女子大生、オナホを売る。が面白かった話
本書では、当時下ネタが大の苦手だった女子大生、神山理子さんが初めてオナホD2Cを立ち上げ、Amazon売れ筋ランキング4位を獲得されるまでの経緯や考えがまとめられています。正直、手に取るのに戸惑うタイトルですが、内容は簡潔で面白く、1時間ほどでスラスラ読めてしまいました。
育てるオナホについて
神山理子さんがオナホを売ろうと考えたきっかけは、師匠からの提案だったそうです。そこから市場調査やインタビューを重ね、そこから考えだしたコンセプトは育てるオナホだったそうです。オナホといえばTENGAが有名ですが、TENGAは使い捨てのイメージがあります。神山理子さんはTENGAとは全く違ったコンセプトでオナホ市場に挑んでおり、中でも「自分に合ったオナホがわからない」「オナホは使用を繰り返すと素材が変化してより気持ち良くなる現象がある」ことをヒントに
を打ち出しました。
これに至るまでの経緯も、Amazonやメルカリ、ドンキホーテ、アダルトショップを隅から隅まで調査したりと、行動力が素晴らしいと感じました。
インタビューにおいては、相手から有益な情報を引き出す意識ではなく、 「本気で相手に興味を持つこと」が大切と書かれており、大いに勉強になりました。
「売れる商品名」の付け方と本書のタイトル
商品名をつける際に神山理子さんが意識していたこととして、
と書かれておりました。オナホ市場にはカタカナの商品名が多かったため「育てるオナホ」の商品名には漢字で「淫乱覚醒」としたそうです。
この考えは本書のタイトル「女子大生、オナホを売る。」用いられていると感じました。本のカテゴリとしてはビジネス書ですが、実際に本屋に並べらていると「女子大生、オナホを売る。」のタイトルが異様でかなり目立っており、すぐ本書を見つけることができました。
まとめ
本書では、オナホを売る経緯のみならず、事業領域の選定方法、売れる商品コンセプトの極意、Amazon D2C、事業の売却まで記されています。副業や起業、新規事業を始める際のヒントにつながると思います。ぜひ手に取って読んでみてください。
事業家botさんについて
本書の企画は事業家botさんという方からの提案だったそうです。前回私が紹介した「スモールビジネスの教科書」も事業家botさんが関わっておりました。次回は、事業家botの著書金儲けのレシピを読んでみたいと思います。
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