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DJ辞めて良かったことと、正直毎日が休みなんですけど、大丈夫か?問題

 前回の日記が「DJ辞めました、ありがとうございました」的な内容だったのですが、そこから丸二ヶ月1ミリもnoteを更新しておりませんでした。一億三千万のファンの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいということでも無きにしも非ずなわけですが、とりあえず僕は毎日元気に生きています。

 とりあえずタイトル通りに話をしていきますが、長年続けたDJを辞めて正直良いこと尽くしで、いまのところ感無量です。

 DJをやっている間は、一生涯辞めないと思っていたし、もし何かのタイミング(例えば事故など)でDJができなくなると考えたとき、街中で流れる音楽を聴いては、自分がDJではないことに後悔し、苦しみを抱くだろうと感じてましたが、もうねゼロですよ、そんな気ゼロ!

 それは18年続けたDJに対して、最初から最後まで全力でやり切ったからだし、その上で自己判断で辞めたからこそなのでしょうし、たぶん厳密には音楽が純粋に好きというよりも、DJという手法を通して音楽を聴く/流すのが好きだったのだと思います。

 さらにDJであるということからも解放されたのも大きいです。DJをしているときはイベントにお呼ばれして、お客様の前でプレイするということに感謝と感動と喜びをもって全力でやってましたが、それと同時にプレッシャーもあったわけです。

 イベント前になれば、その趣旨や過去に足を運んだ同イベントの印象から選曲を組み立てていくし、その予想が外れたときの備えもする。そうしたDJとしては至極当たり前の準備というものが ”DJたるもの” という意識下の中では、さほど意識的にプレッシャーだと感じていないのですが、辞めてみるとそれが感覚的に分かるようになる。

 そしてイベントに出る、あるいはイベントを主催する側ともなるとDJは単にDJだけをすれば良いというものではないのです。DJは人気商売である以上に水商売であります。

 来てくれたお客さんとコミュニケーションをし、酒を酌み交わし(この中の何杯か、あるいは殆どを奢ったりしていたりする)、場を楽しませ、人と人を繋げ、新たに場を作る、という仕事がDJにはある。そしてその素質があるDJは支持され、イベントも人が来る(僕はあまり上手いほうではないのが残念でしたが……)。

 その全てが今の僕の生活にはない。なので行きたいイベント、応援したいイベントに顔を出し、自分の出来る限りの範囲内で、プレッシャーを感じることなく、応援することができる(お金持ちではないので、全てに行けないのが、申し訳ない)。

 それだけではない。当然DJを辞めたのだからイベントに出ない。交通費だとか楽曲購入にかかる費用なんかも減るわけだが、そんな細かい損得はどうでもよく、最もありがたいのは酒だ! 酒を飲む(飲まされる)量が圧倒的に減った。これは大きい。

 飲み (あるいは飲まされ) 過ぎて、翌日をグロッキーな状態で過ごすこともなければ、それで時間を浪費することもない。酷いときには前日の記憶を失い、半日から一日中ほぼ寝込んだり、吐いたりしていたが、そんなことは起こらない ! 要は異常な飲み方をする必要がない!

 そして今、僕は毎日をDJではなく、作家になりたいマンとして日々文章を書いたり、物語の構想や妄想をしたり、本を読んだり、映画を見たり、週一ペースで観た映画をYoutubeで好き勝手語ったりして過ごしておるわけです。

 もちろん仕事も週休二日でやっておりますが、ありがたいことに僕の職場の勤務時間がお昼過ぎからの固定制であり、これがすこぶる調子が良い。仕事から帰って遅くとも夜の0~1時頃に就寝し、朝はちゃんと起きて一日が始まる。

 午前中の間にしたいことをして過ごし、昼食後に出勤する。朝起きる時間帯にもよるが、朝ちゃんと起きて生活を始めると一日が長いし、昼に差し掛かるころだともう感覚的には休日のような気分になり、職場には休みの合間に顔を出しているような感覚になる (仕事はそれなりに頑張ります。職場の方々には、ちょっと失礼かもしれないが……)。

 それは今現在の職場環境が、すこぶる良い状態だということも大切な条件の一つだが、いまの自分を取り巻くこの環境は、正直これまでの人生の中で一番穏やかだし、安定している。

 これはもう完全なる "良い老後" のような状態なのではないかと感じておりますが、それに甘んじて生活に張りがなくなる恐怖も同時に感じていたりするわけです。

 この穏やかな生活が続いたとしても、決して手取りも貯金も増えるわけでもなく、また自動的に作家になれるわけでもない。

 要はこの精神的余裕を確保できている状態の中で、いかに己の手と脳ミソを動かして何を産み出せるかを問われているのである。

 え? 誰に? いやいや、もう一人の自分にですよ!

 というわけで、安寧あんねいを得ては、それに逆らうかの如く自らの自由意思で、己を追い込むという癖は治らないので、こればっかりとは上手く付き合っていかにゃならんなという次第で、今日は終わろうかな。

 じゃーねー!

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