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現役デザイナーに聞く!BtoBデザインを始めたきっかけと感じたギャップは? #今月のkintone Design Team

「今月のkintoneDesignTeam」とは?

こんにちは!kintone プロダクトデザイナーのSam(@samsam__unicorn)です!

今月のkintoneDesignTeam」とは、現役のkintoneデザインチームのメンバーが、質問に対して回答していくコーナーです。

自分が入社する前に、BtoB領域のデザイナーはすごくミステリアスな存在だと思いました。そもそも製品を使ったこともないし、普段どう仕事をしているか?など、「ミステリアスな存在🪐」感がすごすぎて距離を感じてしまうこともありました。

そう感じている方もいるかなと思い、「今月のkintoneDesignTeam」の連載を始めてみました!

kintoneデザインチームのメンバーは:

・普段デザインする時にどういうことを意識しているか?
・普段どういうものからデザインのインスピレーションを受けているのか?
・デザインの実務でどんなエピソードがあるのか?
・BtoBプロダクトをデザインする時の泥臭い話(笑)

といった裏話をみんなに共有できたらなという目的で始めた連載です!

ほぼ私が興味本位で気になったことを先輩たちに質問を投げかけるというコーナーになっていますが、もし私たちのデザインチームに質問があればぜひこちらから質問してください!お待ちしております!

今月の質問:

💬BtoB領域のデザインを始めたきっかけは何ですか?働いてみて、当初の考えと同じだっとこと・異なったことがありますか?

早速メンバーたちの答えを見てみましょう!


プロダクトデザイナー 王子田良輔 

「より見えない部分のデザインに時間をかける事が多いなと感じたのは入社当初と変わったところです。」

💬 なぜBtoB領域でデザインしようと思いましたか?

最初はあんまtoBとかtoCとか考えてなかったです。やってみるうちにtoBの面白さに気づいていきました。

toBというかkintoneの面白さの一つに制限が多さというのがあると思います。

業務アプリということもあり、基本的にkintoneを取り巻くステイクホールダーが多いのが特徴だと思います。使い続けてもらうためにアップデートを繰り返す中で「誰に何がどれくらい喜ばれるのか」みたいな視点を持つのが非常に難しいなと思います。PMはテーマに沿ってバランス良く様々なステイクホールダーが喜ぶ機能を毎月生み出していますが、それらは必ずしもデザインの変更があるものとは限りません。

デザイナーとしては現状のUIの改善や新しいUIを検討したいところですが、開発のリソースと優先順位の中で選択をする必要があります。ただそこに面白さがあるかなと思います。

ボタンやリンク、ガイド1つを追加するような結果だけ見ると一見簡単そうに見える改善でも検討プロセスの中では様々なパターンを考えています。変更する周辺部分だけでなく、ページ全体を通して改善できないポイントがないか、さらにはこれから追加されそうな機能との兼ね合いなどを考えた上でMVPを決めていきます。

そのため、UIも頻繁に変えることは難しいです。

カスタマイズが入る部分やパートナーの存在、業務アプリという点で学習コストを極力下げたいという観点などもありUI変更や機能追加に関する制限が多いです。その中でも検討中はある程度自由にアイデアを出し、プロトタイプを作りながらブラッシュアップを繰り返し、バックログの要件を最低限満たすところを探っていくのがゲームみたいで面白いです。

💬 今働いてみて、当初と同じだっとこと・異なったことがありますか?

ユーザーに喜んで欲しいという気持ちは当初と変わらないです。

異なったところで言うと、デザイナーの仕事で求められる能力に関してでしょうか。

一番ユーザーに近い表面のレイヤーの部分を担当するということでビジュアルの責任者というイメージを持たれやすい仕事ですが、実際にはビジュアルを触るまでに必要とされることの方が多いなという風に思ってます。要件を理解すること、ユーザーのメンタルモデルの理解、UIに表現するための論理性、そしてそれを説明する能力など、より見えない部分のデザインに時間をかける事が多いなと感じたのは入社当初と変わったところです。


UX / UI デザイナー Sebastien Breuilles 

"If I can make sure that users enjoy using Kintone I consider my mission accomplished"

💬 What interested you about designing BtoB product?
In my example, contributing to the improvement of the Kintone service which is used by many people is a rewarding thing. If I can make sure that users enjoy using Kintone I consider my mission accomplished. On the other hand it is a big responsibility, because if the users don't like the design it gives the product (and the designer) a bad image.

💬 Can you talk about if you’ve seen anything different from your expectations?
What is my expectation ? I want create design usable for everyone, and I am very happy that accessibility is a very important part at kintone. I would say that designing a B2B product is more in line with my expectations and requirements in terms of design.


UI デザイナー 咲

「kintoneでは、既存ユーザーへの影響や、様々な制限の中でパーツを組み立てて考えて行く必要があります。」

💬 なぜBtoB領域でデザインしようと思いましたか?

