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ダイエットは身体に合う自転車のフレームで

総体としてのバランス

自転車はセッティングで走る(各部品の調整なども含めての、総体でのバランスが重要という意味)。そして、ペダリング(漕ぎ方)と乗車姿勢も含めたセッティング(以下セット)も問われる(これは今度は、車体と乗り手とを総体で捉えたバランスも重要という意味)。簡単には、身体に見合う寸法の自転車フレームを選び、各部位を調整することでセットを決める。ただそれは実際に走りつつも決まるもので、その走行時の姿勢も含めてのセットであるという。

自転車でのダイエット(エクササイズ)が続かないとすれば、その一つの要因はこのセットにあるはず。セットの出ていない自転車で無理に走っても(走行姿勢にも留意)、大抵は距離10キロを超えると、体のどこかしらに違和感が(それで嫌になり飽きてくる)。セットが出ていれば走るほどに楽しくなるというか、ある種の充足感が、それは自ずとダイエット的にも好結果をもたらすでしょう。極論的には、セットが出ると、自転車そのものが勝手に走り出すかのような感覚が。

いわば大道無門な自転車は、奥が深くもあるのですが、ここまでとします。そんな概念があることを知っていただければ十分、たかだか自転車ダイエットの話に、これ以上深くはいかがなものか...ということで一旦〆ます。

次回は、もう少し? 現実的に手軽な話をしたいと思います。

Top画像、入山峠(五日市、標高約557メートル)。この時は50代最後に、どれくらいのものかと(体力確認)、それでアタック。23区内から自走(走行距離約104キロ)。車体はシングルスピードでギア比2.3(一般的なママさん自転車と同等)、車体総重量20kg以上。この車体で高齢者が何故にここまで登れたかといえば(峠の詳細は調べていただければ)、それはセットが出ているから。もちろんある程度の脚力は必要ですが、力で登るのでなく、セッティングにより登れるのです。

自分に合う寸法を知る

セットの出た(決まった)自転車があることが第一のハードル。その時点で、ダイエットは半分成功したとも言えるのです。趣味での自転車経験のない方は、おそらくセットを出すのに...結構な手間と時間が掛かるかも? 何事も甘くはないのですが、一度セットが出れば、あとは気分次第な自転車活用で、極論、自由自在に落とせる...はず。なので時間は掛かってもセットが出るまで努力するだけの価値は。

(ダイエット関係なく、基本、セットの出た自転車に乗るべきなのですが、その概念からしてない方が多いと思うので、やや難解な話が続きます。多少は専門的な用語も使わざるを得ないので、それは詳しくは検索で調べてみて下さい)

その自転車のセット、まず身体に合うフレームサイズか(ひとまずタイヤのサイズは無視で)。このフレームサイズとは車体各部の寸法、いわゆるジオメトリーで、例えばホリゾンタル換算という見方が。身長170cmに例えて(一般的には)、いわゆるトップチューブ長(芯-芯)が540でギリギリかも、550-570は欲しい? でも身長基準ではそれでも、実際には腕と脚の長さとのバランスも考えると十人十色。

(実際、今使用のフレームはエクササイズ用は595ですが、サイクリング用は555で、これはジオメトリーが異なるためです)

そこでハンドル形状、ステムの角度と長さ、サドルポストの角度と長さ、そしてクランクの長さに間隔など、各部品毎の調整と、その選択交換が。しかし調整と部品交換にも限界が。やはりフレーム本体の寸法は要。フレーム寸法が合わない、調整と部品交換でも無理、であればセットも出せない、そんな自転車で無理に走り続ければ身体を壊し兼ねないので慎重に。

安易なことは言えないのですが、とりあえず目安となる値を頼りにサイズの合うフレームで走りながら様子を見て、違和感があれば調整を重ね、また部品を変えてみたり、それでまた走ってみてと、まあ面倒なんですが、遊び感覚で試されるのがベストかと。一度セットの出し方がわかると、そう難しい話でもないのですが、車体整備には向き不向きも。プロショップにお任せという手もありますが、それでも最終的には自分で調整するしかないと思うんです。なんにせよ走行上の違和感があるのなら、その対策は必要であるということは言っておきます。

走行テストで微調整

簡単には(あくまでも私は)、まず10-20キロの距離を走れるか、その程度の走行で疲れる、また身体的な不具合を感じると問題外。そして距離20キロがOKなら、今度は距離40キロにトライ、多少は疲れてもOKだが、翌日にまで疲れを引きずるようではNG、問題外。今度は、大まかに月間で約1000キロ走って身体的な不具合がなければOKなど、端的には月1000キロを合格の目安に。

(というか、特殊用途に特化な車体でもない限り、まともな自転車であれば、そのくらいは難なく走れるはず。これも端的には、ママさん自転車でもセットが出れば月1000キロは走れます)

要はセットが決まればよいのでそんなに走る必要もないのですが、例えとしてわかりやすいかと。それでセットの出た自転車での普通な走行では(時速13-15km前後)、長時間走行での疲れはあっても、少なくとも体のあちらこちらがイテテてなんてことはないものです。ただしこれは前述ママ、正しいペダリング(漕ぎ方)と乗車姿勢が適切であるという、そこが第二のハードルで、それも詳しくは検索で調べてみて下さい。セットが出ていてもペダリングが無茶苦茶では台無し、また無理な姿勢での走行が祟れば、やはり身体を壊し兼ねないでしょう。

第1回[自転車ダイエットで5kg減量]
第3回[アップハンドルとドロップハンドル]

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