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【2022/7/14】国道157号制覇してきたレポ

まえおき

突然会社都合で平日休み単発が降ってきたので、真夜中から高速道路にて移動し国道157号を制覇してきました。
かかった時間は述べ30時間くらいでしょうか。7/13の午後10時頃発ち、帰宅は7/15の午前4時でしたね阿呆ですね。ずっと走ってるか仮眠してるか、みたいな限界行程でした。しばらくはやりたくない。

経路

上信越自動車道吉井IC~
長野自動車道~
中央自動車道~
名神高速道路~
東海北陸自動車道一宮木曽川IC
国道22号経由~
国道157号全線
北陸自動車道金沢東IC~
上信越自動車道吉井IC
述べ986.2km
(距離数よりもメインでやりたかった本編の道路の中身が濃くて、そっちで精神削られました)


岐阜市〜本巣市

ぶっちゃけこの路線、経路の半ばの山道の険しいとこがやたら有名でして。「落ちたら死ぬ!」とかでね。年中工事していたり災害通行止めだったりでね。そこ以外の部分はほぼ予習なしで行ってみたんですけど。まあ普通に都会〜都会をつなぐ路線でした。全編通して酷い国道って多分存在しませんよね、都道府県道レベルならありますけれど。

岐阜市内の中心地は都市部の国道にありがちなクランク多数のトレースしにくい道。車線変更をミスって「実は右折専用レーン行かないと国道なぞったことにはなりませんでした!」みたいになりました、こう書いてる以上勿論やりました。
都市部だったため全く撮れなかったのですが、重複区間の串刺しおにぎりが多数見られました。まだ走ったことのない路線なので、そちらを走る際にはぜひ撮れたらいいなあ。そういうの好きな人は撮影頑張ってください区間でした。

合併してできた市なので補助標識が直されまくりです。


うすずみ温泉四季彩館

道中立ち寄った日帰り温泉施設です。国道沿いにたくさんの案内表示があり、不勉強のため(こんな温泉がこの先にあるんだ…)と思いながら走ってました。うすずみ桜という名前の桜の名所でもあるとか。ほんと不勉強でアレですね…帰って調べたら日本三大桜のひとつでした。

とりあえず厳しい行程と思われる峠に挑む前に身を清め、疲れを取っておこうと思い入りました。

↓以下は泉質についての解説の引用。

ナトリウム塩化物泉 (等張性弱アルカリ性一低温泉)

うすずみ温泉は皮膚の余分な角質を柔らかくして落としてくれる弱アルカリ性。 また、 源泉1リットル中に、 炭酸水素イオン (重曹成分)が630.9mgも含まれていて、お肌の皮脂もやさしく落としてくれるので、 特に脂性のお肌の方には「サッパリ」 効果が感じられます。 ナトリウム(塩分)を多く含んでいます ので、塩の被膜が皮膚を包んで、 乾燥からお肌を守り、加えて保温効果も高いので、お肌の保湿剤不要、湯ざめ知らず、 湯上りは 「し っとりさらさらぽかぽか」です。
(引用おわり)

記述の通り、短めの入浴でも疲れが取れてスッキリできました。
さて、いよいよ件の温見峠へ挑みましょうか〜

補給したご当地おにぎり。

国道やるからには補給品は基本的にセブンイレブンのおにぎりだよね。

入る前からヤバい山道

「最終回転場」の圧のかけ方よ。

道中何枚も「大型車通行不能」を呼びかける看板があり、こちらは最後の一枚。もうこの奥は広いスペースがないよ!と、警告を出しています。こういうのがあると身が引き締まります。ここから先は自己責任の走行の世界です。

民家の軒先国道。山あいにはありがちです。

すでに一車線あるかないかの区間です。いよいよ温見峠に入っていきます。

ゲート発見!最終警告です。

正直、ネットで見た限り「通れそうかな…」ぐらいな認識だったため、この日行ってみても通れないかも、と思っていたので。「通行注意」となってて、ゲートが開いていたことにまずはおおいに感謝。ちなみにこの日は雨が降ったり止んだりで、昼間とはいえ状況はあまり良くありませんでした。もしかしたら塞がっててもおかしくなかったかと。

この、酷い道特有のやたら数の多い標識たち。物々しい侵入者を阻むゲート。警告看板。電光案内。「ここがスタート地点…!」さあ進みましょう。


「落ちたら死ぬ!」は酔狂じゃない

斜めに突き刺さるデリニエーターさんが哀愁。
あーこりゃ落ちたら死ぬわ。

いきなり牙を向かれました。いきなり剥き出された自然、これは酷い。

ほとんど0.8車線

見た目以上に路肩が使えない。落石はあるわ枝葉は散らばってるわ、デリニエーターさん側は落ちたら死ぬし、路肩は石が溜まってたり草木が生い茂ってたり。いやあ厳しかった。大きな車じゃなくて良かったと思った。

