見出し画像

子どもの可能性を引き出す大人の関わり方

毎日投稿8日目。今年も残り24日となりました。
昨日と変わらず永遠に鼻水は出ておりますが、本日も書いていきます!


今日は心理学から「教育」を見ていく。

「自分とはどのような人間か」
考えたことがあるだろうか。

これを見てくださっている方はきっと考えたことがあるだろう。

それは、大人だけでなく子どもも同様だ。

自分がどのような存在かを考えながら生きている。
自分は何者か、つまり「自我」である。

「自我」の芽生えは1歳9か月頃だとされている。

一生考えても答えの見つかることのない「自分とは何者か」を考えながら置かれた環境に適応して生きていく。

自分とは何者かを考えるためには、
自己を認識し、他者との関係を認識しなければならない。

人間は、少しづつ、知識、能力をつけ、様々な環境で、様々な人と出会うことで「自分らしさ」を見つけていく。

生まれてからすぐは親に育てられ、その後保育園や幼稚園、小学校に通うことになる。
保育園であれば、最短生後57日後から入園することが可能だ。

保育園や幼稚園に通い始めると、同い年(自分と似たような)の他者と出会う。
そしてその関わりの中で少しづつ社会性を身に着けていく。

そこで出会う友達という他者自分との関係性や、大人(先生や親など)から言われたことなどによって「自我」を形成していく。

この幼少期に形成される「自我」はその後の人生にも大きな影響を及ぼす。

では、私たち大人はどのように子どもと関わることが望ましいのだろうか。

一歩間違えれば、
「自分はダメな人間」という自我を形成させることもある。
このような自我を形成してしまえば、大人になってからも努力の放棄や将来展望の喪失などが懸念される。

「コップの中のノミの話」を知っているだろうか。

体長数ミリのノミはジャンプ力が凄まじく、体長の数百倍のジャンプ力を持つと言われる。

そのノミをコップに入れ、コップに蓋をする。

最初は、蓋にぶつかってもジャンプを続けるが、出られないとわかるとぶつからないところまでしかジャンプをしなくなる。

そして、コップの蓋を外しても、もともと余裕で飛び越えられたはずが、蓋にぶつからない位置までしか飛べなくなるという話だ。

この現象を”学習性無力感”という。

これは、ノミに限った話ではない。

我々人間も、「自分はダメ人間」だという自我を獲得してしまうと、何事にも無気力で、努力ができなくなってしまう。

”叱る”ということは悪いことではない。
やっていいことと悪いことをしっかりと判断させるためには重要なことだと思う。

しかし、叱り方や叱る頻度を間違えれば、
「自分はダメ人間」だという自我を獲得させてしまう。

ハーロックの賞罰実験(褒める、叱る、放任の3つの関わり方でどの関わり方が1番成績が向上するのかという実験)でも実証されているように、最も成績が向上するのは、「褒める」ことである。

これは完全なる自作の造語だが、
「褒める」ことによって”学習性有力感”(学習性無力感の逆)を与え、前向きでやる気に満ち溢れさせることができると考える。

保護者や保育士、教員、その他子どもに関わる全ての人の言動が良くも悪くも子どもの未来を大きく変えるかもしれない。

我々、子どもたちに直接かかわる大人は、目先のことだけではなく、子どもの”未来”にも目を向けていかなければならない。

それだけの責任があることを自覚して指導者として、教育者としてこれからも子どもたちと関わっていきたい。

目先ではなく、もっと先のゴールを目指す!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?