収録機材メーカーから見た音声コンテンツと音マーケティング
今回もポッドキャスト番組”耳ヨリな音の話”から「収録機材メーカーから見た音声コンテンツと音マーケティング」のトーク内容を少しご紹介します。
メーカー視点でのお話はレアで必聴ですよ!
今回のゲストは、ティアック株式会社営業企画部の佐藤えり沙さんです!
ポッドキャストをスタートするのに機材が重要な理由って??
佐藤さん「スマホひとつでも今は収録できてしまうのですが、通知や電話連絡がくるなどタスクが生じます。そういう上で収録に集中できる、というのが理由で上げられますね。話すことに専念できる!ということです」
①初心者がスタートするにはどういう機材を用意すればいい?
一番大事なのはマイクです。声を整えることからスタートするので。簡単なものでは数千円~のもので用意できます。マイクをPCに差し込むだけのものとか・・・市場にはたくさんでていますので予算に応じて選んでいただければ。
②収録の人数が増えたら?
人数分のマイクと、その人数分のマイクを接続して、音声を録音するための機材、ミキサーが必要になります。例えば弊社のMixcast 4やModel 12といったミキサー一体型のレコーダーですとオールインワンでできてしまいますね。
③いい音を撮るために必要なことは?
マイクは音を広いすぎてしまうので・・・そこを気をつけてください!我々はよく「Garbage In, Garbage out」と表現したりします。Garbageとはゴミのことです。ゴミとして入ってきたものはゴミとしてしか出ていかない。ということ。つまり、元々の収録環境が悪いといくら良いマイクやレコーダーを使っても聞きやすい音にはしにくくなります。エアコンや屋外の車の往来があまり聞こえない環境を選択すると良いと思います。
④実際に収録機材を使う人はどんな人?
意外と個人で使用している人が実は多いんですね。個人でポッドキャストを始める人が最近は増えています。やっていただくとわかるのですが機材を使ってみると面白いんです。例えば、ライブ配信とかにも弊社機材はお使いいただけるので、ライブコンテンツを作りたい方にもおすすめです。
⑤いい音をつくることでリスナーに変化は?
聴きやすさが一番違うと思います!機材をつかって高品質の音声を届けることで音声コンテンツの質にもいい影響がでてきます。なのでリスナーの皆さんもより集中して聴いてもらえるので、リスナーとのエンゲージメントが高まるかもしれませんね。
機材メーカーから見た音声コンテンツ市場は?
ティアックさんがお調べした日本、そして海外の市場の違いをお話いただきました。
①米国が音声大国の理由
音声コンテンツ市場は今、圧倒的にアメリカが進んでいます。調べていくと米国は運転中に聴く人が多数ですが、国土が広いので運転する距離が桁外れに多い=音声コンテンツを聴く時間が長い、です。ポッドキャストが流行る前からラジオ文化、そこからインターネットラジオ→ポッドキャストに変化しています。
②海外のポッドキャスト事情は?
海外ではポッドキャストはプロが話すというエンターティメントだけじゃなくコミュニティに根付いていたりします。
例えば、教会で神父様の説教をポッドキャストで流すとか・・・生活にポッドキャストが浸透しています。音声文化が深いということですね。
③企業施策も音声はハードルが低い
我々は日本の企業様からユーチューブ開設のご相談をいただくことがあるんですが、やはり映像はハードルが高いかもしれません。個人の顔を出すので個人が会社を背負う大きさもあります。その点、音声はもっと気楽にできるかもしれませんね・・・またコスト面でもお手軽です。
④音声はサイドストーリーを話しやすい
企業や商品の直接的な宣伝ももちろんですが・・・音声ならサイドストーリーを伝えやすい!これは魅力ですね。そういった意味でもリスナーとエンゲージメントを高めていきやすいかもしれません。
まだまだお話いただいています・・・続きは本編で!
音声マーケティングの未来は?
最後にまとめとして・・・機材メーカーとして50年以上音声と向き合い続けてきた企業に、音声の未来について伺いました。
機材視点から音声マーケティングに変化はあるか?
アップデートの多い業界ですが、実は収録技術自体はあまり変化はないんですね。変化はその周辺にあります。今はAI技術がどんどん進化していて、ポッドキャストの台本づくりも自動化の流れが来ています。
台本づくりや構成を考える時間を省けるので、パーソナリティはしゃべることだけに集中できる!とか編集を省けるとか・・・そうすると将来はもっといいコンテンツができるかもしれませんね。
実際に音声編集や整音の分野でAIを活用したソフトウェアは存在していますので近未来に変化があるかもしれません。
番組目次
●ポッドキャストをスタートするのに機材が重要な理由(3:21)
・スマホではなく収録機材を使うメリット
・機材の種類と価格帯
・良い音質で収録するために気を付けること
・ガベッジイン・ガベッジアウト
・個人で機材を所有する人の増加
・コンテンツの音質が良くなるとエンゲージが高くなる
・機材が使われるシーン
・音質改善とマーケティング施策●機材メーカーからみた音声コンテンツ市場(16:02)
・海外と日本の音声コンテンツ市場の違い
・アメリカと運転文化
・地域コミュニティ支える海外のポッドキャスト
・サイドストーリーの発信に適したポッドキャスト
・日本の音声コンテンツが伸びるために
・本との向き合い方を変えたオーディオブック●音のマーケティングの未来(25:51)
・機材メーカー視点で考える音マーケティングの未来
・音声コンテンツの広がりによる機材メーカーのマーケティングの変化
・音楽収録からダイアログ収録への需要の変化
・音声による小さいコミュニティ●神回(32:16)
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以上、いかがだったでしょうか?機材でいい音を提供することで音のマーケティングにも影響があるのが驚きでしたね。続きは本編でお聴きください!
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投稿:株式会社D2CR音マーケティング 郡 茜
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