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リフォームが面倒になってしまう家

木造住宅であれば、
リフォームすることで大抵のことが解決できます。

しかし、既存の状態によって、
解決するために掛かる手間・費用が異なってしまうことがあります。

ちょっと手がかかる事例についてご紹介します。

スペースがない

リフォーム工事を行うためには、必ず作業するためのスペースが必要にあります。

室内の工事の場合には、施工する部屋は道具などを置いておけませんので、別のスペースが必要になります。

スペースと言っても、建築の資材は3~4mの長い材料、幅1.8mx0.9mの合板、などをたくさん使用しますので、それらが加工できる場所、または、それらを搬入するための経路が必要です。

ですから、4.5帖(2.73mx2.73m)以下の個室がたくさんあっても、
加工する場所としては利用できない場合がありますので、
小さい個室の多い家はリフォームがしづらい傾向があります。

また、経路の面では、
廊下などの幅の狭い通路が長かったり、
何度も曲りがあったり、
階段が急であったり、

すると搬入しづらい、場合によっては、特殊な搬入方法を検討する必要が出る場合もございます。

リフォームに合わせて、
お庭の整理、部屋の整理、などして、スペースをちょっとだけでも確保していただけると、工事がスムーズに進められます。

1つしかない

リフォーム工事を施工中は、
当然のことですが施工している場所はご使用になれません。

キッチンリフォーム中はお料理や食器洗いは出来ませんし、
浴室リフォーム中は入浴・シャワーは使用できません。

これらは、卓上コンロをご利用いただいたり、
近隣の入浴施設などをご利用いただくことになりますが、
困るのが、

  1. 玄関

  2. トイレ

です。
玄関リフォームの場合、施錠のできる出入り口が玄関ドアしかない場合には、施工前によくよく検討が必要です。

工事中もご家族が在宅であれば、掃出し窓をご利用いただくなどしてご対応いただくことは出来るかもしれませんが、完全に外出される場合には施錠が出来なくなりますので、ご注意ください。

リフォーム用玄関ドアを利用しないリフォームの場合には2日~3日程度の工事となります。

トイレリフォームの場合、便器交換で半日程度、内装工事も合わさると1日、その他工事があると2日以上の工事となります。

当然、夜間もご使用になれませんので、
工事期間中をいかに過ごすかを検討しなければなりません。

具体的には、お庭に仮設トイレを設置するか、
災害時用トイレなどをご利用になるか、外出先で済ませるか、
となります。

どちらの場合も、対応は可能なように思えますが、
足腰にご不安がある場合など、下記のことと合わせて検討が必要となります。

  • 掃出し窓など玄関より大きな段差のある場所からの出入りが可能か?

  • 仮設トイレ(和式)を利用できるか?

  • 夜間、暗い中で仮設トイレで問題ないか?

新築の際に、将来のことを少しだけ考慮しておくと良いと思います。

一時的に住む場所を変える

上記のように、リフォーム工事中に日常生活が変わってしまう事もありますし、リノベーションのような大規模改修になれば、そもそも、家に住みながら工事するのが難しいことも良くあります。

その場合、
マンスリーマンションなどを利用して、一時的に仮住まい生活を検討した方が快適な場合もございます。

引っ越しを後ろ向きに捉えると面倒だと感じますが、
荷物が整理できるなど、メリットもありますので、
工事内容、規模、家族の生活などに応じて考えてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。