見出し画像

体調不良は連鎖する

このnoteのタイトルは感染症や風邪のことを指しているのではない。
空気的に蔓延する体調不良のことを指している。

=====

昔東京で大雪が降った時、こんなことがあった。

朝の通勤時、いつも使う路線が雪の影響でメタメタだったため、まだ動いていた別の私鉄で出勤することにした。
ところが、乗った直後は順調に動いていたこの路線も、時間が経つにつれて雲行きが怪しくなり、都心に近づくにつれてとんでもない混雑と遅延になった。
そしてとうとう、混雑に耐えきれなくなった乗客が「車内急病人」となってしまった。

自分が乗っていた電車は、本来通過する駅で足止めを食らって停車していた。
通過駅なのでドアが開かないまま十数分が経過し、ついに急病人が出てしまったのである。
他の車両のことだったので詳細はわからないが、無理やりその車両のドアだけ手動で開けて救出したのだろう。
数分すると、救出完了のアナウンスが入った。

しかし、足止め状態は解消されず、電車は停車したままである。
そうこうしているうちに、次の急病人が出たとアナウンスが入った。

この後何が起きたかというと、このアナウンスを皮切りに、自分の車両のあちらこちらから「急病人が出ました!」「こっちも急病人です!」という乗客の悲鳴が上がったのである。
これまでジッと耐えてきた多くの乗客が、耐えきれずに根を上げ始めたのである。

こうなるといちいち救出することが困難になるため、電車はすぐに動きだして次の停車駅へ走り出した。
救出に時間がかかっている間に、足止め状態が解消されていたのである。
数多の急病人は、動き出してから7分程度で到着した駅で降りていったようで、そのあと電車は順調に終点へと走りきった。

=====

もう一つ事例を挙げる。
これは自分でも大変ショッキングだったのだが、休職前の所属部署の話である。

自分が休職して以降、相次いで休職者を出してしまったのである。
本で「メンタル不調は連鎖する」と書かれていたが、まさかここまでとは思ってもいなかった。

もっとも、当該人物たちは元々あまり体調が芳しくなく、この様子は自分でも知っているので、自分よりも顕著な予兆があったわけだが。
とはいえ、自分という「2018年休職者第1号」が出た段階で少しくらいはアラートレベルが上がってもよさそうなものなのに、次から次へと休職者が出るのは、もはや異常であろう。

残念の一言に尽きる。

ただ一方で、先の車内急病人の話のように、誰かの休職が他の誰かの休職のトリガーになった可能性は否定できない。
業務負荷の面でもそうだが、気持ちの面でも「身近な同僚が休職してしまった」という精神的ストレスは多大であろう。
事実、休職している自分にすら大きなストレスとして降りかかったわけだから。

=====

これらの2つの事例から考えると、誰かが体調不良になったという事実だけで他の人が体調不良になるということは、往々にしてあることではなかろうか。
メンタルヘルス系の本で「うつなどのメンタル不調は連鎖します」と警鐘を鳴らしているのは、こういう理由だろう。

もし周りが体調不良になってしまったとき、自分もそうならないようにするためには、やはりセルフケアが1番なのだろう。
「あの人みたいにならないようにします」というスタンスと行動が、なんとなく最適解に思える。

反対に環境変化に期待するのは難しいだろう。
少なくとも自分の出身部署を鑑みた限りでは、環境の大幅な改善は期待できそうもない。


結局、自分の身を守る守れるのは自分だけある。

もし気に入っていただけた場合はサポートしてくださると嬉しいです。妻への感謝代、娘の養育費や自分のお昼代などに活用いたします。