わたしはわたしの世界を生きる。支配されない生き方とその捉え方。
「 社会では頑張って稼いで、辛くても我慢するのが普通なんだ。旦那さんがそう言ってた…」
「 私の家庭は普通じゃなかったんだ。旦那さんに教えてもらえてよかった。」
「 人の話は真に受けちゃいけないんだな。信用するべきじゃないらしい。喜んでる私が単純なんだよね。。」
私は「普通」じゃないから、みんなと上手く合わせなきゃ生きていけないよね。
当時フォロワーさんの1人だったクライアントさんは、そう呟いていた。
その関係、あまりいい関係とは言い難いかもしれませんよ。
僕がそう伝えても本人はよくわからないという調子で、
「 え、そうなの?「普通」だと思うよ。私が間違えてるんだよ。」
自信なさげに笑いながら小さく呟いた。
こんにちは、ライフコーチのだいです。
今回はクライアントさんとの当時のセッションのお話。了承ももらっているので、だれか同じように感じている人がいれば参考になると嬉しいな。
あなたがあなたの世界を生きていくために。あなたを縛るあらゆるものから逃れるために。
はじまるよ。
箱の中身
クライアントさんは当時、Twitterでとても活発に楽しんでいた。僕もそんな彼女を楽しそうな人だなと思ってフォローしていた。
でも、同時に少し気になるところがあった。
なにかやりたい!と言ったと思えば、次の言葉に、
「 でも旦那さんが無理って言うし、私間違えてるからな。。」
僕からすると全く間違えているとは思わないし、むしろとても面白そうで向いてるなとさえ思う。それでも旦那さんの言葉なのか、二言目には意気消沈していた。
Twitterではそこまでだったものの、コーチング契約をしてからは色々聞けて全貌が明らかになってきた。
完全なる上下関係。長年連れ添ったのも相まって、彼女は自分の感覚や価値観が間違えているんだと思いこんでしまっていた。
大雑把にいえば、家庭環境も価値観も全く違う旦那さんに全否定され、新しい常識を押し付けられ、半ば洗脳のような状態。
離れてくださいと言うこともできたけれど、それでも旦那さんのことを好いていた彼女にそんなことを言うのは酷だと感じた。
そのため、2人がどうにか暮らしていけるように一緒に考えてみることにした。
誰も間違っていない
状況は状況だけれど、彼女にとっては唯一の安息の場所。旦那さんの事も好きだ。ここで旦那さんを糾弾しても仕方がないし、それでは何の解決にもならない。
そこで、こんな話をすることにした。
どちらかが正義みたいな戦争の話ではなく、文化の話。
旦那さんの言動の数々には僕もあまりいい思いはしなかったものの、理解はできなくもなかった。
旦那さんの家庭はとても優秀な家庭で、落ちぶれることを許されなかったのだという。厳しく英才教育を受け、人よりも秀でて、上下関係や社会の荒波の中、自分一人でこれまでのし上がってきた自負があったのだと思う。
それとは逆にクライアントの彼女は、どちらかというと放任主義的で感覚の赴くまま、生きたいように過ごしてきた。母親のことは好きで、のんびりとした時間を大切にしているような人だった。
要するにどちらの背景にもそれなりの過去があって、そこから生まれる価値観や文化は当然の成り行きで出来上がったもの。
どちらが間違えてるということは一切ない。ただ異なる文化を持っているだけ。
旦那さんは間違っているわけではない。
そしてそれと同時に、あなたも何も間違えていません。
そう彼女に告げた。
すると彼女はとても力が抜けたような声で、
「 そっかあ、、、」
そう呟いた。
「 私も間違っていなかったんだ、、、ずっと自分は間違えてるからちゃんとしなきゃと思ってた。。
そんなことなかったんだ。。」
僕も電話口で、うんうんと頷いた。
草食動物と肉食獣
旦那さんは、常に結果を求められ、人間関係も上手く世渡りをしながら、超高水準常識社会を泳いでいるいわば修羅の国のひと。
自分の感覚や生活の心地よさを大切に生きてきた彼女にとっては、およそ理解し難い言動の数々に、彼女は自分の世界を信じられなくなっていた。
基本的にセッションは週一で行われる。この日も僕たちは、旦那さんと彼女の違いを話し合っていた。僕は彼女のアイコンのアルパカを見て、話し始めた。
