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同棲して3年。燻製機を買いました。って話

今日はですね『いぶり暮らし』というですね、本を紹介したいと思っております。
これはのんびりした日常の中に、「待つことの楽しみ」をつくりたいなあと思ってる人におすすめですね。


この作品は26歳の彼女さんと24歳の彼氏さんの日常&グルメマンガです。

26歳の彼女さんは働いていてカフェの店長さんをやってるんですね。
一方で24歳の彼氏の方っていうのはですね、フリーターをやっていてバイトしながら生活をしている。
その2人が3年ぐらい同棲をしてるっていう関係性なんですよね。

その2人の休みが1週間で唯一日曜日だけ合うんですけど、
その1日を大切に過ごしたい、
でもそんなにお金をかけて贅沢をできるわけじゃないんだけど、
でもやっぱり美味しいものを食べたい
っていう彼氏の願いを叶えるために買ったのが

燻製機

「いぶり暮らし」
つまり料理を燻製し始めるっていうことなんですよね。
スモークですよね。そんな物語になっています。

読んでみて、本当になんだろ
こういう同棲し始め〜とか付き合い初め〜とか、何かライバルが現れて〜みたいな
そんなドキドキみたいなことじゃなくて、
ゆっくりする時期、停滞期ではないけどちょっと落ち着いてきたタイミングで、
お互いのこともちょっと確かめながら、
自分のことも確かめながら、
「一緒にいる」いう意味を考えようとか、
考えようとする時って…

あるやん?

なんかわかるわーっていうことがすごくあるんじゃないかなと思ってます。

はい。ちょっとその直前に『恋のツキ』を僕は読んでしまったので、

これがね、ちょっと余計にすごく落ち着いて読めてすごく安心できたなと。思ってます。

何を隠そう、ぼくね、いや、買っちゃったんすよね。
読んでる途中くらいでAmazonでですね、ポチっちゃって。

燻製器を。


その週末ぐらいにはもうやっちゃったんで。
ゴールデンウィーク中にもめっちゃやってました。

ほんと、燻製しながらしっぽりしたくなるような作品。
好き。

あ、でも恋愛に今ドキドキ感とかそわそわ感とか、
そういう刺激的な恋愛求めてるよ!っていう人には
ちょっと向いてないかもしれないから、
そういう人たちはですね、今読むタイミングじゃないですね。

ただぼくはですね、思うんです。
365日、10年で3,650日ある中で、90%とかは
こんくらいの「今日何しよ」みたいな日常だと思うんですよ。

これをよく表すのが
毎回の話でね好きだな〜って思う描写があって、
燻製機を使っていろいろやるときも面白いんだけど、
それ以外のところで、
結構必ずと言っていいほど毎話同じカメラアングルで定点観測するような描写があるんです。

例えば、2人で燻製してる間に時間がちょっと30分とか余って暇だからっていうことで、
2人録画したドラマを見ようということで
2人の背中の方向からですね、
ドラマを見てる2人をずっと同じ描写で描き続けるようなアングルですね。

本当にそのときにかわされる会話とか、そういうのはですね、淡々としていて、
この人犯人かなとか、何か違ったね、とか
そういうことがですね、なんか幸せ日々の幸せって
こういう何気ない会話を惜しまずできることかなって思うのです。

まさにこの漫画のキャッチフレーズ
「待ってる時間が、一番おいしい」
を体現していると思われマスオ。

こんな話つまんねえよなとかじゃなくて、
こういうこと話せるのが楽しいんだよなとか、

料理作ったり、食べてる時を「オン」とするならば
食べてない、作っていない「オフ」の時間がないがしろにされがちな、そのグルメ漫画ってたまにあるんですよね。

でも、だんだん飽きるんですよね。そういうのって。

だからこの漫画のリズムって、ほんとに好きだし、
それを「熱々にするんじゃなくて、いぶすようにゆっくりと時間をかけて人間関係も作っていく」ってことを表現していて、
本当に好きです。

ぜひ。

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