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私たちが小さな学校をはじめるわけ

こんにちは。サイボウズ式ブックス編集部です。

このたび、サイボウズ式ブックスの新たな取り組みとして、「サイボウズのまざる学校」を開講することになりました!
学校といっても校舎や校庭があるわけではなく、サイボウズの東京日本橋オフィスのスペースで、平日の夜にひっそり開講する小さな学校です。

第一弾講師として東京大学先端科学技術研究センター准教授で医師の熊谷晋一郎先生をお招きし、「自立とは依存先を増やすこと」というテーマで高信頼性組織の観点からお話をいただきます。

この言葉を聞いた時は、はっとさせられました

能力主義や自己責任が重んじられ孤独感を抱えがちな現代社会の中で、先生の「自立とは依存先を増やすこと」という言葉に、いま共感の声が集まっています。

孤独を感じない、人間の「弱さ」を起点としたオープンでフラットなこれからの組織のあり方は、大小問わず組織でリーダーやマネージャーの役割につかれている方やD&I担当者の方にとって学びの多いものになるはずです。
ぜひ、興味を持たれた方はご参加ください。

詳細はこちらから

さて、ここまで読まれて方の中には、そもそも「まざる学校」ってなんなの?出版レーベルがなんで学校をやるの?と疑問に思われた方も多いはず。
ということで、今回はそのあたりのことについて少し詳しく書いてみたいと思います。


サイボウズ式ブックスってなに?

サイボウズ式ブックスは、2019年にサイボウズが立ち上げた出版レーベルです。詳しい経緯はこちらから

もともと2012年に「サイボウズ式」というオウンドメディアをたちあげ、サイボウズのパーパスである「チームワークあふれる社会をつくりたい」という思いを込めて、会社や組織のあり方や個性や多様性、働き方などについての記事を発信してきました。

そして、オウンドメディアをはじめて8年目。インターネットという媒体で届けられる限界を超えて、もっと多くの方々に、私たちが大切にする価値観を届けていくためには、どうしたらいいのだろうか。そう考えた先にたどり着いたのが「本」でした。

兵庫県明石市にあるライツ社さんと協業の形で運営しています。

ライツ社さんとともに、サイボウズが目指す「チームワークあふれる社会をつくる」というビジョンを実現するために、本という媒体で、本屋・書店という場所で、深く、長く、濃く私たちの大事にする価値観を伝えていく。

それが、私たちがサイボウズ式ブックスをつくった目的と思いです。

出版レーベルがなぜ学校をするのか?

さてそんなサイボウズ式ブックスが、なぜ学校をするのか?
きっかけは、第1回の講師である熊谷先生に書籍制作のお声がけをしたところから始まります。

熊谷先生には過去にサイボウズ式で取材をさせていただいていて、読者の方から大きな反響もいただいていました。

いつか先生と本の企画でご一緒したいと編集部のみんなで話しており、先生にまるでラブレターのような、長文のご依頼メールをお送りしたところ快くお引き受けを下さいました。

そして、お引き受けをいただく際に先生から一つのご提案をいただきました。
それは「サイボウズさんの実践と合わせてに本を制作しませんか」ということでした。

「実践」と言われてまず考えたのは、私たちは何のために本を作っているのか?ということ。

真っ先に頭に浮かんだのがサイボウズのパーパスである「チームワークあふれる社会をつくる」ということでした。先ほども書いたように、本を通して、その実現ために大切になる価値観や考え「伝えていく」のが私たちのミッションです。

先生にお声がけをしたのもそのためですし、それなくして私たちの本づくりはあり得ません。

だったらこの「チームワークをあふれる」社会や組織をテーマにした学校をつくって、様々な方に講義をいただき、その講義をもとに本を作る。
本づくりもひとつの実践ではありますが、その制作プロセスを学校という形で「伝えていく」のもまた実践ではないかと。

といえ、誰も学校を運営した経験などありません。
そんななかでライツ社の大塚さんからご紹介いただいたのが株式会社ツドイさんでした。

古賀史健さんが代表をつとめるバトンズの「ライティング・カレッジ」や「ジャンプの漫画学校」をはじめとしたさまざまな学校の運営を手掛けられている会社です。
編集の「集」と、イベントをあらわす「集い」から取った会社名「ツドイ」も今回のプロジェクトにぴったりだと感じました。

何かを始めるなら、志をともにする「仲間」とともにチームを組んで。
それが「チームワーク」を大切にするサイボウズらしいやり方です。

さっそくツドイ代表の今井さんにお話をすると、「ぜひ、ご一緒しましょう!」とありがたいお返事をいただきました。

こんなふうにして「まざる学校」プロジェクトはスタートしたのでした。

まざる学校とはなにか?

このちょっと変な学校名。
そもそも「まざる」とは何なのか?

「まざる」とは、

「自己認識と他者理解を通じて個性を共有し、多様性を尊重しながら議論を重ね、共に何かを創り出すこと」

だと私たちは考えています。

人にはそれぞれに得意なこと不得意なことがあります。それらを互いに共有し、補い合いながら、何かを一緒に作っていく。そんなイメージです。

「チームワークあふれる社会」を実現するためには、この「まざる」力が欠かせません。理想に共感する仲間が集い、これからの時代の「まざる」をいっしょに学ぶ場所がこの学校です。

講義では、通常ではなかなか話を聞くチャンスがない、各分野の第一線で活躍する講師陣をお招きし、毎回のサイボウズのパーパスでもある「チームワークあふれる社会をつくる」観点からさまざまな探求を行います。

カリキュラムは、個人のライフスタイル、人間関係構築、企業・組織の進化、社会への貢献など多岐にわたる予定です。

社会に出て日々をいそがしく過ごしていると、学ぶ機会を確保するのはなかなか難しいのが現実です。リスキリング、アンラーニングといった言葉が広く認知されつつあるいま、大人が学ぶ場を作りたいと思っています。

そして何よりも、この場を通して「チームワークあふれる社会をつくる」という理想に共感して下さるみなさんと、ともに学び、問いかけ、考え、行動していければと考えています。

なんか面白そうと少しでも感じてくださるようでしたら、ぜひこの学校にご参加ください。みなさんとお会いできることを楽しみしています!


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