見出し画像

絵本読み聞かせボランティアの活動でおもうこと

こんにちは。
made in Walesのものことを取り扱うLifestyle shop 「cymry」です。

縁あってお誘いただき、去年から近所の小学校で月に1回ほど絵本の読み聞かせボランティアをさせてもらっています。1年近く活動に参加させてもらい、やってよかったなぁと思うのでここで書き留めておこうと思います。

読み聞かせボランティアは、1時間目が始まる前、朝8時15分から30分までの15分間。毎回クラスは変わって1年生から6年生まで、教室にお邪魔して自分でセレクトした絵本を持って読み聞かせをします。ボランティアをされているのは、基本的には自分の子供が小学生に通っている親御さんが参加されていることがほとんどですが、基本的にはボランティアにはだれでも参加できて、小さな子供連れでもウェルカムです。

私が読み聞かせボランティアで決めていることは、

英語の本を読むこと
そして、
3歳と7か月の子供たちをできるだけ連れていくこと

どうせやらせてもらうなら、私だからできること。英語は全然上手ではないけれど、子供のころから好きで、結婚してから約1年半イギリスのワーキングホリデーに行ってきた経験もあるので、小学生に読み聞かせするくらいであればできます。

異国でつくられた絵本には日本にはない空気や文化や価値観がたくさん詰まっています。日常的に日本人以外とコミュニケーションをすることがないこの片田舎で、少しでも「自分のあたりまえの世界」ではない「異世界」のものに触れられる機会があったらいいなと。そして私も含めあるあるなのが、うまく発音できないことが恥ずかしくて英語をせっかく学んだのに発さないという問題。日本語は母音の言語で、英語は子音の言語なので、口の動きがまったく違い正反対の言語。だからうまく発音することができないのは当たり前です。

私もイギリスへ行くまでは、その恥ずかしさを持っていたのですが、イギリスは多人種多文化の大国。特にロンドンに居ると英語が第一言語ではない人と会うことのほうが多いくらいなのですが、みんな発音なんて気にするそぶりなんて1ミリも感じさせないくらい堂々と話している。というか発音のまえに文法がぐちゃぐちゃでも気にしない。そんなことより「伝えたい」という気持ちが全力なのです。そんな彼らの姿を見ていると発音なんてどうでもよくなり、恥ずかしくて英語を発さないことのほうが恥ずかしく思えてきます。だから、私が英語の絵本を読むときも「伝えたい」という気持ちを一番にもって堂々と大きな声で読むようにしています。たとえ間違えても堂々と。笑

これが意味があることかはわからないけれど、続けていくことで「このおばちゃん英語下手だけど、なんか自信がありそうだな」「発音はうまくできないけど、恥ずかしいことじゃないのかも」と思って英語に少しでも興味をもってくれたら、本当にうれしいなと思います。でも、英語が「上手に」なってほしいわけではなく、言語はただのツール。そのツールを使うことで「未だ見ぬ知らぬ世界を広げることをできること」がとても価値があることだと思っています。

そして、自分の子供たちをできるだけ一緒に同行させるようにしています。最初はうるさくしたら迷惑になるかもと思い、まだ赤ちゃんの下の子だけ連れていき、上の子は義家族に見てもらっていました。ですが、なんだかそれが勿体なく感じるようになりました。これはじぶんの子供にとってもよい機会となる気がします。

大きくなったらその小学校に通うので、小さいうちから学校を見て歩いて教室に入ることをしていたら自然と慣れ親しむことができるかなと思ったのと、お兄ちゃんお姉ちゃんたちのまえで読んでいる母の姿を見せられるということにも意味があると思いました。いつも一緒についてくると、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に座らせてもらって聞いているも、まだ3歳なのでなぜ自分の母親が定期的に見知らぬみんなの前で絵本を読んでいるのかよくわかっていなそう。ですが、読み終えると「かあちゃんよかったね!」と褒めてくれます。

最近ではボランティアについてくることが楽しみになっていて、特別な日と感じているよう。「なんだか母ちゃんが、絵本を楽しそうにみんなの前で読んでいる」という姿はきっと彼の中で地域貢献だったり、本への親しみだったり、なにかが育つ芽になればいいなと。そして、いつもあたたかく迎え入れてくれる小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんたちの優しさも、彼が同じ立場になったときに活きてきたらいいなぁと願うばかりです。

ボランティアをさせてもらってちょうど約1年。
ただの絵本の読み聞かせだけど、されど読み聞かせ。月1回なのでまだまだですが、少しでも聞いてくれる子供たちにも楽しんでもらえるように工夫していきたいなと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?