Well-beingなCoordinatorたちに聞く VOL.4
みなさん、こんにちは!DAEのSakiです。
本日は、Well-beingなCoordinator(※)たちに聞く〜第4弾〜をお届けいたします!!
Well-being Coordinator:村田美奈子さん
4人目としてご紹介するCoordinatorさんは、第2期生の村田美奈子さん(くまちゃん)です✨
小学生のお子さんを持ち、親御さんならきっと誰もが少なからず経験するであろう子育ての葛藤を経て、この講座と出会ってくださいました。
外部からも分かるほどポジティブな変化を経験されたくまちゃん。現在は子育てコーチングの講師もされており、ご自身のウェルビーイングを育む取り組みもとても素敵なので、ぜひご覧ください🎵
もともとはネガティブ
── まずはくまちゃんの「今」についてお伺いできればと思います。普段のお仕事や活動など教えていただけますでしょうか。
くまちゃん:午前中はいわゆるパートという形で出ていて、帰宅してからは子育てコーチングの講師のお仕事でしたりそのための準備をしていることが多いです。あと時々塾のサポート講師のようなこともしています。
子育てについて学ぶ場にも参加していて、そこで出会った友人たちと色々イベントを企画したりして家族ぐるみで楽しむことも多いです。例えばボードゲームの会だったり。他にも「無目的の旅」というのを企画して、サイコロの出た目だけ駅を進んで探検する、ということもやってみました。普段なら降り立たないような駅に降り立って、なんとなく気になったお店などに立ち寄ってみるという、出会いもたくさんあり、とても楽しい1日になりました。
── なんて楽しそう!ご自身も小学生のお子さんがいて子育て真っ最中だと思いますが、サポートの方にもまわられたりしているんですね。何か始めるきっかけや理由などあったのでしょうか?
くまちゃん:はい。今でこそ子どもとの時間も楽しく充実させていますが、生まれてから数年間は、ネガティブな感情に襲われることが多く、自分に対してすごく危機感を持ったんです。周りの目など、些細なことが気になってしまって、それが募りに募って小さな我が子に感情をぶつけてしまい…。本当にこのままでは駄目だと思い、子育ての悩みとかを色々調べる中で、学びたいと思えるものを見つけて。それが子育てコーチングを学び始めるきっかけでもありました。
── お話ありがとうございます。共感される方、すごく多いのではと思います。特に母親は産後の体の状態も不安定ですし、そこから悪循環に陥ってしまうケースは少なくないと思います。私自身もそういった時期ありましたし、同じではないと思いますが、可愛い子どもと温かい家族に囲まれて、幸せ絶頂のはずなのにそれを感じられないという…。今のくまちゃんだからこそ、当時のご自身をどのように振り返りますか?
