「恋愛」テーマの短歌をまとめてみた。
短歌を作り始めて2年目、2022年度のNHK短歌では入選がなかったのですが、意外なことに恋愛テーマで詠んだ短歌を、選者の江戸雪さんにコンスタントに佳作に選出していただきました。苦手意識があったテーマだったので、嬉しかったな。以下が佳作に選ばれた私の短歌です。
私にも聴かせて欲しいその歌を君の左のイヤホンをくれ
(テーマ「片思い」)
流氷にだけ聞かせてあげる男など愛したことはついぞなかった
(テーマ「告白」)
ねえ今日は君と会話をしたいのに模範解答ばかり出てくる
(テーマ「デート」)
かけられた魔法を解いたあの日から二度と言わない「女だから」と
(テーマ「記念日」)
君の夜は我の朝でおやすみは地球を半周回って届く
(テーマ「遠距離恋愛」)
ライバルは女じゃないと知っていて甘い香りを足首に盛る
(テーマ「束縛・嫉妬」)
あたためてあげると言ったひとの手はあたたかいけど裏切っている
(テーマ「心移り」)
カップルで埋まったイブのバーの奥シェーカーを振るバーテン女子は
(「プレゼント」「クリスマス」)
プランターに水をやるのが先だろうそれから聞くよ別れ話を
(テーマ「失恋」)
完了形になったあなたが現れて進行形のようにふるまう
(テーマ「未練」)
ゴール裏が映し出される一瞬に君を探してしまうこの眼は
(テーマ「元彼・元カノ」)
いかがでしたか?友人の体験を借りて、あるいは空想や想像で詠んだ歌も結構あります。あとは「記念日」のように、全く恋愛と関係ないパターンも。普段恋愛について短歌を作ることがないので、いい練習になりました。(終わり)
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