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中小・零細企業における評価制度の変更で目標作成で困る社員

人口減少に伴う離職率を下げる
社員への公平性と正当性な評価
企業の成長を社員の成長と位置付ける
採用活動における優位性

と様々な目的により評価制度の見直しを図ったり、社長の鉛筆舐め舐め制度からの脱却を図る企業がある中で、制度運用での最大難関の目標設定、目標管理があると思います。

評価をする上で、全社員は入口である目標設定が必須になる

上司との1on1で、、、
定量と定性を、、、
チャレンジ目標も、、、
等級に沿って、、、
チームの目標を踏まえて、、、
最終的には上司や人事が、、、

色々な立場で色々な人が働くことから、様々な意見がある事も考慮したりするが故、多方向での検討の末、目標が設定される

社員は、会社の目的は知ったこっちゃない!
社員は、自分の評価は大事だが、結局のところ給与、賞与はいくらもらえるのか!
社員は、周りより評価が高ければよい!

とこんな事が大半の意見です

だからというか、だけどというか、、、
詳細な目標は決めたくない!
そもそも成長を求めてないから目標いらない!
苦労や余分な事はしたくない!

などのモンクを言い出す


それはそれで分かったけど、目標を作成して出して下さいとなり、よくよく話していくと、
『そもそも目標の立て方が分からない』
が正解に思える人が多くいる事が判明する

更に掘り下げていくと、、、


幼稚園は親が決め
小学校、中学校は校区で決めら
高校は先生から成績範囲で決められ
大学は行けるところに行く

と、自分で『決める事』をしてこなかった人も多くいる
自分で決めたような格好に仕立てられているだけで、実際は誰かに決められてきたのが現実であろう
そんな人だった場合、会社に入って目標を作成して下さいと言われても、、、、になるのは自然

終身雇用、年功序列、決められた作業を決められた時間内に完了と、『どれだけ頑張ったのか』を評価される世の中で育った親から、自らの人生を自らで切り拓くという教育を受けてはいない
更には、将来への希望や危機感よりも、目先の充実に重きを置くような教育に至る

親は幼少期に「怒られた」トラウマと、「叱られる」との区別を理解せず、子を「叱る事」ができず、学校や先生や社会が悪いと他責を教え込む

この流れで、大量に社会人が増えているとするなら、
自律し、能動的に、チームに対し成果を上げて貢献する!
なんて、極々わずかな家庭で育った人に限られるはずであり、企業や人事はそういった時代背景を理解した上でのアプローチが必要なんじゃないかなと切々に感じます


モチベーションだのテンションだのという前に、周りへの感謝の表現として、まずは行動を起こし、失敗すれば良い

リーダークラスも同様に、、、
40代前半から50代前半の方々は、就職氷河期➕派遣の拡大➕リーマンショックなどと、お先真っ暗な時代で、ろくな教育もされず、出る杭にならず、学生時代に培った、努力は必ず報われるを信じて仕事をしてきた人たちであるが故、人を育てる引き出しもなく、人への配慮の余裕もなく、必死に頑張ってきた

そんな時代に生きた人たちに、チームの課題を踏まえ将来を描いた上で目標を作成し、メンバーの目標作成のサポートをして下さいと言われると、フリーズするのも理解できなくもない更には、デジタル社会、情報過多と、スピードと判断を要求される


若い人が、リーダーを目指さないとか、危機感がないとかを報酬制度や人事制度で回避しようとするのは間違ってはいないが、その大前提のコミュニケーションにもっと時間をかけないと、良い人に巡り会わないと思います

社員の方が困っているんだと思います
価値観と倫理観があってないんだと思います

困ってる人ばっかりになる笑