くまちゃん:夫にも妊娠した時点で心配されるくらい、私にとっては睡眠が大事なので、やっぱり実際に生まれてから生活のリズムが大きく崩れて、それが精神的に影響したっていうのはあると思います。
あと、もともと人の目が気になっちゃうところが結構あって、母親としてちゃんとしなきゃ、っていうプレッシャーを自らに課していた気もしますね。他のお子さんたちと一緒に過ごしているときに、みんなはちゃんと座ってご飯を食べられるのに、うちの子は泣いてしまい、なんで泣いちゃうのとか、泣き止ませなきゃ、とか、日々小さいことでプレッシャーを感じていました。
── 人の目が気になってしまうようになった理由とは
くまちゃん:高校時代くらいまでは、人前に出て話すということが本当にできない子でした。今でも覚えているのが、小学校6年生のときに、先生に「熊沢さん(旧姓)みたいに全然しゃべれない人はなんとかなんとかだ」ってハッキリ言われたことがあって…。ショックでしたが、でも実際にそれくらい人前に出ることが苦手でした。おとなしめの性格もあったと思いますが、当時からやっぱり人の目を気にしていたんだと思います。でも変わりたいっていう気持ちもおそらくずっとあって。
── 人前に出るのが苦手なのに、人前でそんなこと言われたらますます嫌になっちゃいそうですね…。でも、講座内のグループシェアのときのくまちゃんは、そんなことを全然感じさせないくらい、ポジティブなオーラをまとってたくさん話してくださる印象でした。
くまちゃん:大学時代に転機があったかもしれません。入っていたサークルの先輩が受けていたゼミがあって、私も3年生から入ることになり、そこでプレゼンする機会が結構あったということもそうですが、何より先輩方がすごく魅力的で、私もそんな風になりたいなというのが原動力になった気がします。
もちろん急に変われたってわけではないのですが、人前で話すことが徐々に苦じゃなくなっていって、母親になって子育ての学びの場に参加していく中でもステップアップしていった感じがあります。
あと高校までは、割と閉じた世界にいた感覚があったのですが、大学に入った時にすごくその世界が開かれた気がして、先輩たちが余計に魅力的に感じたんだと思います。
出会いが広げてくれた世界
── ありがとうございます。新しい人や環境との出会いってすごく大事ですね。では、くまちゃんとWell-being Community(WBC)との出会いはどのような形で訪れたのでしょうか。
くまちゃん:子育てコーチングとして、コーチングのスキルをみなさんにお伝えさせていただいているんですが、子育てと絡めてお伝えしているので、教育的な学びを深めたいなあと思ったんですね。そこで最初に出会ったのが、青砥さんと工藤先生の『自律する子の育て方』でした。読んでみて、すごく面白いと思ってDAEさんにも興味がわいて。ホームページから先行予約メンバーの登録をして、レクチャーの案内がきたので申し込んでみました。そしたらそのレクチャー参加者限定ということでWBCの案内もきて…それも申し込もうという気に。コレ!っていう明確な理由があるわけではないのですが、みるみるうちにハマっていました(笑)
── 最初コミュニティに参加してみて
くまちゃん:コミュニティの回は、毎回パソコンの前ですごくドキドキしていました。どんな方と出会うんだろう?って。最初はすごく緊張もあって…。他者と比較しちゃう自分がまだいたので、すごい経歴の方々がたくさんいる中、いち主婦の私が、話についていけるかしら…なんてことも正直不安でした。
でも、コミュニティでは、ポジフィルターを通して話をすることが前提となっているので、話す側も聴く側も、すごくポジティブな目線なんですよね。フィードバックもポジティブなものばかりだったので、回を重ねるごとに、緊張もあるんだけど、今度はどんな対話が繰り広げられるかなとか、自分にない視点、どんな新しい出会いがあるかなとか、だんだん楽しめるようになっていったんです。すると、最初はネガティブ寄りだったドキドキも、楽しみなドキドキに変化していったなあ、というのはすごく感じました。
だから後半は、本当に終わるたびに温泉に入ったときのような感覚になって。ポカポカ温かいんですよね。それで逆に覚醒してしまったりして、寝ようにも寝れなくなったり(笑)
意識しているポジティブの育み
── くまちゃん流ハピディテを教えて!
くまちゃん:講座受講中は、いただいたテンプレートを使って続けていました。でも第三期にサポートメンバーとして入ったときは、他の形で実施してみようと思い、気に入った手帳に書き記していくようにしました。それも続けてはいますが、それは結構意識的にやっている感じで、それよりも、ベッドに入って寝る前に振り返るっていうのが習慣化されていると感じています。
ベッドに入ると、意識してというよりは、自然と浮かんでくる感覚で、最近は、「これも。あ、これもハッピー。これも感謝だなあ」と思い出して味わえているので、私のハピディテスタイルはこれがいいのかもと思っています。
── 寝る前にハッピーなことを思い返して寝るってすごく心地よく眠れそうですね!
