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偽日常日記【褒められの嵐の中で踊りたい】

パーマをかけるために渋谷へいく。

美容師さんにInstagramで
#ボブ  #パーマ の写真をいくつか見せ、「こういう感じでお願いします。」と言った。

美容師さんが、少し考えた後「これらの写真の共通点は?」と優しく私に問うた。
この瞬間、私は何を思ったかというと「またやってしまった!」である。

昔、下着泥棒に遭遇し、警察に通報をして、下着泥棒の常習犯という写真の束を見せられた時だった。
たくさんの男性の顔写真を見たあと、警察に、タイプも、印象も、全然違う2人の男性の顔写真を指差して言ったのだ。


「この人か、この人ですね。」

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さて、今日、東京は台風だ。
嵐をみて改めて思うのだが

私にはどうやら「褒めの嵐の中を踊りたい」という質感の欲がある。
全身を使った、割と、激しめの自己表現欲である。

なかなか理解されない、しょうもない欲である。
理解されないし、しょうもないけど、一方でこれは自分だけのものではないのでは?と、思っている。

「褒めの嵐の中を踊りたい」ではなくても、
例えば、こういうのは、ないだろうか?

【自己完結型】
・皿いっぱいの、山盛りの褒めを独り占めするように噛み締めたい
・宝箱にぎっしりの褒めを集め、少しずつ眺めて、また閉まっておきたい
・褒めのベッドにダイブしたい
・過去の褒めを将来のために冷凍保存しておきたい

【他者関係型】
・褒めの大行進を指揮したい
・初詣の賽銭箱のように、褒めを投げられたい
・たった1人の人と褒めを重ねたい
・褒めのスポットライトを浴びて演説したい
・優しく撫でられる飼い猫のような褒めに包まれたい

【社会・宇宙思考型】
・スプリンクラーのような褒めを周囲に噴射したい
・よさこいのような褒めを集団で生み出したい
・褒めの膜に包まれ宇宙を漂いたい
・褒めを整備し、サスティナブルしたい
・この世の全てに繋がる一つの褒めを探し当てたい
・すべての褒めを解放し、統合し、次世代に残したい

この世の一番高い位置から「右から3列目、上から5番目、そうあの青い帽子のお方ね、あの方を褒めてさしあげて?」と下界に支持を出す人になりたい、という強者もいるかもしれない。


いいじゃないか。
誰もが、自分や他者や社会に向けて、自分が求める「褒め」を表現して、貪欲に生きていったらいいじゃないか。

ところで私がさっきから言ってる「褒め」ってなんのことでしょうか。
途中から、わからなくなってしまいました。

きなこもちでいうと、純粋な愛があるとして(餅)、そこにキラキラの欲(きなこ)がまぶしてあるもの、というイメージでしょうか。

わざわざ「キラキラ」とつけたのは、欲は汚いものではなく、その人らしい可愛ものだと思ったからです。

これは本音を書こうと頑張るが、どうしても良く見られたいという欲が出てきてしまう人間の偽日常日記である。
(今回の自分解放率89%)


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