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読書感想文「蹴球ヒストリア」

土屋雅史氏の著作「蹴球ヒストリア」を読了したので簡単な感想文を残します。

蹴球ヒストリア

内容はJ-SPORTSで働いていた土屋氏が12名のサッカー関係者に行ったインタビューをまとめたものになります。300ページ以上あるので読み応え十分です。

この手のインタビューものだと日本代表としてワールドカップに出場した〇〇氏、という取材対象が多い印象ですが、現役選手、指導者、クラブスタッフなど登場人物も多種多様で裏方のスタッフも取材対象としているのが珍しいと思います。

一人一人に幼少期のサッカーとの出会いから現在の仕事や哲学的な問いかけまで、丁寧にインタビューしておりボリュームがあります。しかも土屋氏自身が現場での取材量が多いようで、マニアックなエピソードを記憶から引っ張り出しては質問に挟んできます。結果として通常のメディア対応では出なさそうな裏話など、取材されている方の意外な一面を感じられるのが興味深いです。

個人的にはDAZNなどでインタビュー受けているとぶっきらぼうな印象しかない大木武氏がこんなに話すのかと驚いたり、名古屋グランパス所属の中谷進之介が風間八宏氏からマッシモ・フィッカデンティ氏に監督交代した時にどう感じたか話すくだりで感心したりと読んでいる自分も感情を揺さぶられました。

想像以上に良著で、買って良かったです。
もし図書館や書店等で読む機会があれば是非読んでみて下さい。

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