くまちゃん:そうなんです。振り返った後は、感謝タイムに入っていって、自分にもトントンしながら「今日もありがとう」って寝ます。なんか不思議な感覚なんですが、体と心、それぞれがあって、自分がやりたいと思ったように動いてくれる自分の体に対して、感謝の気持ちがわくんですよね。そしてそう思わせてくれてありがとう、とも。WBCに参加して、感謝をすることがルーティン化されていく中で、自然とそうなっていきました。
── くまちゃんにハッピーをもたらしてくれるものたち
くまちゃん:一つは、愛猫の存在です。もともと猫が好きで飼っているんですが、その猫に対して「かわいいねー」とか、親ばかなんですけど(笑)「今日も美しいねー」とか、そういったポジティブな言葉を発せれば発するほど、その気持ちも強まっていく気がしています。ささやかなんですけど、欠かせない存在で、毎日ハッピーをもらっています。
もう一つは、ピアノです。母がピアノ好きで、私も幼稚園くらいから母に習い始めました。当時は、好きだけど、間違いを訂正されたりするのが好きではなくて(笑)
母も、上手に弾けるようにと色々アドバイスをくれたんですが、同じレベルの熱量で興味は持てなくて。ただ、結婚してから実家にあったアップライトのピアノを母が譲ってくれて、今はそれで弾いているんですけど、なんか今になって、昔母が言っていたことが共感できるようになったんですよね。
このメロディーラインをうまく弾けると気持ちいいな〜!みたいなこと。なので、昔から好きは好きだったんですけど、改めて、弾いている瞬間のハッピーを味わえるようになって、ピアノを弾くことによる幸福度が上がっています。
また、講座中のオフィスアワーで、青砥さんとお話する機会があったときに、「やる気がないときどうするといいか」という質問をしたんですね。そしたら、「とりあえず楽しんで脳をのらしちゃってβエンドルフィンをめぐらすといいかも」という回答をもらって。それから、何かやらなくちゃいけないというときに、まずは自分がどうしたら楽しめるかということを考えるようになりました。
例えば、ご飯を作らなくちゃいけないんだけどやだな、と。そういうときにとりあえず好きなピアノを弾く、っていうのを取り入れてみたんですね。脳をのらすことを意識していることもあってだと思うんですが、繰り返してるとピアノがどんどん楽しくなっていって。自分の中ではすごく効果的な方法になっています。
── 好きなのは空の色。ブルーアワー。もしくは夕焼けの赤。
くまちゃん:それぞれ良さがあって、空を見ているだけで自分のハッピーが高まっていく時間が結構あります。決して意識的にというわけではないのですが、見た瞬間、心の注意を全部惹きつけられるというか。日常の中にあるんだけど、貴重な時間。ハッピータイムですね。
WBCから得られた学び
── 講座中の気づき、発見
くまちゃん:レクチャーの中の学びで、幸せに寄与する4つの神経伝達物質の話があるじゃないですか。私自身は、参加されてるみなさんと比べると、ドーパミン少なめなタイプだと思ってたんです。他者と比較しちゃう部分が当初はまだあって、それでちょっともがいていた部分もあります。みなさんドーパミン性が強くてすごいなあ、私もそうならなくちゃ、っていうような。
でも、グループセッションの中で、ある方が「ドーパミン性が強すぎるとずっと満足できない感覚がある」というお話をされてて、自分にはない発想だったので少し驚いたことがありました。もちろんあくまでその方の感じ方で、人によってそれぞれだとは思うのですが、その話を聞いて、どれが良いとか悪いとかじゃなくて、それぞれに色んな面があるんだなって気づかせてもらいました。
それに、自分と向き合っていく中で、意外とドーパミンで行動している自分もいるということにも気づきました。WBCに参加したのもそうですが、子育てコーチングの講師になるための講座も(三重から)東京まで通わなくちゃいけなくて。当時息子が年中さんで幼かったんですが、夫に任せて深夜バスを使って東京まで行ってましたね。今思えば、そういった行動力もあったな、と。それでふと、自分に対して気づいてあげられずごめんね、と思ったし、これからは気づいてあげたいなと思いました。
