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#18 読書録「小さく分けて考える」

今回の読書録は「小さく分けて考える」

Twitterでオススメされていた一冊(いつもそう)

小さく分ける。分解する。細分化する。こういった思考法は以前の読書録でもオススメされていた。

こちらの読書録でも、こんな文章を引用している。

大きな課題を特定したら、解決可能な小さな課題に分解して、その中で最も大きな影響をもたらす課題を取り組みましょう。

この本の表紙にもある「本当に大事なことに集中するために」に近い。分解とは集中である。

著者の菅原さんは「難しい問題を解く専門家」とのこと。
どんな思考をお持ちなのか、楽しみにしながら記録を残していきたい。



分解する時は、全部がかけ算につながる分解だと効果につながりやすくなります。特に少ない力で高い効果を出そうとするのであれば、全体で見た時にかけ算になるように分解していくことが大事です。

3+2=5よりも3×2=6のように倍で増えていくかけ算のほうが結果が出しやすいというお話。
分解する時は「かけ算」になるかどうかを意識してみよう。

一つ上に戻って、分解すれば複数の選択肢が生まれ、そこではじめて僕たちはよりよいほうを選べるようになります。
だから、どんな問題に対しても常に2個以上の選択肢を出して選べる状態にしておき、よいほうの選択肢を選んでいくのが理想です。

ここでいう「一つ上に戻って」とは、「何のために?」と目的や目標に立ち返るという意味です。

「〇〇をしてください」という要望があったときに、それは一体なぜ行うのか?を考える。相手に聞く。
背景にある理由を分解すると、実は〇〇をする以外の××や△△といった選択肢も出てくる。実はそれらの方が有効だったりもする。

「〇〇をしてください」という言葉だけを鵜呑みにせず、目的や目標に立ち返りながら、選択肢をみつけるための分解を行う。これは意識するだけで実行できるかもしれない。

悲観と楽観に分けるというのは、計画を立てる時に有効な分解です。

進行管理を仕事とするディレクターにとって、計画は悲観と楽観の2パターン用意しておくことは大事。

実際にプロジェクトが進むにあたり、悲観コースに突入していることがわかれば次の打ち手を考えられる。
どうなれば成功で、どうなれば失敗かを想定しておく。大事だ。

人がアイデアを出す時には、どうしても自分が知っている知識をもとに発送します。しかし、自分の知識だけをもとに発想する方法には限界があります。
それよりも、実際に売れているもの・成功しているものに素直に学んだほうがいい、と僕は思います。

実際に売れている理由を分解するというお話。
例えば売れているECサイトの売れるための条件を分解する。

  • 訪問者が多い

  • 買いやすい

  • 商品が魅力的

上記以外にも更に細かく分解してみてもよい。そしてこれらに対して自社はどこが足りないのかを考える。
また、複数社を分解することで共通項をみつけるというのも有効打。

これも実践できそうな「分解」。

自社のメリットを自社視点でのみアピールしていても、お客さんにはうざがられるだけ。まずは、お客さんが自社に何を求めているかをきちんと理解し、把握するのが先決です。その後、その求めていることに合わせて自社のアピールをすればいいのです。

まさにwebサイトにも通ずること。

自分と相手を分解する。
相手を理解することからはじめ、その後に自分の意見を受け入れてもらう。



以上、「小さく分けて考える」の読書録でした。

「分解する」ことの大切さはさまざまな場所で言及されているので、おそらく真理なんだろう。

上手に分けるには知識や経験が必要。まずは意識するところから始めて、実践を積み重ねるしかない。

ここで引用している箇所以外にもわかりやすいTipsやノウハウがたくさん詰まった1冊なので、興味のある方はぜひ購読してみてほしい。


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