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ガチ短歌作品

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後々、歌集に載せる事を前提にする作品集。  ある観点から作歌している。  今年はここを重点にしてやる。
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2022年2月の記事一覧

【反歌強化年間】

よくは知らぬがゴーサインが出ている 頭に渦巻く鏡の世界

日に二度は聖書を紐解き言葉だけが救いであるのだ 黙示を開く

知る者は涙を抑え知らぬ者は笑いをたたふ 雉鳩が鳴く

【明日のパンセ】

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】

時間を潰すだけの人生か 信号待ちのジープが笑う 春一番吹く

iPhoneの都市伝説を信じている そんな知識で結社に入る

もう遅い「自衛のための侵略」はどこかで聞いた また同じことを

【明日のパンセ】

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】

懐かしき性欲に立つ美意識は見られる意識見てくれ意識

多少の下げは値段で返す師弟の業に親方美容師からIQOSの匂い

円熟を想う我らは突き進むクロノスでありカイロスの時を

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】

知らぬ人が笑っていると背が痒い何が面白いのか聞きたくなって

ロングコートがそのまま歩くようにして150㎝の女の子がゆく

長男よ悲しむなかれ赤ン坊に手をやく母に悲しい眼差し

【電車での現代短歌】

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】

後退か進化か生存戦略に適者生存 風は今日も吹く

Fool on the hill 今日の風、明日はどこに。皆が敗者

旧約の神に怯えて哀歌を読む 神は世界に風を吹かせる

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

紙の前は、竹に字を書いていたと聞いたか読んだことがある。
へぇーって思ってたが、今、短歌はその制限で三十一文字になったのではないかという仮説が浮かんだ。
現代長歌は、未来で10行までという制限で書いている。
当たり前に思っていたが、制限から表現は薄まるし増すように思う
器恐るべし

【反歌強化年間】
雨の日曜日 ランナー見つけ「負けた」でなく「俺も」と思いくしゃみがこぼれる

走るまで吐き気が止まらぬ 臭いを探る犬の拒みを手に負う感じ

耳でなく脳内で満つチョコレートディスコ 折り返し越えランはポイズン

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】
ひとしきり噛みついたのちやめてゆくバイトの顔は丸顔だった

この町では有名な人 女装したおじさんはいつもお姉さんである

厚底の靴で改札を越えてゆく そんな私を私が見てる

私の現代短歌宜しく🥴

http://gendaitanka.jp/book/kashu/068/

【反歌強化年間】
後ろにつく男の息が荒れるたび男の俺も刺される気分

今日は、キップリングも箴言も挙げません。
悪しからず!
近藤芳美の入門書を読んでいるが、底で響いているのは「戦後」という空気感。
今日、文庫の塚本邦雄全集第一巻を買ったが、ここにも「戦後」がある。

死ぬまでの汚れ

死ぬまでの汚れのような雨に濡れ鼻かみ染める血の香を思う

寝るまでの疲れのように註解書を幾冊重ねても頭に入らない

【徒然】
 朝から走った。
 気持ちがいいもんだ。
 続けることを目指す。
 約5キロ。
 基礎代謝を含めれば
 マイナスになった。
 後は食欲に耐えつつ続けることだ。
 スマートウォッチがやる気を出してくれる。

 その代わり交感神経がビンビンになって
 頭が熱くてボーッとする一日

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