『池袋ウェストゲートパーク』を読んで

アマゾンのプライム会員なので、Prime Readingは良く利用するが、掲題の『池袋ウェストゲートパーク』が現在無料で読めるということで、読んでみた。

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私が小学生の頃に発売された小説で、ドラマ化等メディアミックスの展開もされた人気コンテンツの認識。
しかし私は、当時は本もドラマも全く興味がなく(今もほぼドラマは見ないが)なんか売れてる本があるんだなーというので脇を通り過ぎていた本。

大学生や社会人になって、乗り換えの駅として池袋はちょくちょく利用するようになり、「昔こういう作品有ったなー」とふとした時に思い出されていた本だったので、今回は良い機会だというので読んでみた。
(そういえば最近池袋も再開発されてきて、本書の舞台になっている西口公園もきれいになっているよね)

本書はざっくりいうと、いわゆるちょっと不良な「マコト」という男性が、池袋を舞台に起こる事件やトラブルを解決していく、という話。
(ジャンルとしてはミステリーになるのか…?小説をほぼ読まないからよく分からない)

頭の切れる主人公で、また色々と本人が有している伝手(池袋の不良グループの頭に認められていたり、キャリア官僚の警察署長と昔馴染みだったり、都合が良いところも多いが)もうまい具合に活用することで、難題を解決していくということで、読後感はまあ爽快。ただし、中の表現については、暴力や性的な部分も有ったりして、嫌な人は嫌なんだろうな、という感想(私は嫌いではない)。

当時の世相・社会情勢も抉り出している名作だ!というつもりは一読した限りあまりなく、娯楽小説として成程一時代を築いたことはあるな、というイメージ。あと池袋の描写も(色々私もお世話になったので)面白いな、と感じる要素である。池袋でよく遊んだ、遊んでいる人は今読んでもそれだけで面白いかも。


私自身、小中高以来娯楽小説やドラマにはまったことが無いので(特に自分が子どものころに流行った)作品にたまに触れたくなるのだが、そういう点でも本書は満足度が高いものだったし、たまには頭休めにこういう本を読むのも面白いね。
引き続き何か面白いことを求めて人生頑張ろう…。


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