生徒手帳のシーウィー 18

すっかり、真っ暗になり、地面に満天の星空のような夜景が広がる東京のホテルの一室で、たけしくんに犯される。たけしくんの腰使いは、確かにお世辞にも上手いとは言えない。腰を引きすぎて、ペニスを引き抜いてしまったり、腰を引き方が浅すぎて、粘膜が擦り合わず、アソコに押しつけるだけのような腰の使い方だった。

しかし、やはり中学生は体力もあるし、力も強い。ガシガシとわたしの尻に腰を打ち付けられるたび、全身が揺れる。

「……狛江さん……狛江さん」

縋るように、切ない声でわたしを呼ぶ。

わたしの顔にぽたりと温かい水滴が落ちてくる。夜景だけの光では、それは汗なのか、涙なのか分からなかった。その水滴が呼び水になり、涙が浮かぶ。

わたしには、彼に説教をする資格など、これっぽっちもない。わたしは、世界に対する興味も、勇気も持てずにいる。わたしには武器を手に取る体力も気力もきっと残されていない。そして、残り時間もない。

「ねえ……たけし……これだけは、んっ、忘れないで。キミなら、だいじょうぶだから……はあっ、はあっ。だから……怖気づいては、だめ、世界がどのような姿をしていてもあなたは立ち続けて目を見開いていて」



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