あなたの世界と旦那さんの世界は例えて言うと、草食動物と肉食動物の世界です。
彼女はハッとしたようだった。すぐ理解してくれるのがほんとにすごい。
肉食獣にとっては、蹴落とし合いや狩り、とても厳しい世界で生きています。仲間同士でも気が抜けないかもしれない。
旦那さんは過激な発言が多いかもしれないけれど、それはそれで旦那さんの住む世界では正解なんです。
その世界で暮らしてきた旦那さんがそういうふうになるのは仕方のないことですし、間違えているわけでもありません。
でも、、、、
同時に、あなたにも暮らしてきた世界はあって、そしてそれは肉食動物のような世界ではなくて、もっと緩やかな価値観を持った草食動物の世界のようなもの。あなたは、そこで暮らしてきたし、その価値観があなたの世界です。
旦那さんとの世界が違うだけで、あなたも間違えていません。
彼女は、そうだよねと呟いた。
そして、ここからが重要です。
あなたが今直面している問題は、草食動物が肉食獣に相談していること!
そんなことしたら、上から押さえつけられておよそ意見なんて通らないし、否定されて食われてしまうのは当然です。。
草食動物は草食動物の世界に生きてください。
アルパカはアルパカに相談してください。
彼女は、そういうことか笑!と嬉しそうな声を上げた。じゃあさ、と彼女は続けた。
「 じゃあさ、夫婦だからって全て相談したりしなくていいってこと…?相談する人は選んでいいの…?」
おそるおそる、でも彼女はちゃんと訊いてくれた。
そうです!それです!
夫婦だからといって全て話す必要はないし、相談する人は決めていい、選んでいい。夫婦はあくまで一緒に生きる人であって、関係が悪くなるのにその形に縛られる必要はないです。
きっと職場の人だっていますし、Twitterだって、友達だって、僕だっています。それぞれに話せる話をしたらいいんです。それでバランスが取れるならそれでいいんです。
電話の向こうで、彼女の安堵したような溜息が聞こえた。
「 そうだったんだ、、、、いい夫婦のためなら全部話さなきゃと思っていたよ。。そうなんだ、、」
そうですよー!僕も小さく呟いた。
草食動物の生き方
草食動物の世界で生きていく。じゃあ具体的にどうしていったらいいのか。そのことについて彼女と話し合った。
彼女は旦那さんが自分を理解してくれる全てだと思っていたのと、少し人間関係を難しいと思っているようで、仲間を見つけることに自信がないようだった。
こんな自分受け入れてくれる人いるのかな…?
私変わってるし、普通じゃないから、、、。
彼女は常々そう言っていた。外の世界を信用するべきじゃない、みんな陰口を言ってると言われ続け、実際にそのような体験をしていた彼女はそう思っても仕方がなかった。
でも僕は話してみた感じ全く嫌味も感じないし、寧ろちゃんと話に向き合おうと考えてくれている姿に好感を持てた。この感じで嫌われるとは思えないし、シンプルに「時と場所のハズレくじ」を引いてしまっただけの過去なのかなと。要は彼女がたまたまそういう人たちに当たっただけで、今現在から自由にひっくり返せるはずだ。
そして今はその頃とは違って、付き合い方や付き合う相手もちゃんと選べる。
では、少しずつやっていきましょう。
僕は話し始める。
まずは、人間みんなと仲良くしようと思わないこと。
「 …そんなことしていいの??」
と彼女は聞いた。
いいですよ。どう頑張っても仲良くなれない人はいるので。その人たちに気に入られようと振舞えば振る舞うほど、後々キツくなってきます。
無理していい顔をすればするほど、あとになって思っていた人と違った、裏切られた。みたいなことになります。
そんなことになるよりは、はじめからちゃんと受け入れてくれる人たちに時間を使いましょう。
「 その受け入れてくれる仲間はどうやって見つけたらいいの?」
彼女が尋ねる。
あなたの好きなように振る舞ってください。
「…好きなように???というと??」
彼女はキョトンとする。
苦手な人とはわざわざ仲良くなろうとしなくていいですし、話す話題も変えていいし、好きなことに挑戦してもいいし、発信してみてもいい。
自分の好きと嫌いをはっきりさせてやりたいことをやってみてください。
ふむふむと聞きながら彼女は尋ねる。
ランチとかも一人で食べたいけど、いいのかな?
