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映画の感想 「シャドウ・プレイ(完全版)」 ロウ・イエ監督

2019年に一度日本でも上映されていますが、中国政府の検閲によって不完全版だったそう。今上映されているのはカットされた部分が復活した完全版。

都会の村って本当にあったの?
中国の経済成長期の金持ちってあんなに汚いの?
あんな気持ち悪い話ばっかりなの?
刑事なのに、若者だとあんな軽率?
今はどうなの?
どこのあたりが検閲NGだったの?

ということなど、気になりました。

汚くて、気持ち悪いものだらけでげっそりします。人間、裏表があって、信じてたものがひっくり返る辛さを感じました。もうそういう酷いところこそ、映画で訴えてやりたいと言う気概が詰まってる感じがしました。

中国広州、香港、台湾を舞台にした30年にわたる物語。広州のガレキの山だらけの「都会の村」で、住民たちが手に棒など掴んで大急ぎで集まって行きます。そこでは立ち退きを求める不動産業者が強行な手段で建物の破壊をしています。立ち退きの条件に満足できず、その地を離れる事を拒む住人たちと不動産業者との間で暴動となり、地元政府の開発責任の役人がやってきます。彼は「あなたたちの家を奪おうというわけでは無い。私もここの出身です。こんなところで子育てするのではなく、未来のために協力し合って街を開発していこう。」と住人たちに呼びかけます。
その直後、役人はアパートの屋上から転落して死亡してしまいます。

見たあと、苦しかった…。
正直、一回では理解しきれてる自信が持てないです。

なぜ、この映画を見たか、というと、ロウ•イエ監督だったから。美人が主人公を翻弄するミステリアスな映画「ふたりの人魚」「危情少女 嵐嵐」などむかーし見ていて、懐かしいと思ったので。これらの映画も難解だった…。

「インファナル・アフェア 無限道」のエディソン・チャンが出てたのに、帰りにチラシ見て気付きました…。もう若者ではなくなってた。って事は、私もか。インファナル・アフェア、また見たいです。

今日はトークショーが開催されて、映画の中に出てくる音楽の紹介がありました。映画のタイトル 「風中有朵雨做的雲」と、当時大流行の「一場遊戯一場夢」、「一頭のラクダ」。カラオケで歌えるようになりたいです。




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