サシ飲み日記 vol.8 ラスボス
スーパー畜産家 & 超頑固親父 & 男が惚れる男(宙談) & 酒豪 & ラスボス(娘談)
みつおさん(下呂市萩原羽根)
口癖:循環 赤身 おもしろくかっこよく生きろ!
みつおさんは強烈だね☆
なんだけど、料理人の世界で育ったオレにとって心地いい強烈さというか。
慣れてる。
「インタビュー?」
「なにそれ?」
「オレと話したいから今日来たんだろ?」
そんな感じで『サシ飲み vol.7 自分語り』を終えたばかりの状態で、半強制的に『サシ飲み vol.8 ラスボス』へ。
*サシ飲み vol.7 超面白いから見てね☆
https://www.facebook.com/100000893409580/posts/2017564151616679/
↓以下酔っ払いトーク↓
「便利が人を駄目にする。」
「便利が想像力を駄目にする。」
「不便になっても死ぬことはない、人は考えるんだ。」
「かっこよく生きたいだろ?誰だってそうだろ?オレだってそうだ。おまえはどうだ?」
「自分が食べたい牛を育てたらいいんだ、宙は自分が食べたい料理をつくればいい。」
『そーですね!そーなんですよ!それだけなんですよ!』
「オレの飛騨牛の尻尾で宙がつくったシチューうまかったなぁ、アレは良かった。予想外に化けた。野菜の旨味と牛の味がガチッと噛み合った。あーいうの食べるともっと美味い牛つくりたくなる。霜降り?そんなもんはいらん。あんなもんはただの誤魔化し。味じゃない。」
「味が美味い牛をつくるんや!赤身こそが美味いんや!舌の前の唇で味わうんや。オレの牛は唇が美味いと感じる。そーだろ?唇で美味いんや!」
『アレうまかったですね!みつおさんに食べてもらうの緊張したんですよ。宿題っていきなりテール1本くれるから。あとあの時もらった熊肉も美味かったですね!』
「宙、おまえは自転車でユーラシア横断したと聞いた。そういうアホがオレは好きや。かっこいい!無様でもなんでもいいんや、おもしろくかっこよく生きよーぜ!」
「おまえは生きてる。生きてるんだ。生きようぜ!生きるんだ!エネルギーいっぱい使って疲れ果てるまで生きるんや!それ以上のなにかをつくったら、それ以上のエネルギーもらえるんや。」
「銭儲けか?やりたいことか?オレはオレが食べて美味いかどうか、それだけが大切なんだ、銭儲けで仕事をやったらいかん。おもしろくなくなる。おもしろくかっこよく生きるんだ!」
『料理人の先輩に同じこと言ってくれる人いました。自転車旅はほんまにやって良かったです。自己紹介楽やし☆銭儲けとやりたいこと、やりたいこと優先で今まで生きてきたんで、これからもそうなると思います。銭は結果論でしかないって考えだから。』
「出る杭は打たれるけど、誰にも打てんレベルまで自分を貫くんや!出過ぎた杭は誰にも打てん。打たれるな!打ち勝つんだ!エネルギーいっぱい使って自分を育てるんだ!」
「雑草。あいつらはいい。野菜を駄目にする、牧草を駄目にする。そんなことはない。あいつらには役割がある。土が育つ、微生物も育つ。野菜もその環境に合った形で自由に育つ。それこそが美味いんだ。楽しいんだ。コントロールできない、予想外のものができる。だから良いんだよ!」
「牛もそう。その環境で育ったもんがかっこいいんや。美味い不味いはそのあと。自分らしく生きることをサポートするだけでいいんや。人間がやることは。牧草と一緒に雑草も食わせたらいいんや!そこで育ってるんだから。」
「同じ土で同じ野菜ばっか育てると土が泣いている。栄養吸われるだけ吸われて、無理やり肥料入れて、また同じものを育てる。そーじゃない。作物も土も微生物も可哀想。そんな環境で育った野菜が美味いか?食べたいか?そんな牧草食って育った牛を食いたいか?どーなんだ?優しくない。人間は優しくない。」
