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一言なのに

棚にしまった言葉

言えなくて胸にしまった言葉よりも

自分から失くした言葉

時計の針が暗い中で重なり合うのを眺めながら

必要ないくせに求めている

でも、もうそれにはカビが生えてて

自分の生活感のある匂いも付いてしまった

防カビ剤、入れておけば良かったとか

思ってもないことを思う振りをする

しまっただけ、だから出せるのに

いつしか、いつの間にか、無意識に

鍵まで掛けていました



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