君たちはどう生きるか
Made in Walesのモノを集めたセレクトショップ「cymry(カムリ)」です。
年も明け、1月ももう中旬。
個人的なことですが、今年は春頃に2人目の出産を控えており、イヤイヤ期&赤ちゃん返り全開の長男と新生児の育児を想像するだけで、あっという間にまた年末を迎えてしまうのではないかと思っています。
昨年cymryをスタートしたばかりなのに、産前産後で少しお休み期間になりそうなので、せっかく走り出した足が止まってしまうような焦燥感を感じつつ・・・しかし、子供を産み育てることは自分が決めたことなので、周りに頼りながら子育てと仕事のバランスをとっていけたらいいなぁと思っています。
さて、全く話題は変わりますが最近テレビ見たり、読者をしている中で、それぞれ全く違うところで3回程目にした、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』。
最初は、voicyで聴いている佐々木俊尚さんが紹介されていた、レジー著『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』の中で、
あとは確か忘れてしまったけれど何かの雑誌で紹介されていて。
そして最後に、宮崎駿監督によるジブリの新作「君たちはどう生きるか」公開の発表。(吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』をモチーフに製作されているのだとか)
なんとなく3回も目にすると、これは読んでみようかなと思い購入しました。よく調べてみると、とても有名な本で2017年には漫画版が人気になりブームになっていたりしたのですね。お恥ずかしながら全然知りませんでした!
実は、まだ三分の一くらいしか読めていないのですが、父親を亡くした中学生であるコペル君がいろんな出来事に出会うたびに、心が動き自分で考えたことを父親代わりのような存在の叔父さんに伝え、そして叔父さんはコペル君が伝えてきてくれたことに対して、叔父さんの考えを含めて返事をいつか大人になったコペル君に渡すためのノートへ書き溜めていく…という、2人のやりとりで続いていく物語。なんと日中戦争が始まった1937年に出版された本なので、読むのが難しいのかなと思いきや、とても面白くて。
特に冒頭の出来事である、コペル君が銀座の高いビルから多くの人々や車が行き来する地上を見つめながら「人間て1人1人が分子みたいだ」という気づきに対して、叔父さんが
と返事をノートに書き留めていて。ここ数年「何かにならなきゃ」「何かを成し遂げなきゃ」と焦りを感じていた自分の心に、とっても刺さりました。地動説ではなく、かつて昔の人が信じきっていた天動説のような自分中心の考えに囚われていたのかもと。
そんな、とても抽象的なことをグルグル考えてしまった新年早々。
無理せず、焦らず、今の自分にできる目の前のことをコツコツとやる
を目標に生きたいと思います。
どうぞ2023年もよろしくお願いいたします。
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