── ご自身の変化
くまちゃん:私、まわりから「丁寧だね」ってよく言っていただくんですね。ただ昔は、【丁寧=みんなもできることを時間をかけてやっている、ものごとを簡潔に伝えられない】っていう風にネガティブに自分自身が捉えていて、嬉しくなかったんですよね。
才能は生まれ持ったもので、丁寧であることはそれとは真逆にあること。だから才能や資質がない、他に褒めるところがないって言われているような感覚になってしまって…すごくマイナスな目線でした。
でもWBCでのセッションを通して、私とは違う形で「丁寧」ということを捉えている方がいらっしゃって、そのことがきっかけで私の捉え方も変化していきました。自分にはない視点をもらうことで、今では、最高の褒め言葉のように感じられるようになったんです。
ウェルビーイングは、今、ここにあるもの
── くまちゃんにとって「ウェルビーイング」とは
くまちゃん:「今、ここにあるもの」じゃないかな、と。
この前、お風呂に入ってたときに思い浮かんだことで。いつもは、「明日どうしようかな」「この後何しようかな」って思考が未来に向いたり、「あのときあーしちゃったな」って過去に向いたりすることが多かったんですが、そのときふと「ああ、お風呂のこの気持ちよさを味わおう、今ここにフォーカスしようかな」と思ったんです。すると、その瞬間にじんわりしたものを感じて、なんか今この瞬間にハッピーの感覚が生まれた気がしたんですよね。そしてそれを認識して感じられている私がいるじゃん、って気づけたんです。
レクチャーの中にも出てくるハッピーの反応に気づいて、それを味わって愛でる。感じている瞬間に愛でる。気づいた瞬間の味わいがウェルビーイングを深めるポイントなのかも。そしてそれを継続していくことによって、どんどんどんどんじんわり感が膨らんで行って…実際にお風呂に入ってたからっていうのもあるかもしれないんですけど、「ああ、やっぱり温泉だな」と思って。
湯船をちょっと揺らすと、水紋が広がって体にあたるじゃないですか。それすら気持ちいいということに、その瞬間気づいて、なんか楽しいな、って。五感を全て使う感じですね。それもポイントかもしれません。
── コミュニティ活動も始めたとのことでしたが、それについてもぜひ教えてください!
くまちゃん:同期のコーディネータさんと一緒にハッピーをシェアする場を作り始めています。講座を受講している際に、伴走しあうチームが一緒だったのがきっかけでした。「ハッピーシェアできる場があるといいよね、とりあえず身内でやってみます?!」という形で、まずは友人たちに声をかけたりして。
そこからshare villageというプラットフォームに登録して、それぞれマイペースに始めています。
一人で始める不安も正直あったので、講座を通して出会ったコーディネータさんとご一緒できるのは、とても心強かったです。また、私の友人だけでなく、多様なメンバーでシェアし合えると幸せの表面積も広がりやすいかなあ、と。
── これからどうなっていきたい?どうしていきたい?
くまちゃん:未来を考えたときに、仕事なのか自分自身なのか、どの軸で考えようかなと少し迷ったのですが、結局浮かんだのはこの言葉でした。
上皇后美智子様の「幸せな子を育てるのではなく、どんな境遇でも幸せになれる子を育てたい」
もともとは子どもたちに向けられた言葉だと思うんですが、これを自分に置き換えて大切にしています。
これが私の今後の展望でもあるし、そういった人で世の中が溢れるといいなあとも思います。
くまちゃん、温かく、そして力強いメッセージをありがとうございます!
ポジティブな変化に伴走させていただけたこと、そして今でも継続的にコミュニティメンバーとして繋がっていただけていること、とてもとても嬉しく思います。
これからも色んな出会いや学びを共有できることを楽しみにしています^^