院は何が違うんですか?
し)鍼灸接骨院院は、「はり師・きゅう師」と「柔道整復師」の国家資格があれば名乗れますよ。
つ)なるほど👏そういえば、たくさん見る訳じゃないですけど街でも鍼灸院とか整体院みたいなのって結構多いですよね。
し)そうですね~。でも、今は鍼灸師とかも飽和状態らしいんで。
し)都心だとセレブを相手に美容鍼なんて言いますけど、一般的には治療がメインですから。お客さんのリピーター率が課題なんですよね~😅
つ)へぇ~(お灸で身体がじんわり温かくなってきた…)

といった具合に、本当は柔道整復師の仕事内容もあまり分かってなかったんですけど、見事な相づちを打ってきました。

でも、需要と供給が合っていれば飽和とは言えないのでは?とも思いました🤔

そこで、鍼灸師や柔道整復師といった『東洋医療』にちょっと興味が湧き、教育に紐づけて調べてみたのでアウトプットしたいと思います🙌

では早速いきましょう!

▢東洋医療の職種

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街中では鍼灸院のほか、接骨院や整骨院あるいは柔道整復院や整体院など様々な「院もの」を見かけます。

ですが、その中では誰がどんな人が治療(施術)を行っているのか私自身あまりよく理解していなかったので、東洋医療における代表的な国家資格を以下の通りまとめてみました。

1、はり師・きゅう師(鍼灸師)
・勤務先:主に鍼灸院など
・国家資格:はり師・きゅう師
・職務内容:問題がある患部や経穴(ツボ)に鍼や灸を用いて、刺激を与え、病気の治癒や予防をめざす治療。人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高め、治療から病気やケガの予防までを行う。
2、柔道整復師
・勤務先:接骨院や整骨院
・国家資格:柔道整復師
・職務内容:手技で急性、亜急性期の骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷の処置およびリハビリによる回復などを目指し、関節、筋肉、靭帯、腱などを対象に人間の自然治癒力を最大限に活す治療を行う。
3、あん摩マッサージ指圧師
・勤務先:整体院やマッサージ施術所など
・国家資格:あん摩マッサージ指圧師
・職務内容:あん摩は、衣服の上からなでる・押す・揉む・叩くなどの手技を行い、静脈系の血液循環、リンパ液の循環を改善する。指圧は、全身にあるツボを指で押圧して、人間本来の自然治癒力を高め、生活習慣からくる肩や腰のコリ、疲れ、その他の疾病を癒す治療を行う。

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3つの共通点として、「人間本来の自然治癒力を高める」ことを目的にしています。

投薬などで治療を行う西洋医学とは、ここが大きく違ってくる点だと思います。

ちなみに、はり師・きゅう師は同様の資格でなく、2つの異なる試験を受験し、合格しなければなりません。

つまり、複数の資格を保持することによって施術所の名称も異なってくる、ということのようですね。

例えば)
はり師+きゅう師+柔道整復師=『鍼灸接骨院』といった具合に

では、実際に施術所はどの程度存在するのか調べてみました。

▢東洋医療の施術所数

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厚生労働省(2019)「平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると『職業別の人数』を以下の通り示しています。

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2008年と2018年を比較すると、あん摩マッサージ指圧師以外は、約40,000人近くも増えていることが分かります。

続けて、同調査では『施術所等数の年次推移』も表しています。

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こちらも、あん摩マッサージ指圧師の施術所以外は増加傾向にあります。

特に、2008年と2018年を比較すると、「はり師・きゅう師の施術所」は約10,000軒「柔道整復の施術所」は約15,000軒も増加していることが分かります。

治療をしてくれた鍼灸師さんが言っていたように、確かに「はり師・きゅう師」の人数が増えるにつれ施術所も増加しているようです。

▢まとめ

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以上、東洋医療に従事する以下の3職種について触れてきました。複数の資格があれば施術所の名称も変わってくるということが分かりました。

記事を書いていて、以前、日本テレビの『マツコ会議』で紹介された美容鍼灸を思い出しました。

めっちゃ痛そう~💦

って思ってたら本当に全然痛くなくてビックリしました😲

この時に紹介された美容鍼の院長は、年収1000万以上だったかで夢がある職業なんだなぁっていうイメージがありました😳

以下のサイトによると、平均年収では柔道整復師が最も高く400~600万円程度、次いで鍼灸師が350~450万円程度、最も低いのがあん摩マッサージ指圧師で300~400万円程度のようです。

こういった理由もあって、あん摩マッサージ指圧師だけの資格保有者は減少傾向にあるのかもしれません。

日本の鍼灸師の平均給与は『第5回あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況アンケート調査報告書(平成28年)』にも掲載されていました。

開業組:平均月収20.3万円
勤務組(いわゆるサラリーマン施術師):平均月収19.8万円

ちなみに、アメリカの鍼灸師の平均年収は、『世界の鍼灸コミュニケーション(15)米国の鍼灸制度-主にカリフォルニアの状況-』によると、34,000ドル程度(およそ3,724,819円)のようです。

(日本と比べてあまり差はないようですね😶)

一方で、アメリカでは鍼灸師を大学院で養成しているようです。

また、伝統医学を重要視している韓国では「韓医師」、中国や台湾では「中医師」と呼び、専門医として認めているようです。

専門医としての地位や、大学院での養成といった点においては、日本とは異なってくるように気がします。

少し長くなってしまったので、次回は東洋医療のニーズのほか、養成する教育機関はどの程度存在するのかについても調べてみたいと思います。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
Twitterもやっています。@tsubuman8

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