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演劇の話-あの頃、今日、この頃-| あの頃編

 実は時々演劇を観に行きます。劇団四季とかの大きな舞台ではなく、小劇団の舞台。なんとなく演劇って敷居が高い気がしていたけど、そんな訳でもないのかなと、ニワカ演劇ウォッチャーながら思います。

 そんな訳で、今回は個人的な演劇に関する話を3記事に分けて、書いてみます。

 読む人がしんどいかなと思って、いつも短めの文章にしてたんですが、「もっと読みたい」と言ってくれた人もいたので、ちょっと長めに書いてみたいと思います。ついて来れる人はついて来て下さい。

 ひよってる奴いる?いねぇよな!!?
 (東京リベンジャーズより)

 演劇の話、今回は「あの頃編」です。そもそも演劇に興味を持ったきっかけはなんだったか。まずお話します。

本谷有希子のオールナイトニッポン

 きっかけは中学生の頃に遡ります。僕が中学生の時は、TwitterとかTikTokなんてないし、テレビ以外のメディアってラジオくらいでした。姉のお下がりのCDラジカセでアンテナの向きを細かく微調整しながら、ラジオを聴いていました。


 僕が聞いていたのは、ラジオリスナーならみんな1度は通ったであろう、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」。今も星野源やオードリーがパーソナリティをやっていて、人気の番組枠です。


 中学生当時も有名な人達がパーソナリティをやっていたんですが、その中に劇作家・演出家の本谷有希子さんがいました。


 本谷さんは2016年に小説「異類婚姻譚」で芥川賞を取った、芥川賞作家でもあるので、今でこそ有名だと思いますが、オールナイトニッポンをやっていた2005年当時は、本谷さんも26、7歳くらい。演劇界隈を少し賑わせている人という感じ。中学生の僕が知るはずもなく、「誰やねんこの人」と思いながら聞いていました。


 番組中ではお題に合わせてリスナーが作文を送り、本谷さんがそれを朗読するというのがあったり、喋りも結構面白かったです。

 そんな感じで、本谷有希子さんをきっかけに演劇という世界がある事を知りました。

 それ以来、本谷有希子さんの小説はそこそこ読んでて、僕の文章スタイルは多分、本谷有希子ベースで作られています。

本谷有希子のオススメ小説

 本谷さんの小説は酸味、苦味が強めのブラックコーヒーのような感じで、好みは分かれるかもしれないです。

 オススメは、芥川賞受賞作の「異類婚姻譚」。

 それまでの作品より、酸味や苦味が抜けて、読みやすいかなと思います。

 タイトルの通り結婚がテーマの話で、本谷さん自身、2013年に御徒町凧さんとご結婚されているので、それが作風の変化に影響しているのではないかと思います。

 御徒町凧さんは森山直太朗の曲の作詞をしてたりする詩人です。作詞家と劇作家夫婦ってすごい。夫婦で印税生活ですかね。羨ましい。。

 あとは、まだ今読んでる途中だけど最新作の「あなたにオススメの」も面白いです。読みたい本の候補に入れてたやつです。


 もう少し苦味を味わいたい!って思ったら、短編集の「江利子と絶対」、映画化もされた「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」あたりが良いかなと思います。

 この映画、主題歌がチャットモンチーなんです。チャットモンチーも当時好きだったので、熱い展開でした。


 最終的に、本の紹介になってしまいましたが、興味があったら読んでみてください。

 次は「今日編」の予定です。

 ではまたー!

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