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【『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで】院生/修士生ライフブログDay8 (4月9日)

こんはんは。たまひなです。

在宅学習を始めて、本を読んだり、パソコンを整理したりという毎日を過ごしていますが、他の院生の現状が気になって、何名かの院生の友人に、「今、何してる~?」と近況を聞いています。いつもは、あまり他者の進捗状況は気にしないのですが、そのせいで、後から、「え!みんな、しっかりそういうことやっていたのね!」って思うことが多いので、ちょっとこの在宅学習が明けた頃に、打ちのめされないように、周りのM1の方々との情報交換はしていきたいなと思ってます。(笑)

さて、今日は、読書感想文になるのですが、『82年生まれ、キム・ジヨン』を昨日の晩に読み、考えたことがあるので、ちょっと書いてみようかなと思います。今はKindleで無料で読めるみたいですね。

この話は、主人公の韓国人女性やその母親、女性の上司のライフストーリーから「女性だからという理由で受けてきた、不条理なこと、悔しいこと、複雑なこと」を抽出し、読者に伝えている本で、数多くの女性の心に寄りそうために書かれた本なのかなと思いました。この本の良いなと思ったところは、ただ、登場人物の女性たちの感情を描写しているという点です。改善策を上げたり、こうすべきだ!というようなものではなく、淡々と女性の複雑な心理描写をしているのです。登場人物の女性と同じようなことを私自身も経験していたら、そうだ、あの時こんな気持ちだった。と思い、その時自分が感じた不快感はそういうことだったのかと、他者の言葉で表現されたことで、冷静に捉えることができました。

また、まだ経験していないことも、いづれこういうことが起こったらどうしようかと考える機会にもなりました。

私はまだ、会社勤めの経験がないので、「透明な天井」というものに当たったことはありません。もしかしたら、私が気づいていないだけかもしれませんが、自分の能力が、「正当に評価されててない」と感じたことはまだないのです。ですが、働いている女性たちには、女性だからという理由で、正当に評価されないという事実を突きつけられるのですね。良い方向に向かっているとは思いますが、自分もそういうことが起きるのかもしれないなと思い読みました。

印象的だったのは、主人公の女性の上司、キム・ウルシル課長について書かれた箇所です。

「女はだめだなと言われないように、会食の席でも最後まで残り、残業や出張も自分から買って出て、出産後も一か月で復帰した。初めはそれが誇りだったそうだが、女性の同僚や後輩が会社を辞めるたびに心中複雑で、最近では申し訳ないと思っているそうだ。会食のほとんどは実は不要なものだったし、たびたびの残業や土日出勤、出張は人員不足の問題である。出産と育児による休暇や休業も当然の権利なのに取得しなかったので、後輩の権利まで奪うことになってしまった。」

自分のキャリアをストップさせて、家庭に入る女性も悩みますし、そのままキャリアを続けた女性たちも悩んでいるのだと感じました。自分が他の女性社員のキャリアの道を阻んでしまったと思うのは、辛いですね。

私は、将来、仕事に精を出して、キャリアアップしていきたいと考えています。その時、この、キム・ウルシル課長のように葛藤を抱えることもあるかもしれない。ということを事前に知れて良かったです。

「女性として生きにくい社会」というものをジェンダー学などで理解はしていたつもりですが、この本は心理的描写が多く、よりリアルに感じることができた気がします。

少しずつ、良くなってきているとは思いますが、女性が理不尽に能力を抑えられていること。それが今後自分にも起こる可能性があるということ。そのような事態にどう対処するかということを検討していこうと思いました。

おやすみなさい、また明日。

曜日感覚が分からなくなりそうですが、明日は金曜日ですね。
ラスト、頑張っていきましょう!


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