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なぜ税を払わなければいけないのか

現代において税金とは、国家による安全の保障と行政のサービス等を受けるための「会費」であると解釈されている。

しかし、デヴィッド・グレーバーによれば、古代世界において、自由市民が税を支払うことはなく、一般的に被征服民のみだったらしい。これは税金を徴収して植民地支配を固定化させるための戦略だったようだ。

被征服民は言わば植民地支配者に対する「債務者」として労働をし、税を収めていたという。

征服者不在の現在、僕らは何のために税を払っているのだろうか。

疫病の発生や戦争、グローバリゼーションによる経済の影響など、僕らの生活、命は政府の判断により左右される。

もし、「会費」としての機能が税金にあると解釈するなら、コロナウイルスに対する政府の対応はお世辞にも良いとは言えない状況で、「会費」に見合うサービスを僕らは享受できているのだろうか。

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