人の基盤となるようなサービスに携わりたいと思ったからです。

転職前は、スタートアップ界隈で主に0→1のtoCサービスに携わっていましたが、関わっていた多くのサービスは継続が難しくなっていきました😂

ユーザーに役立ているのか実感が持てない中で、人の根幹となっているような、課題解決のイメージが持ちやすいサービスに携わりたいと思うようになりました。その流れで自然と出てきたのがBtoB領域のデザインでした🙋‍♀️

💬 今働いてみて、当初と同じだっとこと・異なったことがありますか?

小さな機能改善でもユーザーにとっては、それがとても大きな改善に繋がることも多く、その辺は当初期待していた通りでしたし、面白いなと感じる部分です。

一方で、UIの改善はとても地味なことが多く、ロジックが重要視されるなと思います。以前はtoCだったので、ビジュアルも大切にしつつ、1つのサービスのUIデザインをすることが多かったです。

kintoneでは、既存ユーザーへの影響や、様々な制限の中でパーツを組み立てて考えて行く必要があります。1つ1つの要素を深く潜って考えて行くことが多く、その辺のギャップに対して受け入れるのに苦労しました。


プロダクトデザイナー Sam

デザイナーは制限を知った上で、ユーザーのための最善策を考えて、それを開発チームにどう伝わるのも、いいチャレンジではないかと思っています。

💬 なぜBtoB領域でデザインしようと思いましたか?

私は大学で社会科学を勉強し、「少しても自分も手で社会を変えたい」という目標があり、来日してビジュアルデザインを勉強し始めました。

しかし、デザイン学校通っていてだんだん思ったのは、ほんとに「広告」と「消費財」を作っていきたいか?という疑問です。もちろんクリエティブなものを見るのも好きだし、その価値をわかっているものの、「なんか違うな」と違和感を感じました。

その時は「toB製品のデザイン」と出会いました。
ビジネス課題を取り組んで、よりユーザーの仕事の効率化などに貢献できるということは、当初自分がデザインを学びたいきっかけとピッタリじゃないかと思い、BtoB領域を目指しました。

💬 今働いてみて、当初と同じだっとこと・異なったことがありますか?

同じだった部分は、ビジネス課題を取り組めるところです。
とても小さな、地味に見える機能(?)を改善することによって、大きくユーザーの助けになり、自分もそこから達成感を感じました。

異なった部分としてはデザインへの制限の部分でした。「こういう改善案ができると最高やん」と思っても、既存ユーザーへの影響、開発のリソースなどの部分が入ってくると、やはり難しいですねという結論になることもあります。

しかし、自分は「デザイナー」の視点だけで見ていたからと思います。プロダクトの開発でさまざまな人が入るからできることであり、みんなの目線と優先順位が異なることも当然です。デザイナーは制限を知った上で、ユーザーのための最善策を考えて、それを開発チームにどう伝わるのも、いいチャレンジではないかと思っています。


UXリサーチャー 齋藤雄太

「何らかの改善を行う際には、思っていた以上に様々な面での影響を考慮しながら実施する必要がありました。」

💬 なぜBtoB領域でデザインしようと思いましたか?

BtoB製品は、当たり前ですが「働く」ということに深く関わるものです。

ここ数年、特にこのコロナ禍が始まってから、日本企業の働き方は大きく見直しを迫られています。

人々の働き方が大きく変わってゆくこのタイミングで、サイボウズ製品を通して皆がより良い仕事をできるようにする、その一端を担えるのは非常にやりがいがある仕事だと感じました。

💬 今働いてみて、当初と同じだっとこと・異なったことがありますか?

kintoneはある程度ユーザー数をすでに抱えており、導入している業種や使われ方も非常に多様です。

何らかの改善を行う際には、思っていた以上に様々な面での影響を考慮しながら実施する必要がありました。時に難しいと感じる場面もありますが、やりがいのある部分でもあると思います。


デザインプログラムマネージャー KazuMax

「働くことに人生の大半を費やすと思うのですが、それだけの時間、楽しくないことが続く世界を私は嫌だなと思いました。」

💬 なぜBtoB領域でデザインしようと思いましたか?

みなさんは、会社で働いていて楽しいですか?
私は楽しいです。でも、多くの人は働くことを楽しくないと感じていると思います。
働くことに人生の大半を費やすと思うのですが、それだけの時間、楽しくないことが続く世界を私は嫌だなと思いました。
BtoB領域に貢献することで、働くという人生の大半を使う活動が、少しでも楽しくなることに貢献できると思っています。

💬 今働いてみて、当初と同じだっとこと・異なったことがありますか?

サイボウズの製品が実際に、働く人に影響を及ぼせる製品だと、とても感じます。もちろん嬉しい反応もあれば、その逆もありますが、反応があると言うのは、影響を与えられていると言うことなので、やりたかったことはできているかなと思います。
とはいえ、まだまだ、楽しいと感じていない人は多いと思うので、これからも影響を与え続けられたらと思っています。


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