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他者との「信頼」を生む3つの方法と注意点

就労身体障がい者特特化型ビジネススクール「D-Biz College」のコーチ陣が、不定期で書くコラムから、一部を公開しています。

D-Biz College代表の渡邉です。

コーチングの基本に「ラポール」という言葉があります。

ラポールとは「信頼」のことで、コーチングはもちろん、普段のコミュニケーションの前提として大事な要素になります。

信頼を形成するには、相手と自分の「臨場感の共有」をどれだけ増やせるかが大事なポイントになります。

具体的には、

  • 一緒にどこかへいったことがある

  • 共通の趣味がある

  • 共通の知り合いがいる

これらは「臨場感の共有」で説明がつきます。

「吊り橋効果」という有名な心理的効果がありますが、あれも「ラポール」の理論で説明することができます。グラグラ揺れて怖い吊り橋で、その状況と感情を共にした結果、強い「臨場感の共有」が生まれたのです。

とはいえ、現実の場面でいちいち吊り橋まで行くわけにいきません。今日は周囲の方とラポール(信頼)を形成するために普段から出来ることを紹介します。

①積極的に自己開示する

自己開示すると、相手が自身との共通点を見つけやすくなります。

②こまめにコミュニケーションを取る

これは「単純接触効果」という心理効果でも説明されますが、人は頻繁に会う人に信頼を寄せるのです

③何かを一緒に取り組む

食事に行く。運動をする。ライブに行く。同じ目標達成のために協力し合う。何かに一緒に取り組むことで臨場感を共有することができます。

信頼形成の先にある注意点

ラポール(信頼)形成を考える時、気をつけなければいけないポイントがあります。

それは「ネガティブラポール」です。「臨場感の共有」が強すぎると、逆に「馴れ合い」になってしまうということです。

学校で言うと、「先生」が生徒と仲良くなることで「先公」になってしまうようなものです。

つまり「ある程度の距離感」も大切なのです。コーチングの世界では、コーチとクライアントの関係が馴れ合いになってしまうと、コーチングの真価が発揮されません。

信頼形成は大事。ですが「距離感も大事」ということを覚えておきましょう。

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