こんにちは、@dai___youです。
今回は、最近販売の書籍『アジャイルメトリクス(原著:Agile Metrics in Action)』について書きます。
本書は、チームが潜在能力を最大限に発揮できるように、アジャイルチームを測定するためのパフォーマンスデータを収集し、それを解釈し、確認と調整の期間でそれに対応する方法を導いてくれます。
”測定”をはじめたばかりの初心者でも、上級の「測定者」だったとしても、”何をどの分野で、どの頻度で測定すべきかという定義から、誰を対象にどのようなメトリクスで測定すべきか”まで理論から実践を通して示してくれます。また、”数字をどのように収集し、どのツールを使ってそれらを統合し、どのように行動に移すか”までを説明してくれる書籍です。
想定読者
本書の目的
本書の問題提起
まとめ
問題1.ソフトウェア業界におけるさまざまな改善の中で見落とされている点の1つが”測定”
問題2.チームが直観に基づいて確認と調整を行いがち
問題3.コミュニケーションの限界
問題4.ステークホルダー間の情報伝達が難しい
問題5.データ収集とメトリクスの計算にかなりの時間がかかる
以下本書引用の基、整理していきます。
問題1.ソフトウェア業界におけるさまざまな改善の中で見落とされている点の1つが”測定”
問題2.チームが直観に基づいて確認と調整を行いがち
問題3.コミュニケーションの限界
問題4.ステークホルダー間の情報伝達が難しい
問題5.データ収集とメトリクスの計算にかなりの時間がかかる
本書のゴール・得られること
本書のゴール
本書から得られること
本書では、すでに生成されているデータを使って、プロセス、製品をより良いものにする方法を紹介しています。
本書の構成(ロードマップ)
本書は第1部「アジャイルチームを測定する」、第2部「チームのデータの収集と分析」、第3部「メトリクスをチーム・プロセス・ソフトウェアに適用する」の3部構成になってます。
第1部「アジャイルチームを測定する」
データ駆動型アジャイルチームの概念を紹介し、プロセスを測定する方法と、それをチームに適用する方法を紹介されています。
第2部「チームのデータの収集と分析」
4つの章で構成されており、ある特定のタイプのデータ1つ1つに焦点を当て、チームでどのように使うのか、そしてデータ自体が何を物語っているのかを見ていきます。開発プロセスおよびプロセスごとに利用するツールから得られるデータソースの収集と測定方法にについて紹介されています。
第3部「メトリクスをチーム・プロセス・ソフトウェアに適用する」
第2部で取り上げたデータで何ができるかを紹介しています。異なる種類のデータを組み合わせて複雑なメトリクスを作成する方法や、ソフトウェアがどのくらい良好であるかを測定する方法を示し、さまざまなデータやテクニックを使用してコードのライフサイクル全体をモニタリングする方法を紹介しています。
所感
一言で言うと、アジャイルチームのパフォーマンスを”測定”する「メトリクス」とその活用方法に関する必読書。
開発プロセス全体におけるデータ収集と測定方法が紹介されているので、網羅性が高い。
そもそも、”各データは開発者が得たいと思っているどのような回答を得られるものなのか?”という観点でメトリクスが紹介されているので、非常に納得感がある。
2022 年の Accelerate State of DevOps Report で取り上げられた5つ目のキーメトリクスに係る示唆が得られる。
Findy Team+ のプロダクト企画・開発・営業・カスタマーサクセスに参考になりそうな示唆が豊富だった。
まあまあ分厚めの書籍なので、さっと読み飛ばしたい気持ちになるが、各章読み応えがあるので、しっかりと読み込む必要がありそう。
第1部と第3部は詳細を別記事で書きたいと思います
以下の書籍もセットで読むと良さそう。