狭すぎて悲鳴あげたわ

ここら辺とかマジできつかった。か弱すぎるロープが心許無さすぎる。反対側は岩だしどうしようもない。本当に対向車来ないでくれお願いだから来ないでください、ずっと祈ってた。雨で滑ったら死だなこれはと覚悟もし始めた。電波も届かない山の中で一人だしな。この時の平均時速多分20キロくらいだったと思います。酷い。全然進んだ気がしない(物理)。

おそらく0.7車線ぐらい。

シンプルに危険な箇所。草木は避けなきゃだし雨溜まってるし、反対側は落ちたら死ぬ(こればっかだな)。まあずっとこればっかな感じが約40キロつづく。

看板立てる前に洗い越しをなんとかしてくれ。
洗い越しは4箇所ほどあり、ここが一番水量多かった。
超ボロい「その他の危険」

路?注意 と読める。?のところはなんて書いてあるのだろう、損傷が激しくて解読できませんでした。読める方いたらコメントお願いいたします。

岐阜県本巣郡根尾村

ここの峠だけどうやら本巣郡根尾村らしい。調べたら本巣市として合併したの2004年だった、つまり少なくとも18年以上更新されることなく佇んでいる計算に…

反対側のゲート。でもこの先まだまだ険しい山道は続く。

そして「奴」と出会う。


未知との遭遇

イノシシ出た。

さすがの自分も昼間から動物に出くわすとは思ってなくて、本当にこわかったです。
まあよく考えたらこんな山の中の道なので、人間より動物様のほうがどちらかというとテリトリーなので当然っちゃ当然なのですが。にしてもでかいわ。ここ本当に国道?

なんとか逃げてくれたので命拾いしました。
この先は集落跡なんかもあり、動物にびびりながら落石も気をつけながらで超疲れる運転となりました…。基本的に一車線ながら、たまに0.7車線になったり、思い出したように洗い越してみたり、気まぐれに3.5車線用意して甘やかしてきたり、また思い出して狭くなったりで本当にエキセントリックな山よ。


温見峠着

岐阜県標識。少しずり落ちてる。立派な石碑付き。
福井県標識。案内多め。

これ以外は特になにもない。


福井県側へ

急に路面どうした。
端的に道が悪い。路面が舗装剥がれそう。ばりっばり。

今度はパンクを覚悟しながら走るんかい…と嘆息。福井県側は道の状態が良くないので、落ちたら死ぬに加えて動物に加えて車の故障も覚悟しながら走る必要に駆られました。恐ろしすぎだろ国道157号よ。

哀愁

いつの時代からあるねん。
この日は草刈り作業にあたる方々がいて、遠い熊谷ナンバーの軽が一人で走ってるのを不審な目で見られながら無事に峠を抜けました。

山抜けたあとは福井県の田んぼ道に入り、またいくつかふつうの山道を超えて、石川県へ入りました。


8番らーめん鶴来店

野菜らーめん醤油味麺半分野菜2倍
海老餃子5個入り

北陸地方へ来たら必ずと言っていいほど立ち寄る8番らーめん。今回は道中鶴来店へ入りました、夕方で気力が底をつきかけてたので。この先白山市金沢市区間はほとんど入れる8番らーめん無かったので、ここで食べられて本当によかった。

白山市金沢市区間は快走路。国道8号様とも重複していきます。

こんな感じでした。
次の日仕事だったので、涙をのんで北陸のうまいもんで一杯やるのを諦め、速攻で高速乗って帰りました。途中4回くらいくたばり仮眠したかな。無理はもうできんわ。


まとめ

ずっと行きたかった温見峠、こんなタイミングでやれるとは思ってもみなかったけど、行けてよかったと思う。岐阜県はちょっと遠いけど。夏場災害で崩れたりもこわいし、今の姿拝めたから良かったかな。

余談ですが、あの根尾村の標識のあたりで数台対向車がきました。幸いにも広めのエリアだったので離合は問題なかったのですが、遠い他県ナンバーの軽に女ひとりで乗ってたから対向車のメンツがみんなめっちゃ訝しげな顔してました。まあよくあることですよね!めげないよ!

さらに余談ですが、知人のプロドライバーのひとに「昨日日帰りで1000キロ近く走りました」と話したらマジでドン引き食らいました。それでも元気に生きたいと願っています。

お読みいただきありがとうございました。
くれぐれも訪れる際は天候や通行状況をよく確認し、安全装備を整えた上で、自己責任で制覇しに行ってくださいね。よろしくお願いいたします。


追記


2022/7/16時点でもう土砂崩れで通行止めになってた。意味わからんだろ。酷い道なんてその日限りに一期一会、そんなもんだ。早くいつでも通行できるよう改良されてほしい。


2022/7/17
@daed_a_lus_
綾織 洛

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