【冒頭〜目次公開】副社長山田理 初の著書『最軽量のマネジメント』の一部を公開します
「残業を削減します」「社員の満足度を上げます」
なのに、会社の業績目標は変わらない。
いったい、どうすればいいの?
形だけの働き方改革でいちばん損をしているのは、
「上司と部下」や「成長と残業」の板挟みとなっている中間管理職なのではないでしょうか。
サイボウズでは、世間で働き方改革が叫ばれるずっと前である2005年から、自ら働き方を変えようと取り組んできました。
成果至上主義に走ったせいでのマネジメントは崩壊し、2005年には社員の離職率は28%にまで膨れ上がりました。そこから、「100人100通りの働き方」を模索し、実現してきました。
人事制度や働き方の根幹を考え続け、サイボウズを働き方改革のリーダー企業として知られるまでに進化させた副社長・山田理がまったく新しいマネジメント論をまとめた初の著書を発売します。
タイトルは先日のnoteでもお知らせした通り、『最軽量のマネジメント』です。今回は書籍の冒頭部分、そして目次を11月7日の発売に先立っていち早く公開します。
「完璧なマネジャーになんてなるのは無理」
「マネジメントなんていらない組織が理想」
「どうすればマネジャーの仕事を減らせるのか」
そんな山田の想いが詰まった冒頭部分を、ぜひご覧ください。
国によって、働き方改革が叫ばれだしたのは2016年。
しかし、サイボウズが自ら働き方を変えようと取り組みはじめたのはそのずっとずっと前、2005年のことです。その間、反省と実験を繰り返してきました。
今から20年ほど前、わたしは、まだ社員が十数名だったベンチャー時代のサイボウズへ転職しました。
そこから1年足らずで会社は上場しましたが、成果至上主義に走った会社のマネジメントは崩壊し、2005年に社員の離職率は28%にまで膨れ上がりました。
わたしは社長の青野に言いました。「もう一度、良い会社にしましょう」。
それから、副社長として、管理部門の責任者として、一人のマネジャーとして、「100人100通りの働き方」を実現するまでやってきました。
そして現在、サイボウズは単なるグループウェア会社にとどまらず、働き方改革のリーダー企業と呼ばれるまでになりました。が、結果として、今わたしが自信をもって言えるのはこれだけです。
「マネジメントって、ホンマに難しい」
つまり、世の中でいう「理想のマネジャー」になるのは無理だった、ということです。
そういうわけで、本書は「サイボウズ流のマネジメント術をふんだんにお伝えします」といった教科書的内容ではありません。それよりも、わたしが会社を経営し、チーム(本書ではあらゆる組織をチームと表現します)をつくっていく中で見つけた
・「こうやったらうまくいかなかった」という事実
・そして「潔くあきらめることができた」理想のマネジャー像
・結果的に「残された」マネジャーの本当の仕事
つまり、「最軽量のマネジメント」を伝えたいと思います。
この本を書く本当の理由。それは、極論サイボウズは「マネジメントなんていらない組織が理想だ」と考えているからです。「これからのマネジャーはどうすべきか」という重荷ではなく「どうすればマネジャーの仕事を減らせるのか」という軽やかさを示したい。
本書は、寄せられた過度な期待と責任から、マネジャーを解放するための本です。
「上司と部下」や「成果と残業」など板挟みに悩むリーダーの方々にぜひ読んでいただきたいです。
11月7日(木)発売。Amazonでの予約も受け付けております。
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