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Clubhouseの熱狂について感じる違和感

みなさん、こんにちは。ここ1週間ほどでめっきりClubhouseが話題の中心となり、僕のFBは"Clubhouse始めました"、や、"誰か招待してください!"という投稿ばかりになっています。


僕も日本上陸から2~3日目頃には招待枠を手にして、使い始めました。


今のところ、気軽に音声のみでコミュニティの障壁低く誰とでもやり取りできる点は、画期的で、今後の発展に期待感を抱いております。


一方で、今までのTwitterやFacebook、Tik tok等の新しいサービスの広がり方とは、何となく違った違和感を感じていました。


少し自分の中でその正体が明らかになってきたので、ここに書き記そうと思いました。過去のサービスはいわゆるイノベーター理論に沿って、フェーズごとにユーザーの性質が変容し、使われかたも変わっていきました。

■イノベーター理論とは?

新しい製品、サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論です。スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が『イノベーション普及学』という著書の中で 1962年に提唱しました。イノベーター理論では、普及の過程を5つの層に分類しており、それを基にマーケティング戦略、市場のライフサイクルについて検討することが推奨されています。
以下の図はイノベーター理論を示したもので、横軸は市場の成長に伴う時間的経過、縦軸はその製品やサービスを採用するユーザーの数を表しています。

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参照: https://www.onemarketing.jp/lab/btob-marketing/innovation-theory_195

例えば、Twitterが日本に上陸した初期の頃は、そもそもTwitterの存在を知る人はネット住民やITリテラシーの高い経営者、文化人などが中心で、彼ら彼女たちがイノベーターとして、Twitterというおもちゃをどのように料理するのかを思考錯誤しながらサービスをどんどん皆でつくっていきました。


今では当たり前のリプライやRT機能なども、確か最初の頃は手動で設定していた記憶があります。「これ面白いし、便利だからみんなも使ってみてー」みたいなノリで。


一方、今回のClubhouseは様子が異なっていて、一気にアーリーアダプター辺りまで瞬時に巻き込まれて行った感覚を覚えており、それが何となく感じた違和感の根っこだと思った訳です。


勿論、SNSが年々情報の伝達、拡散力を高めているので、一気に拡がった理屈はわかるのですが、元来爆発的な広がりを見せるC向けのサービスって、イノベーターの方々が心の底から湧き出る楽しさを追及した結果、サービサー側の意図せぬ活用方法を見出し、プロダクトがどんどん進化していき、マジョリティに浸透していくというプロセスを経ていたと思うのです。


そう、根っこには楽しさや面白いを追求するという、人が持つ純粋で無邪気な子供心があったなと。


今のClubhouseは、どちらかと言うと世の最新サービスに遅れまいと無理矢理活用しよう、慣れよう、何か新しいことを生み出してやろう、という感じがしていて、心の底から面白いと感じているというよりは、時代にとり残されない為に無理して楽しいを演じている、先行者利益で一山当てようみたいな、そんな純粋ではない楽しさの違和感を感じた訳です。


今回は少し斜に構えた様なnoteになりましたが、あくまでも個人的な見解、感想なので、ご容赦ください。笑


ではまた!


株式会社ビズリンク 姜 大成(カン テソン)

https://corp.bizlink.io/

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