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映画 すばらしき世界

刑務所で人生の大半を過ごした元殺人犯のヤクザが出所して社会生活を送るという内容。まっとうに生きようと悪戦苦闘する中、若手テレビマンが番組のネタにしようとすり寄ってくる。その最中、接する人のなかには親切にしてくれる人もおり、人間の温かさも感じることのできる作品。  

でした。作中の俳優さんも素晴らしく、過度な演出も感じず、良い作品だなと感じた。どうやってもうまくいかない場面や、心なくそのようになってしまうなど、なかなか判断が難しく表現が難しい心の葛藤をとても繊細に描いていると思う。

この映画をみて、端的に思ったことの一つが
現代社会に行きずらいと感じる方が普通なのではないか。

というふうに思った。現代社会とはとても整えられ、一部の人にとって生きやすいような社会なのかもと思ったが。その反面、そこに合わない人たちの行き場というのはどうなっているのだろうか。

具体例をあげれば、思ったことを急に感情的に表現するなど。この具体例で言えば、規則以下のモラルのようなもので皆が守っているように感じる。他の人の迷惑にならないように、、、のような非常に曖昧な線引きで。

なぜそうなるかと考えると、
一定そうだよねという大衆の意見のもとに整える。だが整えれば整えるほど、イレギュラーであったりそれに反するものは受け入れらがたいものとされる。なぜならその秩序を守りたいからである。
基本的になんらかしらの枠組みや組織(国家、会社、チーム、などなど)はそのような、何か他との境界線を作るような取り組みだと思うので仕方ないとは思うが。

だが、その中でみんなが属するような国であったりパブリックな場所ではどのようにあるべきなのだろうか。と考えてしまった。

やはり全てに寛容になることはできないと分かった上で、自分はどのようにそのように生きにくい人によりそえるだろうか。。

生きにくいと感じる人の方が自分の心との繋がりはしっかりと持っているのではないだろうか。

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