第50号 人間とAIが協調して学習するBrain Machine Interface、Neuromatch Academyの感想を教えてください
// 2022年7月17日 第50号
// 1. 注目ニュース:人間とAIが協調して学習するBrain Machine Interface
// 2. 質問コーナー:Neuromatch Academyの感想を教えてください
こんにちは、東京大学の池谷裕二研究室と松尾豊研究室で脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。
「脳は作れるのでしょうか?」というテーマで、東京大学生産技術研究所の池内与志穂先生にインタビューさせていただきました。
池内研究室で行われている「脳を作る」研究とは?
脳オルガノイドに意識は宿るのか?
などワクワクする内容満載なので、ぜひご覧いただければ嬉しいです!
では、今週も始めていきましょう!
1. 今週の注目ニュース:人間とAIが協調して学習するBrain Machine Interface
今回扱うのは、
「人間とAIが協調して学習する手法 (shared control strategy)をBMIに応用することで、これまで困難だった複数ロボットアームの同時操作に成功した」という論文です。
個人的には、今後のBMI研究の主流になりうる汎用性の高い研究だと思います。
いったいどんな内容でしょうか?
背景
近年、「脳と機械とをつなぐテクノロジー」であるBrain Machine Interface(BMI)の研究が大きな進歩を遂げています。
BrainTech Reviewでも、最先端のBMI研究を何度も取り上げてきました。
それでも、これらの研究は基本的にシングルタスクであり、同時に複数アームを動かすなどのマルチタスクは困難でした。
そんな中、今回紹介する論文では1人の人間が同時に2つのロボットアームを操作し、食事を行うことに成功しています。
いったいどのような技術により、同時に複数アームを操作することができるようになったのでしょうか?
以下で見ていきましょう!
方法
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