真実は小説より奇なり

 関東も梅雨入りした様子で、今日は昨今感じた事のないくらい梅雨らしい雨の日だなと思えた一日。職場の窓を叩く雨音を感じながらぼんやりとそう思った。

 こんばんは、岡崎モユルです。

 映画、小説、演劇、曲好きが高じて自分なりにクリエイティブな趣味をこんな歳まで続けている訳である。特に物語を書くという事は未だ毎日毎晩欠かさずやっている。

 そんな中、自分が書いている小説をよりクオリティ高くする為に、その内容による取材などは欠かさず行っている。訳なのだが、時に知らず知らずのうち、予期せぬラビリンスに迷いこむ事もあるらしい。

 核心に迫ると、少し前に関わっていた方に方向性を間違えた行動をほどこされ、死に至る事更に陥りそうな出来事に出くわしてしまった。

 まあ、自分にも落ち度はある。しかし、そこで命を落としそうになり、何より運よくこうして生きている。

 その後、警察沙汰になり、夜中まで警察署で滞在していた。。。向こうの言い分と私の話が合致し、ようやく放たれたのは夜中の話。何だこれと思いながら、もう見慣れた街並みをおぼろげに歩いた。

 正直泣きそうになりながらも、事の発端を思い出しながら歩いていると、やはりたまらず涙が出てきた。

 街灯の光が私の背をさすってくれている感覚になり、道行く車のライトも気にせず、そのまま地面にひざまずいて、悔しさのまま、さめざめと泣いた。

 これまで小説を書いている私は、刑事や裁判のような残酷的リアルの話を避けてやってきた。

 それは何故なら、人の真相に触れたくなかったから。刑事や裁判沙汰を余りにも残酷すぎる話だと捉え、自分の描く話にしたくなかったから。

 ただそれだけであるが、自分の身にそんな出来事が起こるなんて思わなかった。

 まさか、自分がナイフを突きつけられ、自分の右胸に刺されるなんて思わず、その後、家宅で実証見分など起こるなんて思わなかった。

 洒落でもなく、何より、実体験により物申すが、被害者が刑事に取り調べを行われる際、ドラマでは泣き叫びながら物申しているが、私は至って冷静に事の本末を語っていた。

 警察署で取り調べを受けていてもやはり冷静で、周りの音がはっきり聞こえていた。

 何より、相手がナイフを構えた時、私に向けた不敵な笑みは一生忘れないであろう。。。

 もし、その描写が鮮明に書けるなら、無事生存した証拠なのだろうし、共に命の有難さを語りながら酒を酌み交わしたいものだ。

 これ如何に。

 

 

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