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現役データサイエンティストが伝授!AWS SOA(ラボ試験あり)取得への道

こんにちは。株式会社D4cプレミアムでデータサイエンティストをしている新卒2年目社員の三田村です。(2023年2月執筆)

先日、AWS(Amazon Web Service)の認定資格である「SysOps Administrator(以下SOAとする)」に合格しましたので、その際に行った学習方法・学習時間・tips・データサイエンティストがSOAを受験するメリットについて執筆します。

※SAA・DVA・SOAのアソシエイト3冠に関する記事はこちら

SAA = AWS Certified Solutions Architect - Associate
DVA=AWS Certified Developer - Associate


この記事のターゲット

・SOAの学習方法や学習時間を知りたい方
・データサイエンティストがSOAを取得するメリットを知りたい方
・ラボ対策(実技試験対策)は何をすればよいか悩んでいる方

執筆者について

入社後:
2年目4月~現在 大手小売企業の需要予測モデルとシステム(AWS)の運用、統計的手法を用いた需要予測手法の開発

その他の関連資格:
SOAの受験前にLPIC-1、CLF、SAA、DVAを取得済み

データサイエンティストがAWS SOAを取得するメリット

一番のメリットとしては、プロジェクト内で適切なシステム運用の対策検討と実施が行えるようになることだと思います。少数精鋭の小さなプロジェクトでは、データサイエンティストがインフラ管理や環境構築も任せられることがありますが、その際にSOAを取得しているとより適切な対応ができます。

実際にこの資格を取得するために学習した、「バックアップリストア戦略」や「CloudWatchのカスタムメトリクス作成」は、現在私が業務として行っている「小売企業の需要予測モデルとシステム(AWS)の運用」にすぐに取り入れられそうだと考え、現在上長に提案中です。もしGoが出たら、このSOA資格取得の経験を活かし、私が実装まで行いたいと考えています。

学習時間

選択問題 小計45時間
①Tech Stock: 20時間
②テキスト:(AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト AWS認定資格試験テキスト)  5時間
③Black Belt: 20時間(※基本全て2倍速で視聴)

ラボ試験(実技試験)対策 小計 44時間
・メールに添付されてくるデモ試験: 1時間
・SAA対策のハンズオン:40時間(※基本全て2倍速)
・テキスト(AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト AWS認定資格試験テキストのラボ対策問題): 3時間

※「選択問題」に気を取られがちですが、SOA試験の学習で最も重要なことはラボ試験対策です。ラボ試験に全体の約50%の労力を掛けることを想定されるのが良いでしょう。

合計89時間
学習期間:4週間

選択問題の学習方法・おすすめの教材

Tech Stock
基本的にこの教材を3周行い、95%以上正解できるようになれば合格します。それだけ言うと簡単に感じると思いますが、他の教材でインプットをしないと難易度が高いため問題を解くことに非常に時間が掛かり、メンタルが崩壊します。そこで、①の問題集を解くだけでは厳しいという方は、ぜひ②と③を併用してください。①の問題集をどんどん解いていけるという方は、②と③は必要ありません。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト AWS認定資格試験テキスト
こちらは有名な参考書です。読みやすい教材ですので、①と往復しながら3周程度できると良いでしょう。

Black Belt
①や②を行っても、実際に使ったことのないサービスではイメージが湧きづらいです。その際は、Black BeltというAWS公式が提供するオンラインセミナーを見ましょう!私自身、「他のAWSの認定資格(SAA・DVA)」を受験した際はほとんど見なかったのですが、SOAではいまいちイメージのつきづらいサービスが多かったため、このSOA受験を期にBlack Beltをたくさん視聴しました。

ラボ試験の対策方法・おすすめの教材

様々な教材を学習した私の考えでは、以下の構成を試験の指示通りに作成できれば、合格の最低ライン以上にはなるかと思います。データ分析中心の業務をされている方にはなじみの無いサービスが多く大変だと思いますので、少しずつキャッチアップされるのが良いかと思います!

A. CloudWatch + SQS + SNS
B. ELB + EC2 + AutoScaling + α
C. CloudFormation(変更 or 更新)+α
D. VPCで必要最低限必要なリソースの作成
E. VPCエンドポイント + S3(バケットポリシー)
F.  Lambda + EC2 + IAMロール
G. CLIを用いてサービスの簡単なセッティング
などなど...

それでは私が実際に学習した中で効果的だった試験対策を紹介します。

①メールに添付されてくるサンプル問題
試験の申し込みを行うと、ラボ試験のサンプル問題の案内がメールで送られてきます。このサンプル問題を解いていないと、当日かなり苦労します。実際の試験では2問を約40分で解くペースで進めることを推奨されますが、この試験に慣れていないと1問解くのに40分以上掛かってしまうと思われます。また、このラボサンプルもかなり癖があります。「ラボサンプル 利用方法」などと検索すると参考になる記事が出てきますので、それらを活用してトライしてください!

②SAAのハンズオン講座の流用
私は、こちらの「【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」という、オンライン学習プラットフォームUdemyで配信されている講座のハンズオンを行うことで、このラボ試験の対策としました。こちらは非常に有名な動画で、この記事を読んでいる方はご存じかもしれませんが、50時間以上の密度の濃い講義を2,400円で受けられます。(セール期間中は1,200円の事も!!)※2023年1月現在の価格です。

SAAを受験したときは飛ばし飛ばしで視聴し、一通り知識を詰め込むことで合格できたのですが、SOAではそれでは太刀打ちできず、最初から最後まできちんと手を動かして学習しました。

こちらの講座は、試験が終わりプライベートで開発するときにも参考にしていて、資格試験受験後も重宝しています。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト AWS認定資格試験テキストの章末問題
すでに購入している方もいらっしゃるかもしれませんが、章末のラボ試験用の模擬試験は非常に役立ちました。1周目では腕試しで解き、分からない問題は時間を掛けずに解答を見ながら、実際にインフラを構築しました。2周目ではある程度回答を頭で覚えているけど、まだ完全には解答を再現できないレベルでした。3周目くらいでようやく頭でも身体でも覚えているレベルに到達しました。とにかく手を動かすことが大事です!

CLIを含めた問題、DBサービスを含めた問題があり、それらはどちらも私の経験が少なかったのでとても助かりました。

最後に

データサイエンティストとして、システム運用周りも任されたいと思う方はぜひ挑戦されてはいかがでしょうか!SAAやDVAと比較すると、地味に見える試験ですが、一番実践的で合格したときの成長が感じられる試験だと思います。

また、今回のSOAを含めた「AWSアソシエイト資格3冠達成」についてまとめた記事もございます。もしSAA、DVA、SOAのアソシエイト3冠にご興味がある方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

                         (書き手:三田村)


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