デザインワークショップとケース議論のオンライン授業のためのツール選び
4月中旬からケース議論とデザインワークショップを4日間1日7時間します。その時使うツール選択で悩みましたが、少し方向性が見えてきました。基本ビデオコンファレンスツール(zoomなど)を使って参加者全員と議論ができる状態に加えて、セッションのタイプによってMural, Google Slide, Jamboard, Keynoteを使うことにしました。どうしてそうなったのか共有します。
n-nの双方向ファシリテーション(教員)付き
MBAではケースを使ってクラス全員で議論をします。今までは黒板とチョークで議論。大学には9面の黒板があって自由自在に使えました。これをオンラインではiPadのNoteAlwaysなどのノートツールで画面共有というのが一般的な形。その他、プレゼンテーションツール(keynoteなど)やホワイトボードツール(Zoomの機能、google Jamboard、Muralなど)を色々試しました。結果として、広いキャンバスと領域ごとの流れを示すことができるMuralを選びました。
Muralはもともとデザインワークショップのためのツールとして検討していたのですが、自由に書けるのが黒板9面よりも素晴らしい上に、アウトライン機能を使って領域をナビゲートできる点が気に入りました。
この右側の部分がアウトライン機能です。まず左側の広いキャンバスに議論項目を記入します。そしてそれをアウトラインに追加、それを繰り返して、議論の流れを大まかにデザインします。このファシリテーション機能、つまりケース議論をデザインワークショップと同様にデザインできるのが気に入った点です。
プレゼンテーションツールと比較して、議論のスペースを自由にできる、流れを変えやすい(Muralのzoom-in/outとNoteAlways/slide/Jamboardのページめくり、どっちがやりやすいか)点がgoodです。また、今回Muralを教員割引で1年間貸してもらえました。それで、アノニマスの参加者(ワークスペースの共有、参加者の作業可能)で学生分をカバーできることも大きな要素です。
n-nの双方向グループワーク
そもそも一番懸案だったデザインワークショップと、ケースで学生同士の議論には、zoomのブレークアウト機能とgoogle slide, jamboard, driveのfolder管理を使うことにしました。本当はデザインワークショップこそMuralの出番なのですが、50人規模になると速度が遅くなるという情報や、そもそも学生分のメンバー・ゲストアクセス(これがあると、誰が何をしているのか分かる)にはお金がかかるので断念しました。
本当は、50人で10チーム程度を教員一人でみるため、プロジェクト管理機能があるツールを探していました。検討したツールはVenturely(トップの図参照)やLaunchpadです。また、ビジネスモデルキャンバス(BMC)で有名なStrategyzerのオンラインツール(以下参照)も興味がありました。さらに、期間限定でIBMのデザイン思考オンライン版が一般公開されています。今回はMural, google ツール群を使うことにしましたが、これらのツールは5月の授業に向けて検討して行きます。
1-nの一方向教員からの情報提供
教員からの情報提供にも、新しいツールが使えないかと検討しましたが、結局なれたKeynoteを使うことにしました。やはり、生産性という点でプレゼンテーション用に特化されたツールがいいみたいです。
その他1-1の双方向
教員>学生(教員が質問して学生が答える)、学生>教員(学生が発表して教員がコメント)の場合はzoomの機能で大丈夫。学生の表情が分かるようにメイン・サブディスプレイを準備する予定です。
4月の授業で使うツールまとめ
今回の検討結果を示します。また、ツール選びの前提として学生が全てgoogle mailを所得している点があります。そのため、google Jamboard, slideやdriveを使った管理がしやすい。皆さんのオンライン授業のツールは決まりましたか?情報共有して、より良いライニングを広げて行きましょう!
訂正:以下の図のMiroは教員無料サービスがありました。訂正します。
追加:実際Muralを使ってみて、スケーラビリティにちょっと不安があり、現在はMiro, google slide, Jamboard,その他のgoogleファミリーを主に使っています。