辛いときは休んでていてもいいのかな?
旦那さんは収益化とか言ってるけど、好きなようにブログとかしてもいいのかな?
もちろんです。僕はうなずく。
あなたが好きなように振る舞うからこそ、あなたの感性に似た人たちが集まってくる。その人たちと仲良くしたらいいんです。あ、この人私のこと分かってくれる、と思う人がきっと見つけてくれると思います。
その人たちに少しずつ、話したいことを話したり相談したり、困ったら助けてもらったりするといいと思います。そうすると、わざわざ旦那さんに全て話して自爆することもなくなりますよね笑
確かに笑笑
彼女は納得して笑った。
「 私らしく振る舞うかあ…あまりやったことないから分かんないけど、コーチがそう言うならそうなんだろうね!
やってみます!」
素直で素敵だな…笑 僕は気づかれないようにクスッとした。
わたしはわたしの世界で生きていく
それから3ヶ月後、
彼女は、僕もびっくりするぐらい活き活きしていた。
「 だいくん、やっほー!
先週ね、始めてHSP(気質)の人と仲良くなれたよ!!そうっぽいなあと思って、話しかけたらめちゃめちゃ気が合ってピクニックほんと楽しかったー!最高だった!! 」
そうはしゃいでる彼女が面白くて笑ってしまう。
「 それとね!旦那さんとビジネスとかHSPのこととか話すのやめて、衝突することも少なくなってきたし、最近すごく穏やか!
まだ、分かりあえてる気はしないけどストレスはだいぶ減ったかな!」
僕はうんうんと頷いた。
そうですね。そのへんの伝え方はまた話しましょう。
うん!そうだね!と彼女は答えながら、すこし自慢げに、
「 最近、一人で出掛けられるようになってきたし、仲良い友達もできたし、私一人でもこんなに楽しめるんだ!って思って自信ついたなあ
一人でもなんとかなる気がしてきた!」
本来の明るさを取り戻した彼女の声に、僕もふふっとなる。
あなたはあなたの世界を生きていいんです。楽しんでいいんです。せっかく面白くてポテンシャルも高いあなたが、そんな他人の世界で生きるのは勿体ないですよ。
やりたい放題して楽しんでください笑
彼女は自信に満ちた声で嬉しそうに頷いた。
「 そうだよね!楽しむ!笑 」
そしてつい先月、彼女は僕のコーチングを卒業した。
最近どうっすかー!何か悩みとかあります?と聞きながらはじまるセッションで、毎回のように芋づる式にあれやこれや出てきていた彼女からはじめて、
「 うーん、特にないなあ笑 最近楽しいし笑 」
彼女は清々しい声で、うーんと悩んでいた笑
卒業おめでとうございます笑
はあ、、、泣きそう。。
「 また悩みできたら絶対買うね!!それまで稼いでくる!」
彼女のはりきった声。
今度買うときはもっと高いですよ??
