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エンドラインからの景色 vol.48 B.LEAGUE 第29節 秋田ノーザンハピネッツ vs サンロッカーズ渋谷 サンロッカーズ渋谷 ルカHC&ホーキンソン選手会見
エンドラインからは選手たちの熱く激しいプレーや、そこからしか見えない表情がある。ダブドリ編集部が撮影した中から厳選し、写真とともにゲームを振り返っていく。vol.48では3月30日、31日に行われたB.LEAGUE 第29節 秋田ノーザンハピネッツGAME2終了後のルカHCの会見とジョシュ・ホーキンソン選手のインタビューを掲載。(写真・文 = 宮本將廣)
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ルカHC GAME2会見
宮本 2日間、お疲れ様でした。GAME1よりもGAME2の方がハイピックが多用された印象がありました。GAME2を決めたのは、ベンドラメ選手のミッドレンジだったと感じているのですが、秋田に対するピックの使い方はどのあたりを意識したのか。準備も含めて伺いたいです。
ルカ まずは秋田さんのディフェンスは本当にフィジカルなものです。アグレッシブに仕掛けてきて、ファウルギリギリ、もしかしたらファウルをしてもいいというぐらいの戦い方をしてくる素晴らしいディフェンスチームです。そのようなディフェンスに対して、ボールをどんどん動かすことは少し難しいと感じていました。だからこそ、私たちはアンソニー・クレモンズ、田中大貴、ベンドラメ礼生という3人のハンドラーを用意しました。この3人のハンドラーを中心にこの試合を進めていこうとというのが、この試合に対する準備の簡単な概要です。ミドルでのピックアンドロールを使っていくことによって、私たちにはアウトサイドシュートが打てるライアン・ケリーやジョシュ・ホーキンソンがいます。まず作り出したかったことは、ピックを使ってハンドラーで攻めてくるのか、シューターを使ってくるのかという予想がつかないようオフェンスをすることでした。その中で、私たちは相手のディフェンスを読むことができたと感じています。秋田さんのピックアンドロールのディフェンスカバレッジを理解して、そこに対しての効果的なオフェンスをすることができた。ハードにディフェンスを仕掛けてくる秋田さんに戦っていくためには重要だったので、そこはいい仕掛けができたと感じています。
宮本 その中で、GAME2はリピックが増えて、スクリナーもタイミングやコンタクトの仕方がすごく良かったと感じています。スクリナーとなったホーキンソン選手、ケリー選手、ギブス選手はどのように評価されていますか?
ルカ そうですね。もちろんビッグマンたちにもフィジカルに戦ってほしいと伝えました。フィジカルな相手にフィジカルで負けているようではいいスクリーンをかけることはできません。秋田さんはおそらく(渋谷の)ビッグマンのポップアウトを警戒していた。だからこそよりフィジカルに仕掛けてきたと思います。そこに対して私たちはビッグマンを活かす前にガードがしっかりとアタックして行きました。その中で判断の悪さはあったかもしれませんが、ガードがしっかりとアタックしたことは、この勝利の大きな要因だったと思いますし、そこをしっかりと表現することができたと感じています。
ホーキンソン選手 インタビュー
宮本 プレーオフ出場に向けてものすごく重要な試合でした。この2試合はどうでしたか?
ホーキンソン 秋田というチームはホームでの力がものすごいです。リーグでも屈指の会場の雰囲気、お客さんの雰囲気の作り方も素晴らしい。すごくタフな相手だし、そもそも(CNAアリーナ☆あきたは)戦うことが難しいアリーナです。その中で2連勝できたことはチームにとってもすごく良かったし、プレーオフを狙っている自分たちにとって、この2勝は本当に大きなものだと感じています。
宮本 ただ準備をする時間はなかったと思います。その中で一番重きを置いたところはどこですか?
ホーキンソン 戦術や戦略ももちろん大事ですけど、1番大事なことは勝ちたいという気持ち、そこで相手を上回ることができるかが重要だと考えていました。そして、基本に忠実にプレーをして、相手よりもソリッドに戦うこと。2試合ともラストの2分はどっちにゲームが転ぶかわからない状況でしたけど、そこをチーム全員で戦い抜いて勝利を掴むことができた。これはものすごく大きな意味を思っていると思います。
宮本 なるほど。オンコートの話も少し聞かせてください。秋田のザック選手はクラシカルなセンターなので、ビッグマンのポップアウトには普段あまり出てこない傾向があります。そういう意味では、ホーキンソン選手のポップアウトからのスリーポイントがひとつのキーになると思って試合を見ていました。
ホーキンソン そうですね。GAME1は、秋田がドロップディフェンスを仕掛けてきました。だからポップアウトからのスリーポイントを狙う機会が多かったと思うんですけど、GAME2ではバンプアンダーを使ったりして、自分がオープンにならないシチュエーションを作ってきました。一方で、ポップが活きないということは、ガードがダウンヒルで直線的にドライブを仕掛けられるシチュエーションが増えることを意味しています。自分が多く得点を取らなかったとしても、チームとして他の選手が機能するのであれば、それはす勝利に近づくことができるし、ガードがアタックすればディフェンスは中に絞るので、周りのシュート力のある選手たちが活きていきます。そういうところをしっかりと活かすために、自分がオープンでシュートを打てなかったとしても、起点を作ることは意識しました。秋田は本当にフィジカルが強い。それによってどんどん自分たちのペースが崩されてしまった時間帯もあったし、ハードに戦う秋田のカルチャー、その中でファンの皆さんの後押し、エナジーも40分間絶え間なくある。繰り返しになりますけど、これは秋田でのプレーを本当に難しくするひとつのポイントです。だからこそこの2連勝はすごく重要だったし、今までは最後の基礎が疎かになっていて、連勝を逃していたところがありました。この2連勝は僕らにとってもものすごく重要だと感じているし、チームが1つ乗り越えた、強くなった証であるとも感じています。
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