「人間もそう。栄養は自分でエネルギー消費してつくるんや。教科書通り生きて楽しいか?誰かの真似して生きて満足か?流行の霜降り入れて表面着飾るより赤身で美味い方がかっこいいんや!そーだろ?違うか?そーなんだよ!」
「自分らしく生きよーぜ!人間も野菜も牛も。」
『そーなんだよ!!』
「トマトでもなんでもいい、ビニールハウスで育てると誰が決めた?雑草と一緒に育った青空の下で育った硬いトマト、ヒビ割れまくりの不細工なトマト。商品にならんかもしれんけどこんな時代や。そんなトマトを求めとる人もおるんや。美味い不味いは好みの差。そのトマトのストーリーが大切なんや!」
『自転車旅のとき、パキスタンとか中国の砂漠とか、ヨーロッパの田舎もそーだったけど、ブサイクな野菜いっぱいで。でもぜーんぶクソうまかったんですよ!自然に逆らってないし、ここでしか食えんし。今はどこでも同じもん食えるじゃないですか?正直超つまらなくて。レシピって誰が考えたんだ!そんなもの、要らない。料理人の個性全開の料理食べたとき、オレは幸せな気持ちになる。生産者さんの気持ちとマッチングしてたら超嬉しくなる。それをみんなが喜んでくれなくても、一部でも喜んでもらえたら、生きてる!って感じます。オレは。』
「人間は地球を支配することはできん。破壊することはできる。今も破壊しつづけている。」
「昔はもっと循環していた。食うものも着るものも。ゴミなんてなかった。全て使ってた。肥料になり次に繋がってた。循環してた。今はどーだ!なんにも循環していないじゃねーか!ゴミだらじゃねーか!地球を汚してるだけじゃねーか!みんな同じようなことばっかやってるじゃねーか!おもしろくない。」
『レッツ!循環!!』
「正って字がオレは好きだ。一に止まると書く。相田みつをが言ってる。熊崎みつおも言ってる。熊崎みつおのことばだ!」
「原点に戻るんや。一回止まって考えるんや。一歩止まって考えるんや!それが正しいことなんだ。循環なんだよ!」
「熊崎みつおの名言。ガハハハハハハ!!!!」
『アハハハハハハ!!』
*一部フィクションというか盛って書いた。毎度そーやけど。サシ飲み日記だからね☆
似たような思考。
心地よい勢いとでかい声。
手をよく動かしよく喋る、よく笑う。時々怒る。でもすぐ笑う。
よく飲む、よく飲ませる。
よくタバコを吸う、吸わせる。
畜産家の朝は早い。
0時の時計鳴ったら、
「よし、寝る時間や!おやすみ!おまえの部屋こっちな!また飲むぞ!」
でお別れ。
2人っきりの贅沢な1時間半。
この親父いて娘あり。
みつおさん、ほなみさん、お母さんトリオ、まじ最強☆
下呂に来て『食』というか『生産者』という繋がりで考えると、いちばん惚れた家族だね☆
多感な時期、この親父さんの元で育った娘さんの気持ち考えると…
想像できんけど、大変だったことあると思うけど、結果的にお互い循環、エネルギー、生きる!って言ってて。言いつづけてて。
手段違うけど目指すゴールは一緒というか。
旅と料理の経験活かして、もっともっと深く繋がりたいなぁって思った◎
もうひとつ!
超惚れたチーム!
『白雲座歌舞伎保存会』
役者メンバー、大道具メンバー、全員。
ただただかっこいい。
みんなかっこよく生きている!
地に足付け、伝統と今を守りながら、時に自分らしさを出しながら役者やって大道具つくって生きている!
10月2週目くらいから毎晩練習 & 宴会やから、その時にサシ飲みアポ取ろう。
メンバー全員濃いからね。
お楽しみに!というか、オレがめっちゃ楽しみにしてる☆
みんな!
時代は『サシ飲み』だね☆
ということで、vol.9 へ。
to be continued
*参考資料*
『サシ飲み』
https://note.mu/cyu/m/m77de18d4b3db
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