僕はニヤリと笑った。
終わりに
「共存する」って難しいですよね。
特に夫婦や親子関係、広い意味では学校や社会だって他人と共存していかなければなりません。自分のことばかりではなく、相手のことを慮って行動しないといけない。そうすると、考えの共有やすり合わせが必要となってきます。
その中でも、夫婦や親子など近い関係の中では価値観を共有しようとするがあまり、相手との境界線が曖昧になってくることもしばしば。自分は相手のために尽くさなきゃ、相手は自分がこう思って当然だと思っていたり。そんな関係性には、共依存やDVに繋がる危険性も孕んでいます。
ですが、たとえどんなに近い間柄だといっても「他人」です。
あなたはあなたの判断をしていいし、相手は相手の世界を持っていていい。そこに介入されたりしたりする必要性はありません。何でもかんでも話す必要もなければ、やってあげなければならない道理もありません。
やりたいと思えばやってもいいですし、やりたくなければやらなくてもいいんです。
その上で、どう共存するべきかどこを譲ってもいいのか線引きをしていく作業に入ります。
長らく人に気を遣って生きてきた人からすると、そんなことしてしまうと嫌われるんじゃないか、誰も仲良くしてくれないのではないか、と感じる方もいますよね。
もちろん今の人間関係は変わるでしょう。反発だって来るかもしれません。
ですが、それは今まで気を遣って接していたあなたを勝手に都合がいいと思っている人たちです。そんな人たちにあなたの大切な時間を割くのは勿体ないと思いませんか。
もっといえば、あなたがあなたらしさを出さなければ、本来そのままのあなたを受け入れてくれる人も気づけません。自分の世界を作りたいならまずは今の苦しんでいる自分を変えてみることから始めてみましょう。
やらなくていいことは、やらなくていいんです。やりたいことをやればいいんです。
そうして、自分を自分のままに受け入れてくれる世界が作れたなら、もう人の目を気にして生きづらさを感じることも少なくなってくるはずです。
クライアントさんとのセッションでもありましたが、今はさまざまな居場所を作ることができる環境が整っています。
すぐに現実の生活を変えろとはいいません。少しずつ、密かに自分の世界を探して自信をつけていくのも一つのやり方なのかなと。
ありのままの自分に自信を持てて、相手と対等な目線で生きていける居場所で暮らす生活は、とてつもない安心感があります。
あなたに一つでもそういう居場所が作れたなら、それこそ生き方も、人との関わり方も少しずつ変わってくるんじゃないでしょうか。
僕はライフコーチです。僕の仕事は、クライアントさんの世界を一緒に作っていくこと。
卒業して、最後には自分の世界を笑って謳歌するクライアントさんを見れる瞬間が一番嬉しいです。
そして、今回のクライアントさんの彼女は、それこそ自分の世界を見つけてそこでキャッキャウフフしているようで、僕はもうほんとに何も言うことありません。もはや自分で自分をコーチングできるようになってますしね笑
そして、いつか彼女も僕の住んでいる沖縄にも遊びに来てくれるらしいです。
その時は、コーチではなく、一人の大好きな友人として遊びにおいでよと伝えておきました。
ここで密かに元クライアントさんへ一言。
僕は僕の世界を作っておくので、あなたはあなたの世界を作っていてください。
そして、次に会ったときにはその世界観を持ち寄って、わいわい遊び明かしましょう!
首を長くして待ってまーす!わくわく!
はい、ということで!
ここまで長々と読んでくださってありがとうございました。
クライアントさんにも本当に感謝感謝です。おかげさまでとても素敵なnoteを書き上げることができました。。うれしい
そしてもし、僕に何か話したい、相談してみたい、とりあえず絡んでわちゃわちゃしてみたい!という方がいましたら、公式LINEやTwitterを下に貼っておくので、ラフに絡んでやってください…!
たのしみっ
ではでは、今回はここまで
また次回お会いしましょーー
だいでしたー!
またね!
一一一一一一一追伸一一一一一一一一一一
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今回のお話、すき…!と感じてくれたあなたへ
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