見出し画像

思春期入口娘の好みが知らない間に変わっていた

夫が帰ってこない週末に作りたくなるカレーライス。
余っても翌日のお昼にカレーうどんにできる。
子供も喜ぶし、主婦にとってはお助けメニュー。

それなのに、月の最終金曜日は、給食がカレーになる率が高い。
そして、なぜか同じころ私も作りたくなってしまう。


私が作るカレーは、家のカレの王道。
箱の裏に書かれている肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも。
スパイスにこだわるわけでもなく、普通のカレー。
たまに、挽肉のキーマカレーが登場するぐらい。



子供もスープカレーやグリーンカレーなど好まず、ドロッとした普通のカレーが好き。

娘の国語の教科書に『カレーライス』という重松清さんの話がある。
その中で、息子の好みが、甘口から中辛になっていて父親が子供の成長を感じる場面がある。


うちのカレーは、甘口と中辛を半々混ぜて。
息子と娘が歳が離れているので、辛すぎないように。
息子は、もっと辛いのが好みらしく、辛さを調節できるパウダーを足して食べている。

もしかして、教科書のように娘も本当は中辛でもOKなのでは?と思い、ある日聞いてみた。

「給食のカレー辛い?」
「全然辛くない」
「うちのカレーは?」
「もっと辛くてもいいよ。甘いより辛い方が好き♬」
「カラムーチョとか大好きだし。辛い方が好きかも♬」


え~!教科書のお父さんと同じ驚き。
もっと辛くても良かったのね。
言ってくれれば良かったのに。
何気ない会話の大切さを感じた瞬間だった。


辛いのが大好きな息子は、大辛でもいいらしいが、さすがにそれは極端なので、先ずは中辛1箱に変更。
息子には、引き続きパウダーで辛さ調節をお願いすることに。

子供が小さい頃は、成長が親の目にもはっきり見える。
昨日までハイハイしていたかと思ったら、つかまり立ち。
そして、あっという間に歩くように。


好きな物も次々に変化していく。
先週まで好きだった物に全く振り向かず、新しいものに興味はチェンジしている。


親が戸惑うぐらいのスピードで。
えっ!もう好きではないの?
サンタさんに頼もうと思ってたのに、残念!ということもあったっけ。

小学生になると、親と離れている時間も増える。
女の子は、よく話すというけれど、私には言ってないことも増えているんだろうな。


好きな男の子はまだいないらしい。(昨夜、お風呂で聞いてみた)
色々な好みも把握していたあの頃。


毎週のようにアイカツのゲームをしに300円握りしめて通ったお店。
跳ねるのが大好きで、トランポリンのある施設にも通っていたなぁ。

娘と息子の笑顔を見るのが嬉しくて、あちこち動き回っていた気がする。
旅行は、泳ぐのが好きな娘のためにプール付き&息子好みの夕食バイキング付の宿を探したなぁ。

たった数年前の出来事なのに懐かしく感じる。
今に家族より友達との旅行を楽しむ日がくるんだろうなぁ。

小学生最後の夏休みが始まる。

子供と一緒に過ごす時間は限られている。
一つでも多くの思い出を作っておきたい。


今年は、一緒に中辛のカレーライスを作ってみようかな。




 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?