重筋作業ってなに?
コメのモニュメント、これは重いだろうな。
さて、今日は働くにあたって、人力でどのくらいの重さまで持てるのか?また、持てる重さに制限はあるのか?というお話。
労働安全衛生法では重量物を持ち上げる事について、年少者と女性についてのみ、制限があります。
大人の男性には制限こそありませんが、努力目標と言って、指針が示されています。
※労基法第62条第1項、年少則第7条
(対象は18歳未満の男女)
満16歳未満の男性
断続作業の重量15kg未満、継続作業の重量10kg未満
16歳以上満18歳未満の男性
断続作業の重量30kg未満、継続作業の重量20kg未満
満16歳未満の女性
断続作業の重量12kg未満、継続作業の重量8kg未満
16歳以上満18歳未満の女性
断続作業の重量25kg未満、継続作業の重量15kg未満
※女性労働基準規則での重量制限
(対象は18歳以上の女性)
満16歳未満の女性
断続作業の重量12kg未満、継続作業の重量8kg未満
16歳以上満18歳未満の女性
断続作業の重量25kg未満、継続作業の重量15kg未満
満18歳以上の女性
断続作業の重量30kg未満、継続作業の重量20kg
※職場における腰痛予防対策指針
男性
重量制限は体重のおおむね40%以下
満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う重量は、
55kg以下にすること
女性
重量制限は男性の制限の60%
昔の人が強かった訳ではない
つらつらと紹介しましたが、セメント袋も1971年までは50kg、1996年までは1袋が40kgでした。
それをひょいひょいと2袋ずつ運んでいくベテラン達を見てきましたが、そんな先輩達がぎっくり腰になったり、働けなくなるなど、苦しんできた結果、こういった制限が設けられるようになりました。
決して強かったのではなく、無理をされてきたんですね。
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